鳥取地麺
鳥取砂丘からバスで約20分で鳥取駅へ到着。観光案内所で自転車を借りられる場所を聞いて自転車を借りる。1日300円。コインロッカーに荷物を預けてから出発。6分くらいで最初の目的店『武蔵屋食堂』へ到着した。この店はラーメン専門店ではなく食堂なのだが、鳥取地ラーメンのひとつ「素ラーメン」の元祖の店なのだ。「素ラーメン」とはうどんの汁の中に中華麺を入れたもの。戦後の食糧難の時に中華麺に合うスープを模索した中で生まれたらしい。当時の学生達に「安くて美味しい」と人気だったのだそうだ。姫路「えきそば」と非常に似ている。暖簾が出された直後に入店。厨房には男1人女3人、いづれも熟年の店員。前後客ゼロ。口頭で注文。
麺は中細縮れ麺。具は薬味ネギ、もやし、かまぼこ、それに天カス。スープはかつおと昆布で作られた甘口出汁なのだが、うどん汁そのものというわけではなく、塩分も感じて姫路「えきそば」よりはラーメンとして食せるものだった。疲れている時でもほんのり甘いスープが食欲をそそる。なかなかに美味しい一杯だった。
更に駅から反対方向に1分程度進むと鳥取市役所がある。ここの食堂でも素ラーメンが提供されているというので行ってみた。役所の食堂でラーメンを食べるというのは初めてだ。しかも遠征先で。中は老朽化していて役所らしい雰囲気。階段を上がってちょっとウロチョロしてようやく小さな食堂を発見。入口に券売機。4人がけテーブル席5卓。奥にある厨房には数名いて昼に備え大量に準備にかかって忙しそうだった。でも先客ゼロ後客2人。
こちらは全部カタカナのメニュー。麺は中太縮れ麺。具は薬味ネギ、もやし、かまぼこ1枚。こちらはスープに出汁の味が出ていて「武蔵屋食堂」より味が濃くラーメン感が強く出ている。これが鳥取地麺の「素ラーメン」か。満足だ。
12時半前に発車する電車に乗る為鳥取駅に急いで戻った。
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