神保背脂
休日になったら床屋に行こうと決めていた。やっぱりQBハウスでごまかしてもダメだ。行きつけの床屋で短めに切ってもらいスッキリした。今日は良い天気。風は冷たいけどそれすら心地よい。遠回りして近所の寺に直接行ってお参り。一旦家に戻って支度をしてから再び外出。今日は久々都内。このところ相模川を越えた県内遠征が立て続けだったのでさすがに疲れた。今日は食べ歩きとは別な面で心を解放したい。そう考えると本や好きの我からすると神保町はターゲットになるんだな。京浜東北線で一旦秋葉原に出た後総武線で水道橋で下車した。この辺も三省堂が洋服の青山に変わってたりと時代の移り代わりを感じるな。本屋に入る前にまずは1店目。白山通り中ほどに出来た新店『醤油ラーメンなら藤崎奈々子』だ。とてもけったいな屋号だが店も藤崎奈々子の写真が前面に出ているのでラーメン屋というよりキャバクラのようだ。関西系の外食グループ「ももじろう」が最近小倉優子を屋号に付けた焼肉屋とか出して話題になっていたが、ここも同じグループが気をよくして始めたようだ。やる事があからさまに関西だ。という訳で京都に出来たと言う「藤崎奈々子の豚骨ラーメン」の2号店とのこと。ポップな豚のキャラと藤崎奈々子の写真とイラストが散りばめられているので居心地は微妙だ。店員もやたら多くて教育はされているんだろうけどぎこちない。2階席もあって40席とやたら客席は多いが先客は2人、後客は4人。口頭で注文。
醤油ラーメンなら藤崎奈々子 水道橋店 『黒豚とんとん麺(麺かため)』 780円
背脂で表面が真っ白。モロ背脂チャッチャ系。でも東京背脂豚骨とは味がちょっと違う。やや甘口あっさりとした醤油味。この味はどこかで…銀座の『京都ますたに』の味に似ている。麺はちぢれ細麺。具は九条ネギ、メンマ、海苔1枚、薄い小さなチャーシュー。値段的に見合うものではなかったが味はひどいものでは無かった。
しばらくは本屋巡りをして数冊の本を購入。場所は書泉グランデと靖国通りを挟んで向かい側あたり。ビルの3Fにある『元祖脂そば のあ』だ。通常昼は『とんかつ のあ吉』というとんかつ屋で営業。夜になると通常の油そばと異なり豚の背脂まみれの脂そばなるオリジナル麺料理を提供する店に変わるのだそうだ。今日は特別に昼も麺料理提供との情報があったので行ってみた。エレベーターで3Fにあがると営業中の札がかかった殺風景なドアが閉まっていて脇に券売機が設置されている。券を購入しドアを開け入店。照明が暗めで怪しい雰囲気だったが先客が3人いたので救われた。隅には大型のスクリーン型テレビが設置されやや明るさを演出してくれているが、暗い一列のカウンター15席。後ろには大きなテーブルが1卓、こちらも15席分くらいあるだろうか?そちらの方は使用していないのか照明は落とされて誰も座っていない。厨房には初老の店主と中年店員の2人。後客1人。
筆頭名物の脂そばにしようか迷ったけど、やはりラーメンの食券を買ってしまった。なかなか大きめの丼で登場。メニュー名に反して背脂は浮いていないがいい感じのコクと甘さがある豚骨醤油スープ。麺も適度な湯で加減の中太ちぢれ麺。具は薬味ネギ、メンマ、海苔2枚。中央に置かれたホロホロと崩れる脂身たっぷりの豚肉は絶品の味。背脂系の後の2杯目だから完食は出来なかったがこれは満足。店主は神保町に来る前は渋谷でラーメン店をやっていたそうだ。どうりで。
帰りは腹ごなしも兼ねて御茶ノ水駅を素通りして湯島聖堂を抜け秋葉原まで歩いた。
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