薬膳好陽
名古屋地麺のひとつである薬膳ラーメン。「好来系」と言われる。我は5年前の夏にその総本山として知られる『好来道場』への訪問を果たしている(『好来道場』参照)。でもその「好来系」は店舗ごとに味が異なるのも特徴のひとつと言われる。総本家だけの訪問では不十分だったなあと感じていたので、今回「好来系」の中では総本家に次いで評価が高いとい言われる『好陽軒』へ訪問する事にした。高畑から東山線で今池まで出て桜通線に乗り換え桜山駅で下車する。名古屋の地下鉄は乗り換えの駅間の距離が結構あるので少し歩かされる。そして目的の店は駅から徒歩6~7分のところにあった。入店すると奥に長い店内。厨房には熟年夫婦と思しき男女二人。その厨房前に一列のカウンター11席。昼時だったので満席で壁側の待ち席にも6人待ちの状態。5分程度待って着席して口頭で注文。注文後3分以内に出てきた。
こちらの看板メニューはメンマがごっちゃり乗ったメンマ盛りだが、過ぎたるは及ばざるが如し。筆頭基本らしいメニューを注文。基本が叉焼麺か。麺はもちもちの縮れ太麺。具は薬味ネギ、太メンマ7本、巻きバラ叉焼4枚。スープは淡い甘口醤油っぽい味。あまり薬膳感はない。なので後半卓上の人参酢をかけると多少薬膳っぽさが出てきた。普通に美味しかった。ラーメンは思っていたほど特徴は感じられなかったが、店主夫婦の挨拶は面白かった。客が支払いを終え店を出る時「ありがとうございましたー。まったどうぞ♪」と言うのだが、まったどうぞの部分でハモるのだ。「まった明日!」っていう感じで。店主は顔が濃く、声よく通るので旅役者のような印象を受ける。我も自分に言われるのを聞いてみたいのでゆっくり退店した。バッチリ言ってくれた。
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