天理地麺
宿泊遠征が出来なかったので連続して強行遠征。昨日が北陸方面だったのでなんとなく関西方面へ行こうかなとぼんやりと考えて、場所は奈良と決定した。新横浜からのぞみに乗り京都へ。そこから奈良線に乗って奈良へ。しかし各駅停車に乗ってしまったので六地蔵という駅で途中下車し、後からきたみやこ路特急というのに乗り換え奈良駅に到着した。底から更に桜井線というのに乗るが、これが単線。奈良だから交通の便は良かろうと勝手に思っていたらとんでもなかった。それでも2時間に1本は出るようなのでまだましだったが。2駅目の帯解という駅で下車。無人駅だ。まず地ラーメン巡りの前に1店寄り道する事にした。『無鉄砲』という関西のラーメン界で一大勢力を誇るようになってきた豚骨ラーメン店がある。その発祥の地がこの奈良であり今は閉店してしまった。数年前店主が初心を取り戻すべく最初の店があった場所の近くに『豚の骨』という店を立ち上げた。ところが新しい店の立ちあげで多忙になり、現在弟子に店を任せている。それで今は『がむしゃら』という屋号で営業しているという。駅から1kmほど離れているのでしばらく歩かなければならない。そこまで車が1台やっと通れる細い道路を歩いたのだが、この街並みが歴史を感じる家々が普通に立ち並び、さすがは古都奈良だなぁと実感した。20分ほどの道のりだったが全然飽きなかった。ようやく広い車道にでてすぐのところに飲食店が集合したような場所がありそこに店を発見した。近くに来ただけで豚骨臭が凄い。開店5分前に到着したが既に5人の待ちがいた。開店予定時刻より5分ほど遅れて開店。入口に券売機。厨房前に6席、壁側に5席と3席一列のカウンター席。厨房には男の店員2人と女店員2人。
『純とんこつラーメン (ネギ多め)』 700円
味の濃さとネギの量を聞かれた。味はノーマルでネギ増しで注文。これは評判通りの濃厚過ぎるほど濃厚な泥のようなスープで味は豚骨の甘みを感じ美味だ。麺はもちもちした食感のちぢれ中太麺。具はネギと薄いチャーシュー数枚、それと海苔1枚。このスープは確かに強烈で美味しい。最近とうとう中野に出店し東京進出を果たしている。いずれは本店詣でに行かないといけないかな。
再び帯解の駅に戻り5分弱待った程度で電車が来た。しかしながら次の櫟本で下車する。ここからが本当の奈良天理の地ラーメン、「天理ラーメン」を食べ歩く事になる。渋谷や新宿にも出店している『神座』もこの系統のラーメンにあたる。この櫟本も雰囲気のある駅で中学生も素朴でドラマに出てきそうな通学風景だ。街並みも先ほどの帯解と同様、古い木造の家々が立ち並んでいて飽きないなぁ。次の店も駅から20分ほど歩いて高速道路高架下近くにあった。『天理スタミナラーメン』、通称天スタ本店だ。奈良県内に屋台を含め10店、大阪に2店、兵庫に1店、滋賀に2店、三重に4店、福岡に1店、そしてミャンマーに1店の支店を持つ。早速ガラス戸を開け入店。大きく広い店内、20席ほどのカウンター席と6人がけテーブル席が2つ、4人がけ座敷席が6卓ほど。厨房は奥にあり、男性店員が2人女性店員2人だと思う。先客12人後客6人。車客がメインなので出入りは激しい。口頭で注文。
『スタミナラーメン(小)』 680円
豚骨鶏ガラ出汁の薄味醤油スープにニンニク、豆板醤で味付けられている。具は白菜、豚肉、ニラが入っている。これが天理ラーメンの特徴だ。特に特徴的なのは豆板醤と白菜とニラ。でもこれってキムチチゲに酷似している。そこに入っているのが自家製だという角ばったストレート細麺。これがちょっとスープに合っていない。鍋料理に後から麺入れて食べたように馴染んでいない。
また櫟本駅に戻る。今度は30分近く待ちだ。駅は下校の中学生でいっぱいだった。ようやく来た電車に乗り終点の天理へ。一度改札を出て近鉄へ乗り変え1駅目の前栽という駅で下車。そこからやはり20分近く歩いて辿り着いたのは『彩華ラーメン』本店だ。こちらも14店支店がある。大きな駐車場完備。店も完全にファミレス並みの座席数と店員の数だ。満席で名簿に名前を書いて待つ。5分ほどで席に案内される。口頭で注文。
先ほどの『天理スタミナラーメン』とは似て非なるもの。麺はちぢれ細麺。ニンニクが強烈に効いて辛味も強い。食べていると体がカッカッと熱を持ってくる感じ。これぞスタミナラーメンだと思う。野菜もたくさん採れて体にはいいだろう。
帰りは近鉄で京都まで戻って帰った。
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