台湾混麺
昨今のラーメン業界では「台湾まぜそば」なるものがブームとなっているらしい。関東だけではなく、関西でも多くの店が限定メニューで出したり、中にはレギュラーメニューに加える店もあるとか。発祥はやはり台湾ラーメン発祥の地と同じ、名古屋で生まれたもので、その元祖の店『麺屋はなび』が新宿に支店を出店しているという。我は未だ「台湾まぜそば」というのを食べたことが無い。どうせなら最初に本物を食べておきたい。というわけでラー油蕎麦を食べた後、そのまま明治通りを北上して店を目指す。方向を間違え南下したり途中で本屋に立ち寄ったりしたので30分近くかかってしまったがようやく到着した。あっ、店前に5人くらいの行列が生じている。早速列に並ぶ。店内でも3人並んでいるぞ。店外で待っている間に女店員に促され一度店内に入り食券機から食券を購入しまた外に並ぶ。店内外で15分ほど待ちようやく着席。厨房には男の店2人と女の店員2人。厨房周りにL字型カウンター11席。店内はサザンがずっとかかっていた。
『台湾まぜそば』 780円
台湾ラーメンもあるけど、この店ではやはり筆頭メニューで注文はこれ。麺はやや柔らかめに茹でられた平打ち気味の太麺。具は九条ねぎ、ニラ、きざみ海苔、魚粉、生おろしニンニク、そして中央に卵黄、その下に肉味噌。このビジュアルは二郎の汁なしに似ている。二郎が全国に広まると、こういう形で地麺と融合し新しいものが生まれる。これからの地麺は融合型が増えてくるのかなという予感がする。ただ地元に定着しきらない内に同時進行で全国展開されてしまうので、あまり地麺という感じがしないのが難か。二郎よろしく天地返しを繰り返しまぜまぜ。予想通り辛い。でもその辛さは予想に反して唐辛子的な辛さではなく、胡椒のスパイシー感に近かった。後半卓上の昆布酢を加えて味に変化をもたらす。一気にくどさが減少し清涼感に包まれる。味変する食べ物は個人的に苦手だけれど、これは例外的に良い効果をもたらしてくれた。麺を食べ終えた後に厨房に「追い飯」をコール。するとしゃもじひとよそりくらいの白飯を無料で入れてくれる。これで残ったダレや肉味噌等の混合物に混ぜ合わせ、おじやのようにして完食するという流れだ。こういうアトラクション効果がある食べ物は評判になり易い。台湾まぜそば初体験が本物で良かった。
店を出て明治通りに戻り10分ほど待って新宿西口行きのバスに乗車。15分くらいかけて新宿西口駅前ターミナルに到着。久々に新宿に来たので紀伊國屋書店に立ち寄り本を購入。その後、新宿湘南ラインに乗り横浜に戻った。
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