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2014年6月22日 (日)

道産子零

先週デジカメを新調する為横浜ヨドバシカメラに行った。欲しいカメラが決まったので、購入しようとしたのだが、製品の札をレジに持っていけばいいのかと思ったが札らしいものが見つからず。売価が書かれた札の下にバーコードがあったのでipodtouchiに読み込ませて「これが欲しい」と言えばいいのか?面倒だなあと思いつつ読み取らせると何故か「Amazon」のサイトに飛んだ。そしたらAmazonの方が店頭価格より8000円くらい安いんだよ。中古価格の見間違えかと見直したが、間違いなく新品価格。8000円ってのはかなりの差額だ。ヨドバシカメラは何故こんな自殺行為をしているのか?こんなんじゃ誰も買わないだろうに。結局買わずに家に帰ってAmazonで注文した。でもカメラケースは実物と合わせて見なければ判らないので有楽町のビックカメラに行くことにした。何故有楽町かといえば、もちろんラーメン目的だ。朝9時半前に家を出る。今日は朝から梅雨らしく雨が降り、空はどんよりした雲に覆われている。京浜東北線に乗り浜松町に出た後山手線に乗り換え有楽町に下車。駅前の大きなビックカメラの店舗に入る。カメラケースは結局気に入ったものが見つからず、会社で使う無線マウスを買っただけで店を後にした。

そのまま地下道を通り駅の反対側に出て折りたたみ傘を開いて銀座方面に歩を進める。今日の狙いは何とチェーン店。『札幌ラーメンどさん子』銀座〇号店だ。「札幌残麺」の際にも書いたが、今札幌ラーメンチェーンは完全に消滅の危機が訪れている。この「どさん子」は70年代に起こった味噌ラーメンブームの立役者。昭和42年両国に1号店を出店以降、業績は右肩上がり、店舗も全国に広がり、最盛期には1200店舗、1974年にはN.Y.へ出店を果たす等破竹の勢い。ところがラーメンの進化速度はそれを遥かに上回り、気がつけば完全に過去の遺物と化してしまった。今や『どさん子』ラーメンチェーンは全国合わせても178店舗まで減少してしまった。経営母体の『ホッコク』は上場廃止、会社分割。その後も中国富裕層から買収される噂やら、経営乱脈、不正会計、内紛勃発などの文字で情報媒体を賑わす始末。そんなかつての巨人『どさん子』に救いの手を差し伸べたのが、今やラーメン界の一大勢力となっている『博多一風堂』の力の源ホールディングス。『一風堂』による新生『どさん子』のプロモーション店舗として1年間という期間限定で出店されたのが、この「銀座0号店」店舗なのだ。

先月訪問した『銀座いし井』のすぐ近くに5月9日開店した。早速入店。入口脇に券売機。店内は木目調の清潔な店内。厨房には男の店員2人と女の店員2人。2人の接客係の女の子店員は『一風堂』ばりに明るく丁寧な接客。店内には『どさん子』のこれまでの歴史とこれからの目論みが表になって飾られていた。更に厨房の上にはL.A.、N.Y.、TOKYO、LONDON、PARISの現地時間を示す丸時計がかかっている。厨房前にカウンター8席、2人がけテーブル席1卓と6人がけテーブル席2卓。

Dosankozero00 Dosankozero01 どさん子 銀座0号店

『どさん子味噌(赤練)』 780円+『チーズ』 200円=980円

まずは筆頭の赤練を注文。あっ我の好きなチーズがあったので思わずボタンを押してしまった。麺は平打縮れ麺。具は青ネギの小分け切り、キャベツの千切り、メンマ、山椒挽肉、追加トッピの粉チーズ。豚骨ベースのスープに濃厚な赤味噌が入っている。多少しょっぱいと思われようが、これくらい濃厚な赤味噌の味を効かせてくれたら我の好みに合致する。美味しい。純連すみれ系のラードを効かせたタイプとはまた違った方向性で味噌ラーメンをブラッシュアップしたのは凄い。若年層の取り込みというのは成功するのではないだろうか。

さて今日はこの店以外に行く予定はない。そう、禁断の同じ店で2杯目に挑戦。恥ずかしかったがまた券売機に向かった。

Dosankozero02 『つたや中華(正油)』 630円

『どさん子』の前身は、墨田区にあった1961年創業の『餃子飯店つたや』。その創業当時の中華料理店をイメージしたというのがこちら『つたや中華』。 麺は平打ストレート麺。具は刻みネギ、細切りメンマ、ナルト1枚、海苔1枚、チャーシュー1枚。丼もレトロスタイルのものを使っている。見た目は和歌山中華そばに似ているが、あそこまで豚骨濃度は高くない。豚骨清湯に濃口醤油ダレという現代風中華そば。流石に昭和30年代の薄っぺらい正油スープでは新生どさん子は名乗れない。質を問わず数で勝負する今までの『どさん子』体制は時代錯誤以外の何者でもない。『一風堂』のように、この質を維持しつつ、店舗を少しずつ広げていくのであれば、復活の芽も生じてくると思う。

再び有楽町駅に戻り、一旦東京に出てから東海道線に乗り換え横浜へと帰った。

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コメント

なるほど、どさん子チェーンにはこういった歴史があったんですね。
諸々あり、力の源カンパニーの協力をあおぐことになった経緯等、全く知りませんでした。
他国現地時間を店内に表示されるところなどは、何だか吹っ切れていない感がありますが、特にこの新生味噌は美味しそうですので、機会を作って頂いてみたいと思います。
いつもながら、非常に興味深いエントリーでした。

サトウ様(丿貫様?)、コメントありがとうございます。
「美味しそう!」とか「○○店出身の店主だから期待出来る!」といった、
一番肝心なはずの味の評価とは無縁な事ばかり書いていて、
我ながら醜悪な食べ歩きしてるなぁと思ってます(笑)。
似た名前の「どさん娘」や「どさん子大将」といったチェーン店があり、
ちょっと調べたんですけど、「どさん子」と関係が有るのか無いのかわかりませんでした。

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