和歌山行
今回の遠征は新ご当地ラーメンの筆頭ともいうべき和歌山だ。和歌山というのは今まで行った事がないし、通過した事すらない。全く無縁の土地だった。事前調査した際電車だとかなり時間的にロスの大きい旅になってしまう予想が出てしまった。その後調査を進めていくと夜行高速バスという選択肢が浮かび上がってきた。そして今回我の初めての経験となる夜行高速バスを使っての旅となった。寝ている内に現地早朝に到着出来るなんて何と効率がいいんだろう。これは今後の遠征に対して良いツールになるかもしれない。しかし快適な旅になるのだろうか?今回の旅は今後の遠征の動向も左右する試金石にもなる。既に先月末にネット予約を済ませている。23時半くらいに待ち合わせ場所となる横浜駅天理ビル前に向かう。するとリュックを担いだ若者でごった返していた。しかもバスも何台も止まっていて、それぞれのバスにそれぞれ違う担当者がいて一体誰に質問していいかすらわからない。メールを印刷したものをよく読み返してバス会社名を覚え、その会社の担当者を探すのに一苦労した。ようやく見つけ出し名前を告げるとバスの番号を教えられ呼ぶまで待っていろという旨の説明があった。しばらくすると集合の合図があったのでついていくとバスに案内された。何だ既に席に座っている客がいるじゃん。とりあえず空いている席に座る。すると若者がきて「席合ってますか?」と聞かれた。えっ!指定席だったの?慌ててバスを出て係員に聞くと入口に席順が貼り出されているという。だったら最初に説明しろよ!すると1番前の廊下側の席だ。隣に若い男が既に座っている。しばらくするとようやく出発。いろいろと説教じみた説明があった。要約すると「周りに迷惑にならないよう静かに寝ろ」って事だった。それは望むところだが、果たしてこのギチギチの状況で睡眠に入れるのか?疲れていたので早く寝てしまおうとしたが、高速に乗るまでは照明がつきっぱなしで眩しい。ようやく高速に入って照明が落とされたが、計ったように暴走族が横須賀まで並走してきて五月蠅い。やつらが遠ざかってようやく眠れるかと思ったが、今さらだけど1番前の席なので大きなフロントガラスから容赦なく照明が差し込んでくるのでやっぱり眩しい。それに冷房が効きすぎて寒い。隣の男との接触も気になる。という負のスパイラル。かといってゲームや本を読める状況じゃない。とにかく静かにしてなくてはいけない。ようやく眠たくなってきたタイミングでドライブインで停車しトイレ休憩。結局和歌山到着まで一睡も出来なかった。高速バスの旅の第一印象は良くなかった。
JR和歌山駅前に到着。空は雲が多いが晴れ間がのぞいて晴れそうだ。今回の旅も前日の天気予報では雨予想。そして今回も我の信条「傘なんか持ってくるから雨が降るんだよっ!」に従って折りたたみ傘は持ってこなかった。それがまた運を引き込む事につながったのだと思う。さて駅の反対側に抜けて端の方にある駅レンタカーへ移動。ここで車ではなく自転車を借りた。この為に当初南海電鉄和歌山市駅でバスを下車する予定をこちらに変えたのだ。まだ7時過ぎで駅前も閑散としている。最初の店の開店時間も11時以降。まだ4時間はある。今日食べ歩く店の下見を兼ね市街をのんびりまわってみる事にした。至る所に川がある印象。小さな橋がいくつもあった。うーん閑散としているなぁ。まだ朝だからシャッターが下りた店舗ばかりだと思っていたが、昼過ぎても多かったからなぁ。地方の不況具合は如実だ。だいたいの下見を終えたところでまだ1時間しか経っていない。では市内唯一といっていい観光スポットの和歌山城でも行って木陰でゴロッと休んでようかなと思ったが、道路案内に和歌山港というのがあったのでそちらへ行ってみることにした。海はやっぱり朝のうちだ。しかし進んでいくとまた別の道路案内があり、そこには「和歌浦5Km」とあった。港に行くよりよっぽど観光らしい感じがするのでまた急きょ目的地変更。大浦街道という真っ直ぐな道路をひたすら南下した。
ようやく分岐が見えて海の方へ右折すると港が見えてきた。和歌浦港だ。ち ょっとここらでひと休み。途中コンビニで買ったローカル色のあるアイスを食べる。グリーンソフトという和歌山ローカルな小さなソフトクリーム型アイス。抹茶味のシャーベットだった。
せっかく和歌浦に来て港だけではしょうがないだろうと更に進む。そうしたら道は絶え間なく上り坂になってきた。考えてみれば港町で景勝地ならばそうなるよなぁ。久々の自転車、かなりしんどい。汗みどろになってしまった。ホテルの感じがちょっと寂れたリゾート地といった雰囲気を出している。 ようやく海の見える場所まで登った。水平線が丸く見える。向こう岸に見えるのは和歌山下津港だ。休日だなぁという満足感は味和えたが、500円のレンタル自転車はやっぱり安物っぽくサドルが硬くて痛い。それに雨が降らないはいいが暑いなー。曇りがちだから直射日光じゃないが、かえって日焼けしそうだ。そろそろいい時間なのでまた市街へ戻った。
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