大田巡懐
早起きは三文の徳ということわざの重要性は良く分かっているのだがどうしても休日の朝はダメだ。今日は意図的に予定を立てていない。せっかくの快晴の休日。懐かしい蒲田周辺にスクーターで行ってみることにした。9時20分頃家を出て近所の寺に参拝。みなとみらい経由で第一京浜をひたすら北上。ゆっくり走ったつもりだけど10時前にもう多摩川を渡って大田区に突入した。そこから懐かしの昔の通勤路へ。約5年間通った道路を再び走ったのだが正直あまり懐かしさというのは感じなかった。現在進行形であの時の空気がまだあった。そんな感じ。一旦平和島駅付近から大森へ進む。駅前にイレブンフーズ系の24時間営業の店が先月10日にオープンしたという情報を得たからだ。まだ10時半くらいだったのにもう一杯目だ。昔『弟子屈』があった場所か?とも思ったがちょっと違う気もする。入店すると入口に万札も使える大型券売機。小さな店舗ながら工夫して椅子が配置してある。1段上がった場所に真中に仕切りがある6席のテーブル席と、2面の壁に2席と4席、窓側に2席のカウンター席。厨房には店員1人のみ。先客1人後客1人。
筆頭は豚骨醤油だったけどやっぱり屋号を冠したイレブンラーメンを注文。久々のイレブン系のラーメンとの再会でちょっと嬉しくなった。丼もプラスチック製。麺はツルツルした平打ち麺。具もツルツルした食感の丸ごときくらげとワカメ、そそてシャキシャキの玉ネギの角切り、海苔1枚とホロホロに崩れる巻きバラチャーシュー。そして醤油強めの豚骨スープなのだが…こんな味だったけ。何というか、引きが無い感じ。ちょっと肩すかし。代表メニューを筆頭から外してある辺りがどうも怪しい。
線路の下をくぐり反対側に出た後大森の駅前商店街を蒲田方面に移動、環七に入っていく。2年半前に『醤道』に2度行っているが、その2度とも休業していて入店出来なかった近くの店『東紅(とうこう)』。「トーキョーノスタルジックラーメン」という本にも紹介されていて行かなかった事をちょっとだけ後悔して記憶に引っかかってた店だったので今日行ってみる事にしたのだ。しかし開店予定時刻まであと20分以上ある。仕方なくちょっと先の馬込の方に出て近くにあったブックオフで時間を潰して再出撃。開店時間5分後辺りに入店するも既に先客2人あり。15席のL字型カウンター席。内装のせいか照明が暗く見える。すえた匂いがする場末な雰囲気だが、マスコミに取り上げられているだけあって来客は相次ぎ後客6人。厨房には店主とおばあさん。口頭で注文。
壁に特製ラーメンを勧める薀蓄が書かれていたのでそれを注文。その薀蓄通り八角などの中国薬膳系の風味がするスープには挽肉が入っている。麺は中細ちぢれ麺。具は薬味ネギ、メンマ数本、丸ごときくらげ、海苔1枚、ゆで玉子半個とチャーシュー2枚。ちょっと場末臭があって悪くはないけど微妙な一杯。何回か食べると習慣性が出てくるのかな?
帰りは国道1号線で一気に横浜方面に戻った。
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