別府地麺
日豊本線に乗り2駅目、東別府駅で下車する。駅舎も味わいがあり、駅前の町並みも鄙びた雰囲気がありいい感じがする。滋賀で見かけた「飛び出し坊や」ならぬ「飛び出し娘」?も角々に立っていたり微笑ましい。そんな素敵な路地を駅から歩く事約6分ほど。今遠征最大の目的店である『なべさん』に到着。この店は先に述べた我が地麺巡りを始めたきっかけの書「ラーメン道場やぶり」にて大きく紹介されていたので前々から是非訪ねてみたいと思っていたのだ。早速入店。厨房には店主と男の店員1人とおばちゃん店員2人。昭和33年屋台から始めた初代店主に代わり現在の店主は2代目。噂通り平日昼間だというのに老若男女分け隔てなく客が入ってくる。一列のカウンター6席と2人がけテーブル席1卓、4人がけテーブル席3卓。先客8人後客4人。口頭で注文。
ラーメン なべさん 『ラーメン』 630円
筆頭基本メニューを注文。ストレート細麺。具は薬味ネギ、ブラックマッペもやし、さっぱりしたチャーシュー3枚。最初から胡椒が多めにかかっている。メニュー表の最後に「当店のスープは豚骨、鶏骨、鰹、昆布、野菜等を10時間以上炊き上げた健康食品です」とある。確かに今まで食べたラーメンのスープに比べまろやかな味わいであっさりした仕上がりになっている。店やラーメン自体にオーラは感じられなかったが、近所の人々からすれば日常の中にある大切な店というのは十二分に伝わってきた。チャーシューも美味しかったし、長年頭の片隅に残っていたいつか行きたいと思っていた店をクリア出来てとても満足だ。
別府方面へ北上するように味わいのある路地を進んでいく。次に目指すは『六盛(ろくせい)』という店。徒歩5分弱で到着。この店はラーメンも出すのだが別府冷麺がメインの店。別府には「別府冷麺」というご当地麺料理がある。ここはひとつ、ラーメンではなく冷麺を食べていく事にする。到着した時、店の外で客が1人待っている状態。大人気店のようだ。店前の名簿に名前を書き呼ばれるのを待つ。5分程度で先客と共に中に入る事が出来た。厨房には男の店員2人と女の店員2人。厨房前に一列のカウンター6席と壁側に2席。4人がけテーブル席2卓。常に後客がありほぼ満席状態が続く。大半は観光客。口頭で注文。
『冷麺』 650円
筆頭基本メニューを注文。冷麺専門店と言いつつ他には温麺、(豚骨)ラーメン、味噌ラーメン、中華そばと5種類がメニューに並んでいる。麺は自家製のモチモチッとした黒っぽい手打ちストレート太麺。具は薬味ネギとキムチ、独特の食感を感じるチャーシュー2枚。胡麻が最初からかかっている。スープは昆布出汁からとった冷たいスープ。このあっさり和風スープとキムチの辛さとモチモチ手打ち太麺のバランスが良く美味しかった。満足。
大分に到着するなり立て続けに4杯を平らげたが、実はもうこれで今遠征の目的をほぼ達成してしまった。後は観光メインで楽しむ事とする。更に歩いて北上し、別府中心部へ入っていく。
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