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2013年7月27日 (土)

伊那地麺

今月2度目の地麺巡りの旅は長野南信地方へ。三陸遠征、沖縄遠征に続いて、今回も食べ歩きではなく、レンタカーを用いての遠征となる。当初ははまかいじとレンタサイクルを使っての食べ歩きも当然計画したのだが、長野県の高低差を考えるとレンタサイクルではかなりキツイ事が判明した。韮崎遠征での苦悶が蘇ってきた。ましてやこの猛暑では心身がやられてしまう。情けない話だが心身を痛めては元も子もない。

Dscf5793 朝7時半頃家を出て最寄りのレンタカー営業所に向かう。あらかじめ予約を入れてあったので車は準備されていた。早速目的地を入力設定。すると何と到着予定時刻が12時40分と告げられた。そんな!何かの間違いだろう?4時間半もかかるかよ!事前調査では3時間半くらいで到着する予定で計画を立てていたのに。不安を抱えての出発となった。ところがもう都内に入った瞬間からカーナビの正しさを思い知らされる事になった。これが高速道路か?と何度も思うように遅々として進まない。渋滞の原因は一体なんだろうかと考えてもしょうがない事を考えてアクセルとブレーキを交互に踏んだ。朝の段階で東京を通過しての車遠征はやってはいけない事なのだと思い知らされた。伊那に着いたのはカーナビよりやや早いが正午をまわった時刻だった。
伊那に来たのは「ローメン」という地麺料理を食べる為だ。昭和30年頃、冷蔵庫が一般的ではなかった時代、麺の保存を考えた結果、麺を蒸す事を思いついた。当時の伊那では羊毛産業が盛んだった為羊肉が入手しやすく、またキャベツ栽培も盛んだ為、この蒸し麺に羊肉とキャベツを合わせる事で編み出された、正に地麺料理と呼ぶにふさわしい一品が完成したというわけだ。名前は当初「炒肉麺(チャーローメン)」だったが、巷で流行っている「ラーメン」に合わせて「ローメン」にしたという。本日最初の訪問店は、その「ローメン」を編み出した元祖の店『萬里』だ。市中心部のいなっせという商業施設ビルの立体駐車場に車を止め早速出発。雲は多いがそれでも日差しが強く肌がちりちりする。川を超えて辿り着いた『萬里』は表通りに背を向けるように立つ歴史を感じさせる小さな店だった。戸を開け入店すると、奥に厨房がありおじさん店主とおばさんの2人がいた。一列5席のカウンター席が向かい合う形で2本ある。後は座敷に2人がけテーブル2卓、6人がけテーブル2卓がある。先客1人後客3人。口頭で注文。

Inabanri00 Inabanri01 中国風菜館 萬里 本店

『ローメン』 680円
ローメンといよいよ初対面。茶褐色を帯びた平打中太蒸し麺は柔らかいのだがゴワゴワ感もある独特の食感。具はキャベツ、きくらげ、そしてマトン。スープは甘い醤油ベースの味。何となくおやつという印象を受けた。卓上には食べ方指南が書かれたものが置いてあり。卓上のソースと酢をかけて、お好みで生ニンニクおろしと唐辛子等を投入しろとある。1/3くらい食べたところでそれを実行。予想通りジャンク感が増し美味しかった。いかにもB級グルメという感じの食べ物だった。
もう一店ローメンを食べようと今来た道を戻り駐車したビルの隣にある『うしお』という店へ訪問しようと向かったのだが、店前に「5時まで休みます」と書かれた札が下がっていた。一期一会。第一目標の元祖である『萬里』が食べられた事で満足しよう。そちらにふられた場合を考えたら全然良い。駐車場に戻り車に乗る。1時間無料だったのでこれも幸いした。短い滞在時間だったが伊那の地を後にした。

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