下松地麺
全国的にも珍しい牛骨ラーメン。鳥取倉吉で受けたインパクトは我の地麺探訪の中でも大きなものだった。そしてもうひとつの牛骨地ラーメンがここ山口下松(くだまつ)にある。期待を抱いて下松に向かう。宇部新川から宇部線で宇部に出た後山陽本線に乗り換え下松へ到着したのは2時過ぎ頃。駅前は古い町並み等皆無でガランとしたロータリーがあるベットタウン然としていた殺風景な風景で何とも味気なかった。
まずは下松牛骨の元祖と言われる『紅蘭(こうらん)』だ。駅から徒歩2分くらいの場所にある。創業昭和27年の老舗と聞いていたが何だか今風の店構えになっていた。厨房にはおばさんばかり4人。4人がけテーブル4卓と人がけテーブル席3卓。先客14人後客4人。
筆頭基本メニューを注文。麺は丸い中細ストレート麺。具は薬味ネギともやし、薄いが大きく柔らかいチャーシュー。白濁したスープは一見豚骨風。味は甘しょっぱい。倉吉の牛骨と違い牛が直接ガツンと来るようなものではなく、、甘いすき焼きのような味わい。むしろ徳島ラーメンよりすき焼き風。牛骨ラーメンというのは本当に驚くべき個性があるなぁ。
駅に戻り反対側の南口に出る。そのロータリー脇にある赤いテント屋根の店が次の訪問店『北斗亭』だ。先の『紅蘭』出身の女性2人が切り盛りしているという。暖簾を割り入店。4人がけテーブル席4卓のみ。先客4人後客1人。口頭で注文。
基本のメニューを注文。麺は中細ストレート。具は薬味ネギ、チャーシュー3枚。スープは『紅蘭』と違い茶濁したスープは同じく甘しょっぱい味わい。でも甘さが比較にならない。兵庫播州ラーメンや愛媛瓢系よりも甘い!強烈な甘さに驚かされた。
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