敦賀一力
福井遠征2日目。初日に頑張った分今日行くべき店は2店のみで観光もゆっくり出来そうだ。朝風呂に浸かりに行ってから9時過ぎにホテルをチェックアウト。荷物だけは預かってもらった。外に出た瞬間「これはキケンだ!」と思える程の強い日差しが照りつけている。前回の兵庫遠征から使用している帽子を被る。駅の観光案内所に行って自転車を借り出発。まずは昨夜行ってきになった氣比神社へ参拝。その後は敦賀港まで足を伸ばす。海上保安庁の船が停泊していた。次は日本三大松原の一つと言われる気比の松原へ。緑の山と青空と海が綺麗だった。
1時間ほど敦賀周辺の観光をした後、今回の旅の最重要店であり敦賀ラーメンの代表格『一力』へと向かう。駅から1.7kmと意外と遠い場所にあり自転車を借りた主な理由は観光ではなくこの店の為だ。昭和33年創業。敦賀の伝統通り屋台から始まり昭和52年に店舗店になったそうだ。ラーメン博物館には「みんなのふるさとラーメン」第一弾として4年前に出店した事もある。この店の存在を知ったからこそこの北陸遠征があったと言っても過言ではない。到着したのは開店予定時刻15分前だが待ち客が2人。開店までには15人くらいの行列になっていた。早めに来て大正解。開店直前に店員が人数だけチェックしていた。定刻に開店。白を基調にした綺麗な内装だ。厨房は奥にあり見えにくかったが男の店員2人と女の店員2人。4人がけテーブル席7卓と6人がけテーブル席1卓。口頭で注文。
狙うは筆頭基本メニュー1本だ。麺は自家製の中細ちぢれ麺。具は薬味ネギと紅しょうが、薄いチャーシュー3枚。コクがある豚骨醤油でなかなか美味しい。4年前新横浜ラーメンで食べたのを思い出した。でも一番印象が残るのは黒胡椒の味。何で老舗のラーメン店は最初から胡椒がかかっている事が多いのだろう?昔は材料の入手も困難で質の悪いものを使っていて、その味を誤魔化す為に使っていた事は想像出来る。それがいつしか味の基本構成になり、「ウチは昔からこの味。胡椒がかかって完成形」という事になったんだろうなぁ、等と考えつつ食べ終えた。美味しかったし、今回の最重要店を訪問出来た安堵もあり満足出来た。
コメント