河豚啓介
今日の空は朝から鉛色の厚い雲に覆われていた。おかげで午前中は直射日光も弱く、この時期としてはわりかし過ごしやすかった。朝食を食べゆっくりと外出。目的地は金曜日に続いて有楽町。この付近のラーメン店情報を調べていたら幾つか気になった店があったのだ。中でも今日の目的店『八代目けいすけ』は注目していた。一応初代から9代目までコレクション的に訪問し食している我。8代目を飛ばして同じ銀座に9代目鴨そばを出店した時は驚いた。それがようやく今になって8代目が登場。場所は「東急プラザ銀座」地下2階。何だか凄い高級そうなビルだ。到着は開店から25分ほど経過したくらい。三連休中日だし人も少なかろうと思っていたのが甘かった。店前に20人以上の行列が生じていた。よもやここで並ぶとは思わなかった。テレビで紹介されたのだろうか?35分待ちでようやく入店。厨房には男の店員4人と女の店員1人。厨房前に一列7席のカウンター席と、2人がけテーブル席2卓と4人がけテーブル席3卓。
ふぐだし潮八代目けいすけ
『ふぐだし潮らーめん』 1000円+『お茶漬けセット』 400円=1400円
今度の「けいすけ」は何とふぐ。ふぐラーメンは地方の土産物屋とかでよく見るけど、そこを「けいすけ」が真剣にやるとどうなるのか?基本のラーメンにお茶漬けセットを注文。潮が基本のようだが醤油味もある。「けいすけ」らしい奇抜で美しい特注仕様の丼で登場。麺は白いストレート細麺。麺の中に粒粒が見える。具は薬味ネギ、白菜、大葉、味の濃い穂先メンマ、生麩、そしてふぐの切り身2枚。熱が通らない内に1枚だけまず食べる。ああこの触感、久々にふぐ食べたなー。スープは紛れも無くふぐ鍋のそれだが、若干味がしっかりしている。これはふぐ鍋ではなくラーメンだから。その辺り流石「けいすけ」は良く理解っている。地方の土産物屋のとは違うのだ。麺と具を食べ終わったら店員に「お茶漬け」コール。
お盆は下げられ、丼には『TETSU』よろしく焼石を投入しスープを沸騰させる凝りよう。そしてお茶漬け登場。豪華にもふぐの炊き込みご飯だ。ここに特注丼に設けられた注ぎ口からスープを注ぐ。そしてお茶漬け完成。
あー美味いねぇ。ふぐはやっぱりラーメンよりご飯だねぇーと思っちゃうくらいに。なんちゃってふぐではなく、しっかりふぐを味わえるお店だった。
金曜日と同じく新橋まで歩いて東海道線で横浜に戻った。
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