大和家系
またもや会社でイベント事があり21時近くまで拘束される。協力会社相手に飲むのは気を使って楽しくは無いが、新人君と打ち解けた感じで話せたのが良かった。しかし金曜日、この時間から食べ歩きは結構辛い。何故なら今日は外に出ているだけでサウナに入っているような蒸し蒸しした暑い日で、夜になってもその勢いは衰えなかったからだ。それでも行ってしまった。今夜の目的地は大和。町田に出てから小田急江ノ島線に乗り換え大和へ。相鉄線との乗り換えで何度も降りてはいるが、改札を出て降りるのは初めてだ。最初の店として選んだのは『菊池家』という家系ラーメン店だが情報だと駅から1kmも離れていると言う。初めての土地、熱帯夜の街を歩くのはかなりキツくて何度も道を間違えてさ迷い歩いてしまった。頭から汗が滴り落ちるのが止まらない。思っていた以上に遠くて結局駅改札を出てから30分かかってようやく店に辿り着いた。この店の店主は『寿々喜家』出身との事で、修行先同様ラーメンショップの看板。ガラスで中が見える入口。L字型カウンター席は丸スタンドいすで座敷もあったかな。店舗自体が古いラーメンショップ。空調があまり効いておらず暑かった。厨房には比較的若い夫婦と思われる男女2人。先客ゼロ後客1人。口頭で注文。給水器の近くに座り氷水を数杯飲んだ。
『醤油ラーメン並(麺かため・油多め)』 600円
さすが『寿々喜家』出身。『六角家』系の家系ではなかなか美味しいラーメン。このところ『壱六家』系の家系ばかりだったので「あぁ、これこれ」と感じてしまった。スープのこってり度、醤油のショッパさ加減も絶妙。そして平打ちちぢれ麺もコシがあり噛むと心地よい歯ごたえがある。具はほうれん草、チャーシュー1枚、海苔3枚、薬味ネギ少々という家系スタンダード。他に塩やつけめんもメニューにはあった。ラーメンを食べるコンディションとしてはかなり悪い季節だったけど美味しく食べられた。
店を出て再びモワッとする熱帯夜、駅までの絶望的に遠く感じる距離、見知らぬ郊外の街を汗まみれに再び歩く。まるで我慢大会だ。ようやく駅周辺に辿り着き、駅の反対側へ出てすぐのところに夜のみ営業の『桃家』に到着。以前は別のところに本店があったようだが、今はこの駅前店のみのようだ。一昔前の洋食屋風の木の扉を開き入店する。テーブルクロスがかけられたテーブル席が数席ある。やはり昔洋食屋の店舗だったと思われるラーメン店とは違った店の構造。奥に厨房がある。店員は年老いた店主を含め男3人。先客7人後客1人。口頭で注文。
『ラーメン(麺かため・油多め)』 600円
家系を連食すると比較が出来て面白い。ここは我が大分類している3つの家系の系統にも属していない、独立した家系の感じがする。スープはほどよく乳化した感じでまろやかな味わい。麺は『菊池家』と比較して丸くちぢれが強いかための太麺。チャーシューは縁が黒い独特で懐かしいもの。『菊池家』の後の連食だったので分が悪い感じで可哀相だったけど、必死に麺を処理した感じ。決して悪くはない。悪いのはこのコースで食べ歩いた我と熱帯夜だ。
店を出ると小雨が降っていた。相鉄線急行に乗り横浜に出て帰路についた。帰宅したのは23時を廻っていた。
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