青森地麺
昨夜はぐっすり眠れた。朝起き抜けの状態で朝8時過ぎにホテルを出る。朝日が眩しく青空が広がって青森ベイブリッジの巨大な姿も格好よく見える。良い旅日和となりそうだ。朝8時から営業している青森を代表する老舗店『くどうラーメン』へ向かう。ホテルから歩いて5分ほどで到着。早速入ると何と入口脇に音声を発する最新式券売機。厨房は左奥にあり良く見えない。コの字型カウンター18席。2人がけテーブル席8卓。客入りは7~8割ほど。さすがは人気店。
ラーメンの中を注文。いいなぁこのあっさり醤油の煮干し風味のスープ。まるで朝の味噌汁のように朝日に目を細めながら食べるのにぴったりのラーメンだ。麺は中細ちぢれ麺。具は薬味ねぎ、メンマ数本、チャーシュー2枚。最近流行の朝ラーメンだが、これを超えるものがあるかなと思えるくらい良い、煮干しじんわりの美味しい朝ラーメンだった。いい感じで目が覚めた。
もう一度ホテルに戻りシャワーを浴び身支度をして朝10時にチェックアウト。今日の目的店はいずれも駅から離れた場所にありなかなかの難関店だ。とりあえず奥羽本線に乗る為に駅に向かった。しかし駅前の駐輪場でレンタサイクルの文字を発見。出発前にネットで検索したが青森駅からのレンタサイクルは抽出されなかったので電車で行くしかないと決意していたのだが、これで一気に道が開かれた気がした。早速手続きをして自転車を借りる。線路を超え川を超えてどんどん西へと自転車を走らせる。登り坂をひーこら自転車を押して、青森駅から約30分ほどで最初の目的店『ひらこ屋』に到着。開店10分前だったが既に営業中の看板が出ていた。早速入店。直後に5人家族が入店。その後来客ひっきりなし。凄い人気店だ。厨房には男の店員3人と女の店員2人。厨房前に一列のカウンター10席。座敷に4人がけテーブル席3卓。口頭で注文。
『こいくち(煮干しとんこつ)』 600円
『たかはし中華そば店』に匹敵する煮干し濃度。動物ベースのスープに魚粉たっぷり。麺は中太ちぢれ麺でちょっとこの素晴らしいスープに追いついてないもので残念。具は薬味ねぎ、メンマ、チャーシュー4枚。こってりコクがあり濃厚な煮干し風味のスープは特筆すべきレベルだった。
今来た道を戻る。実は『ひらこ屋』に行く途中に次の店の場所は既にチェックしていた。青森で今一番注目されている『長尾中華そば』だ。ショッピングモール脇にあるちょっと喫茶店のような店舗。早速入店。入口には色々な丼が飾られ、奥の壁にはカップラーメンの蓋が飾られている。ちょっと面白い。厨房にはカウンター5席、テーブル24席、座敷16席。客入りは7割程度。口頭で注文。
『こく煮干し(手打ち麺)』 700円
メニューが醤油の濃さとスープのコクが帯グラフで選べる面白い。看板メニューであるこく煮干しを注文。手打ち麺・中太麺・細麺から麺を選べる。こってりした動物系のコクと濃厚な煮干し風味は『たかはし中華そば店』や『ひらこ屋』と同じタイプだが、一番ほどよい、いい塩梅の仕上がりになっていると感じた。バランスが良いのだ。一番上手な一杯という印象。手打ち麺はもちもちした食感の中太麺も食感は良かった。具は薬味ねぎ、白っぽいメンマ、柔らかチャーシュー2枚。本日3杯目だったが難なく食べられた。
青森食べ歩きはきょう午前中で終了出来た。行こうと思えば追加であと2店くらい行けたと思うけど、予定した店には全て行けたので止めておいた。せっかく旅行に来てるんだからここからは観光タイムだ。再び駅周辺に戻り『北方漁船博物館』なる場所に入ってみた。入場料350円。自分以外の客がいない…。でも漁船くらいの等身大の大きさのものが何艘も展示されているのは逆に圧巻だった。
その後アスパムという三角の建物の観光物産施設に向かう。すると日本の祭り2011というイベントをやっていて大勢の人と出店がたくさん出ていてとても賑やかだった。出店を幾つか廻ってみたり、津軽三味線を聞いたりと観光気分を堪能。最後にラ・ネブタというねぶた祭りの博物館に寄った。これが圧巻で、巨大で美しく輝くねぶたと、迫力ある演奏なども見れた。いずれ生でねぶた祭りを見てみたくなった。
青森は満喫出来たと思う。満足の旅路。4時発のバスで空港に向かい、5時半前の飛行機に登場し羽田へ。帰路へ着いた。
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