名島亭入
名島亭。約4年半前の梅雨明け直後の暑い夏の日、地麺巡りとして初めて2泊3日の福岡遠征に旅だった。その際、「訪問すべき店」として『名島亭』を選択し訪問した。福岡市中心部から離れた店だったが、地下鉄と西鉄を乗り継いで、更に最寄り駅からも結構歩いて到着したんだった。そこで見たのは店の前に生じた10人ほどの行列。地元民に親しまれている事を実感した。入店すると家族経営の良い雰囲気の店。店主は『長浜一番』で修行して、更に久留米の『丸八ラーメン』に足繁く通って研究を重ねた後、昭和61年にこの『名島亭』を開業したそうだ。長浜ラーメンと久留米ラーメンをかけ合せたようなラーメンといったところか。でも本店では暖簾にデカデカと「長浜ラーメン」と書かれていたけど。
そんな『名島亭』が新横浜ラーメン博物館にやって来た。『砦』があった場所に一昨日オープンした。このところグローバル路線を歩んでいたラー博だったが、基本であるローカル路線に戻ってきてくれた。地元密着型の家族経営の店をよく出店させたと思う。今日は定時退社日だったので早めに入館出来たので並ばずに入店出来た。その後は店前に行列が出来ていたようだけど。
『築炉釜出しとんこつラーメン(バリカタ)』 750円
元祖って何の事だろう?築炉釜って何?本店ではそんな事言ってなかったようだったけど。ラー博に出店するにあたっての演出なんだろうけど。麺はバリカタが一番かための選択。スープは白濁しているけど透明度の高いもので、塩スープかと思ったほど。最近は濃厚豚骨がもてはやされているから、物足りなさを感じる客も多いだろう。でもこれが本来の豚骨ラーメンなんだろうな。
さて次はどの店にしようか。ラー博にはもう何度も来ているから常駐の店のメニューはほとんど既に食べている。そうなるとやっぱり新しめの店になってしまう。グルッと館内を一周した後結局隣の『無垢』へ。この頃になると店前に10人ほどの並びがあり、10分以上待たされる事になった。
らーめん無垢 -muku- ツヴァイテ 『焦げ味噌ラーメン』 950円
冬はやっぱり味噌ラーメン!というノリでこの店を選択。麺は基本の無垢ラーメンと同じ四角い断面の太麺。具は青ネギの小分け切りと茹でもやし、油通しされたキャベツ、結構肉厚のチャーシュー、半味玉。スープは結構ドロドロで濃度の高い赤味噌。黒い焦げ粒が表面にある。ラー博のラーメンとしては満足度の高い一杯だったと思う。
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