神田味仙
名古屋の代表的な地麺、「台湾ラーメン」。それは台湾とはほぼ無関係で、名古屋今池に1960年に創業した老舗中華料理店『味仙』で賄い料理として誕生した。我は7年前に行った初の名古屋遠征の時に本店は訪問している。その『味仙』創業者の実弟である郭政良という人がサービスエリア等にチェーン展開していて、それが満を持して今月2日東京神田駅前に開店したそうだ。本物の「台湾ラーメン」がこちらでも食べられる。大分後発の『麺屋はなび』による「台湾まぜそば」が首都圏で成功しているのに影響されたのかもの知れない。
築地から地下鉄を乗り継いで神田に到着。店の前に到着したのは開店予定時刻の5分前くらいだった。目にしたのは店の前から秋葉原方面に伸びる大行列。70人くらいはいたのではないか。遙か先の行列の最後尾に並ぶ。この恐ろしいまでの炎天下がキツかった。行列の木陰のところまで「早く進め早く進め」と念じながら待つ状態。結局入店出来たのは並び始めて95分後だった。まあこの前の赤レンガ倉庫の家系イベントよりかはマシか。ビルの一階の店舗で間口はかなり狭く人ひとりがやっと通れる程度。そこに券売機が設置されている為、退店しようとする前客と食券を買う客がぶつかる感じ。奥に厨房と客席があり、厨房前に一列のカウンター5席と奥の壁側に一列のカウンター5席。テーブル席は2人卓2席と4人卓2席くらいだろうか。手前のカウンター席に促されたので奥は良く見えなかった。厨房には男の店員3人と女の店員2人。
郭政良 味仙 東京神田店 『台湾ラーメン』 800円
筆頭基本メニューを注文。通常のラーメン丼の3/5程度の小ぶりの丼で登場。本店でもだいたいこんな大きさだった。それでいて強気な価格設定。麺は中細ストレート。具は薬味ネギとニラ、唐辛子の輪切りがふんだんに入っている台湾ミンチ。鶏ガラベースの醤油スープにミンチが溶けている。辛いものがそこそこ好きレベルの我からすれば超激辛。神奈川在住の人なら「ニュータンタンメン本舗」に似ていると感じる人もいるかも知れないが、溶き卵などが入っていない分、逃げ場がない。漫才師の千鳥の例えを言うと「後日尻から日本刀を抜かれる」感覚になる。トイレで「殿っ!!」と叫びたくなる。それぐらい強烈な辛さ。本店では青いボトルで冷水が提供されたが、こちらはただのプラスチック製のピッチャーだ。何杯も水を飲んだ。これはまさしく本物の「台湾ラーメン」だね。「台湾まぜそば」とは違う。そういう意味では満足だ。それにしても辛い。ヒーッ!退店時オリジナルうちわをもらった。
早々に神田駅から京浜東北線に乗り横浜方面に戻った。
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