知床探訪
道東ドライブ3日目最終日。この日の朝は早く5時半にはホテルをチェックアウトし、一路知床ウトロ港へ向かう。8時15分発の知床クルーズ船に乗る為だ。残念ながら今日も雲が立ち込めているが雨は降っていない。網走市内を出るとオホーツク海が左手に見えてきた。さらに走ると濤沸湖が右手に見えてきた。途中写真を撮りたくて降りたのだが、その時虫が車内に入ってきて困った。この後1時間ほどひたすら真っ直ぐな道を進み切り立った岸壁が見えてきた。すると右手に岩盤に流れる大きな滝が一瞬視界をよぎったので、慌てて車をUターンし戻って行ってみるとそれは知床八景のひとつ「オシンコシンの滝」だった。その時は他に人がおらず結構近くまで寄ってその迫力を味わう事が出来た。
更に進みようやくウトロ港に到着。まだ券売所が営業しておらずしばらく待つ事になった。ようやくシャッターが上がって券を買おうとすると、何と今日の午前中は欠航になるという。これは残念だが、すぐ頭を切り替えて次の旅の計画を練り直す。幸いまだ朝7時半。どうにでもなる。そこで思いついたのが知床五湖訪問。ナビにセットしたらウトロから約10分で行ける。途中からヒグマ生息地帯に入り警告の看板が目立つようになってきた。駐車場に到着したが他の車は止まっておらず、フィールドハウスへ入る。高架木道を渡る方は無料で見晴らしは良いが直接下に降りる事は出来ない。下に降り自然道に入るには有料でレクチャーが必要となる。5湖全てを回るコースと2湖を回るショートコースがあり、我はショートコースの方を選んだ。料金250円。注意事項とヒグマへの対処法などを教えるムービーを見させられいよいよ出発。本日一番乗りだ。
ヒグマに対する恐怖心を煽るVを見させられた後この入口は怖かった。しばらく進むと二湖が見えてきた。幻想的な大自然の中の湖が間近で見る事が出来た。
更に進むと一湖が見えてきた。そして人の話し声が聞こえてきた。高架木道が近づいてきたのだ。いつの間にか大勢の観光客がやって来たのだ。我は最初のトレッキングコース選択者だったので、凄い注目を浴びてしまった。高架木道は眺望はいいし楽だけど下には降りられないので知床の自然は満喫出来ない感じ。我は知床にやって来た実感を感じる事が出来た。土産物売り場で鹿肉バーガーを食した。
知床クルーズが体験できなかったリカバリーとしてもう一箇所、カムイワッカの滝を目指す。ところがカーナビにちゃんと入力したはずなのに別の所に着いてしまった。知床自然センターだ。でもその先の道を進むとフレペの滝へ行けるというので行ってみた。すぐ行けるのかと思っていたら何と1km以上山道を抜けた所にあるらしい。結構キツかった。迫力には欠けるが海へ注ぐ滝というのは珍しい。優しい滝だなぁ。本来ならば船上から見るはずだった景色だが、直接見る事が叶った。滝を見て駐車場に戻ろうと思った時に雨が降り出してきた。
知床岬を登り羅臼側に出る。雨の勢いが増してきた。知床岬は車を降りるまでもなく濃霧に包まれていた。慎重に運転し坂道を下った。途中羅臼ビジターセンターというのがあったので立ち寄ってみた。知床の動物達を知る事が出来る。陸にはヒグマやイイズナ、海にはトドやシャチまでいるんだから自然の宝庫だなぁとつくづく感じられた。
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