禁断五食
しかし今日はここでも終わらない。せっかく夜の食べ歩き、夜のみラーメン店にもう一軒行ってしまおうと試みた。その店は西武新宿線沿線にある。新宿に戻ってさらに西部新宿駅まで移動するのは一苦労だ。だからバスで西武新宿線沿線に移動する事を試みた。地図で見ると比較的近いしきっとバスが出ているはずだ。そう思って駅の反対側に出てバスターミナルに行ってみると案の定あった。下井草駅行きのバスがあったので早速乗り込む。見知らぬ町を夜走るバスに乗るのはちょっぴり不安な気持ちが頭をもたげる。20分ちょっとで下井草駅前に到着。次の目的店は沼袋にあるのですぐ電車に乗ればいいのだが、またここで余計な事を考えてしまった。下井草には本格的博多ラーメン『御天』の本店があったはずだという事を思い出してしまった。いずれ来なければならなかったのだし、またわざわざ再訪する手間を考えれば今寄ってしまおうと考えてしまった。駅からひたすら真っ直ぐ、灯りも少なめの普通の住宅地を抜け5分ほどで新青梅街道に出てすぐのところに店はあった。緑地に黄色い文字の看板。暖簾を割り入店すると豚骨臭が強烈過ぎるくらい臭う。我が今まで経験した中でも最上級に臭う。同店は『なんでんかんでん』創業者の1人が独立して作った店。千駄ヶ谷や中央林間にも支店を出している。以前行ったもえぎ野の『もえぎ野』は我が行くちょっと前までここの支店だった。逆L字型カウンター席と奥にテーブル2卓。先客は4人くらいいたはずだがちょうど食べ終わったところですぐいなくなり、後客もなかったので我ひとりだけになっていた。卓上には日本酒が並んでいたり一品料理まである。厨房には男の店員2人、接客係の女の店員1人。口頭で注文。
『ラーメン(こなおとし)』 700円
強烈な臭い。海苔にカルシウムで絵が描かれているのは『なんでんかんでん』譲り。卓上から紅生姜と摺り胡麻を投入。ポタージュスープのような濃厚豚骨スープに小麦粉の粘度を感じるくらいの極細ストレート麺。確かに評判になるのがわかるほど完成度の高い博多ラーメンだった。でも自分自身が博多ラーメンモードに切り替える事が出来なかった為感動を得る事も出来なかった。替え玉をするわけでもないのにスープはほとんど残して店を出た。
駅に戻り電車に乗る。西武新宿線って過去乗った記憶が無いな。数駅後沼袋で下車。今夜本来の目的店、夜6時から営業の『GOMA』を目指す。千葉にある『13湯麺』という有名店で修行した店との事。駅から徒歩3分ほどだが途中駅前商店街から外れて暗い住宅街に入る。こんなところどう考えても店なんてありそうもない、そう思った時一般住宅の1階をログハウス調に改造した店舗を発見。L字型カウンター席と奥にテーブル席が何卓かある喫茶店のような雰囲気の店内。ジャズのような静かなBGMが流れる中、前後客ゼロ。中年店主が厨房に1人。これは何とも居づらい雰囲気。でもこの店に来る為夜中バスと電車を乗り継いでわざわざ来たのだ。意を決してカウンター席に座って口頭で注文。
湯麺(とんみん)と読む筆頭メニュー注文。麺とスープに刻み葱を入れただけの、いわゆる素ラーメン。透明度の高い醤油スープにかために茹でられた自家製中細ストレート麺が泳ぐ。丸鶏の旨みが上品に出ている。麺も歯ごたえがある感じ。葱の風味もいい。美味しかった。とうとうこの難関店をクリアした。
駅に戻り西武新宿線で高田馬場で山手線に乗り換え、品川で京浜東北線に乗って帰った。帰宅したのは夜10時。それにしても過去最高の昼夜通して1日5店!しかもあんな遠方に夜中まで。無茶しすぎだ。疲れた。




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