町田再四
台風接近で午後には雨が降るとの予報が出ていた。そんな日に田舎の方に遠征しても危険なので休日なのに町田の方へ出向く事にした。営業時間の関係で会社帰りには寄れない店がいくつかあり、ここらで片付けてしまおうと思ったからだ。桜木町から横浜線快速に乗り町田へ11時過ぎに到着。しかし青空に入道雲がモクモクと出て強い日差しのいかにも夏の日だ。こんな天気ならば当初予定していた渋沢に行けば良かったと後悔した。でも今更後の村祭りだ。小田急町田駅方面に出て中心部から外れた市役所の方向に向かって歩く。以前行った『一番いちばん』がある周辺だ。まず最初の目的店である『支那そば亭』に向かったのだがまだシャッターが半分しか開いていない状態。ならばとちょっと引き返し6月29日にオープンしたばかりだという永福町大勝軒系の新店『唐香(とうか)』に向かった。入店すると入口に券売機はあったが故障中らしく布がかぶせてあった。蕎麦屋を思わせる内装で逆L字型カウンター12席ほどの奥に細長い店内。厨房には若い男の店主ひとりのみ。店主は今は無き梅が丘と昭島の大勝軒にそれぞれ5年勤めた経歴の持ち主だ。先客1人後客1人。口頭で注文。
永福町大勝軒系らしく通常で2玉入るので半中華麺を狙ったのだがメニューに無かったのでメンマ入りの半を注文。だから値段はレギュラーの2玉と同じ。匂いも味も煮干し、ひたすら煮干し。コンディションのせいか判らないが非常に美味しく感じた。ちょうど良い按配といった感じ。卓上に煮干し粉もあったけどちょっと足しただけ。味を壊したくなかった。麺はツルツルとした中太ストレート麺。具は薬味ネギ、大量のメンマ、ナルト1枚、醤油の味が濃いチャーシュー1枚。永福町大勝軒系では上位に来る店だ。また来てみたいけど立地が難だ。
早速当初の目的の店『支那そば亭』に向かう。昼の3時間半のみの営業という難易度の高い店のわりにフリーペーパーとかによく載っていたので気になっていたのだ。かつては同市内の森野に本店があったらしいが閉店して今はこの店舗のみらしい。黒茶色の木で作られた店構え。入店すると厨房側6席と壁側5席の一列のカウンター席がある。雑誌とかがあってやや乱雑な雰囲気の街道沿いのラーメン屋といった雰囲気。厨房には中年店主と女店員の2人。先客1人後客1人。口頭で注文。
筆頭メニューを注文。他にメニューはいろいろある。こちらも煮干&鰹節系のダシが効いた魚介醤油スープ。でも『唐香』の後だと分が悪い。酸っぱさだけが印象に残ってしまった。麺は多加水黄身の中細ちぢれ麺。具は薬味ネギ、メンマ、海苔1枚。巻きバラチャーシューは2枚入っていた。このチャーシューは柔らかくそこそこの厚さで醤油の味が濃い感じで美味しかった。
ここで日陰を探して駅方面に戻る。途中『町田商店』の前を通り家系を食べたくなってしまったけどグッと堪えた。途中本屋や100円ショップを冷やかして時間を空けてから今度は「トーキョーノスタルジックラーメン」編に突入。本には載っていないけどね。まるで戦後の闇市のような雰囲気をもつ仲見世商店街の中ほどにある『七面(しちめん)』に入店。1982年創業。ここは夜7時閉店だから会社帰りに寄る事は不可能なので気になっていた。看板に手打ち風とあるが風って何だよ?手打ちじゃないって事?ラーメンと書かれた暖簾を割り入店。J型カウンター10席の奥に細い店内。厨房には老夫婦。ノスタルジックラーメン店である。先客3人後客2人。口頭で注文。
こちらは醤油主体のスープ。でもあっさり味。麺は白っぽい柔らかめに茹でられたちぢれ中細麺。小松菜、メンマ、薬味ネギ、チャーシュー1枚、海苔1枚。あまりにあっさりなので3杯目なのにそれほど苦にはならなかった。小松菜の甘さと苦味のみが印象に残った。
更に禁断の4店目。3月29日「町田四連」に続きまたしても町田でだ。4店目に選ばれたのは『水岡(みずおか)』。火曜日『真空』の後に連食を狙ったが早仕舞いをされてしまった店だ。角店でテーブル席主体。奥に厨房があり見えない。接客係のおばちゃん1人。先客5人後客2人。口頭で注文。
4店目でミニラーメンがあって本当に助かった。こちらも懐かしい感じのする鶏ガラベースの正調東京ラーメン。やや甘さもあるので野菜ダシがでているのかもしれない。麺は柔らかいちぢれ細麺。具は薬味ネギ、ワカメ、ナルト1枚、チャーシュー1枚。薬味ネギにまぎれて玉葱が入っているのが特徴かな。家庭用生ラーメンを彷彿させる味だった。
帰りも横浜線の快速に乗り桜木町まで一気。結局今日は1日真夏日だったな。でも駐輪場に行くとスクーターが雨で濡れていた。何でも突然短い時間大雨が降ったとの事。
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