再武煮干
調布駅の手前のバス停で下車する。我にとって調布と言えば水木しげる先生というのはもちろんだけど、もうひとつ、ラーメンと言えば『たけちゃんにぼしらーめん』本店だ。看板には「にぼし総本山」と書かれている。店入口周辺には煮干しのいい香りが漂っている。約8年前に訪問して以来ずっとご無沙汰だ。以前は代々木に支店を出していたのだけど、今はここ調布と府中に集約しているようだ。早速入店。券売機は店の中央にある。厨房には男の店員3人と女の店員1人。先代の店主は2年前に他界し今は2代目が継いでいるとのこと。厨房前に一列のカウンターが9席と7席に分かれているのかな。あとは2人がけテーブル席が3つくらい。前客9人後客10人。いい感じで回転している様子。店の雰囲気もなんとなく緩くて好きだ。調布という町に良く合っている。
『スペシャルラーメン』 970円+『わさび』 100円=1070円
深大寺そばで量に不満があった分、こちらで豪華にスペシャル、更にわさびのトッピング追加。この店のラーメンの何が好きかって、このビジュアルだ。我の中では一、二を争う美味そうなラーメンの顔をしている。正統派って感じも良い。麺は中太ストレート。具は薬味ネギ、メンマ数本、ナルト1枚、海苔1枚、脂身の多いトロトロチャーシューが3枚、味玉丸1個。以前は「にぼしらーめん」を名乗っているわりに煮干し風味に物足りなさを感じていたスープだが、店主が代替わりして煮干しを時代に合わせて強化したようだ。店内に漂う煮干しの匂いだけでもそれはわかる。醤油とのバランスも良い。トッピングの(葉)わさびは、そのスープの味を壊さないで薬味として完璧に機能している。鼻にツーンと抜ける清涼感は煮干し風味となかなか相性が良い。味玉は黄身しっとりタイプ。チャーシューもトロトロで美味い。下町の雰囲気と武蔵野の自然が調和した調布という町の雰囲気にピッタリな店で、地元民に愛されているのが伝わってくる店。それはわかっているけど、近場にあったらいいなあと思ってしまった。
帰りは行きと同じルートで家路に着いた。
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