増税日吉
4月からの消費税増税。ラーメン店の対応も様々。昨日訪問した鴨居駅前の『大岡家』は内容はそのままで増税分の値上げを価格に反映していた。学生街の激戦区日吉ではどうであろうか?新店が出来たという事もあり会社帰り足をのばして行ってみる事にした。
『壱七家』改め『壱一家』があえなく閉店し、その跡地に今月18日に開店したのは『日の出らーめん』と同じグループの『豚骨番長』。阿佐ヶ谷店、桜木町店に続いて3店舗目になるのだろうか?近くに同グループの二郎系店『肉を喰らえ!』があるから何かと都合がいいのかもしれない。早速入店。入口脇に券売機。厨房には男の店員4人。厨房周りにL字型カウンター9席。2人がけテーブル席4卓。構造は『壱一家』の頃とそう変わらない印象。先客13人。我は即座れたがその後は外待ち客も現れた。
『醤油豚骨(麺かため・油多め)』 630円
筆頭基本メニューをいつのも好みで注文。単品630円。学生街という事もあり、同地の家系ラーメン店は全店ライス無料。この店も日吉ルールを適用している。しかし桜木町店では頼めば出してくれる卓上の玉ネギも無かった。スープは桜木町店とあまり違いを感じなかったが、麺は黄色いストレート太麺でかなりのかたさ。まるでちゃんぽん麺のようだった。ほうれん草と海苔は違いは無かったが、チャーシューはかなりの薄さ。コピー紙10枚分程度。見た目からしてデチューンされている印象。同じ『豚骨番長』でも桜木町店は増税前の訪問だったが基本660円だったので、方向性の違いは歴然。当然増税後の新規出店なので、立地を調査した上で選択した価格設定、品質設定なのだろう。削れるところは削って低価格で集客を掴む。学生街なので選択は正しいように思えるが、この辺りの客は目も肥えているから、あのチャーシューの薄さはマズかったのでは?コストダウンよりコストパフォーマンスをまず客に感じさせなければならないのではないか?などと評論家みたいな事を書いてしまった。経営者は必死だろうから「お前に何が判る?」とか言われてしまいそうだな。その通り、何も判らないです。客ですから。客はそんなものです。
水曜日だというのに禁断の連食。何故にそれほどラーメンを食べるのか?最早自分でも判らなくなってきている。場所は『銀家』日吉店に隣接する店舗。『銀家』と同じ経営だが、当初二郎系だった『銀次』から始まり、魚介豚骨系の『銀二伊』、家系になった『銀家ver2』という変遷を辿った店。そしてその後に名乗ったのが『銀家アウトレット』。家系の文字も消されていて、代わりに替え玉無料の文字。今度は博多系かな?しかし食べ物店なのにアウトレットって何か嫌だなぁ。と言いつつ入店。入口脇に券売機。店舗奥に厨房があり店員が一人で懸命に働いている。水も出してくれた。両壁に各々カウンターが5席づつに2人がけテーブル席2卓。でも1卓は空コップ置き場になっていた。先客5人後客2人。
こちらもライス無料。しかも替え玉し放題という日吉対応仕様。だけど連食なのでどちらもしなかった。麺は極細ストレート。具は薬味ネギと細切りきくらげとチャーシュー1枚。麺と具は良いとして、このスープはとても博多系とは思えない。そもそも名乗ってないし。最早オリジナルのラーメンになっている気がする。豚骨濃度は薄く茶色で脂ぎっていてしょっぱい味のスープ。少なくとも我の口には合わないものだった。そもそも開店当初は500円設定で普通の博多系ラーメンだったようだ。増税前にしばらく休業していて最近になって営業再開したという。そうしたらこのような変化。しかも600円という値段設定。割安感もあまり感じない。これはどうなんだろう?
増税後のラーメン界の混乱を顕著に感じた一日だった。
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