六角浸麺
横浜駅周辺を歩くのも久々だったので少しぶらついてみた。そしてもう一店気になる店があったのだが、こちらは今日は休みらしい。さてどうしようかとなった時、六角橋周辺につけ麺専門店が2店ほどオープンした事を思い出し行ってみる事にした。こちらも久々だった。白楽の駅周辺の目立ちにくい路地に今月11日にオープンしたばかりの『仁鍛(じんたん)』という和の雰囲気をもつ難しい漢字を使う店。いかにも最近のラオタ達が喜びそうな店名だ。それもそのはずで店主は『東池袋大勝軒』山岸氏の愛弟子で大崎の『六厘舎』、鴻巣の『次念序』とつけめんの名店ばかり渡り歩いているつけめんエリートのような存在らしい。だからさぞかし行列は凄い事になっているだろうなと予想は出来ていた。案の定20人以上の待ちが出来ている。行列が出来るのがステイタスという事をわかっているのか、わざと路地裏に小さな店舗を構えている。しかも入れ替え制。結局45分待たされた。最初既に店内にいたのを含めれば3回転分だ。ちょうど我の前で締め切られたし。中に入ると店員達はみな『六厘舎』スタイル。4人くらいいたかな。L字カウンターとテーブル席がひとつ。並んでいる時に注文を聞かれた。水はセルフ。
本来なら中華そばを頼むところなのだが、ずっと店内の前客が食べているのを見ている内につけめんが食べたくなってしまった。冷水でしめられたブリブリの太麺を噛む時の食感を想像してしまったのだ。つけ汁は『六厘舎』のような魚粉が豪快に入ったものではなく、甘すぎず辛すぎず酸っぱすぎずバランスのとれたものになっている。具は細切りにされたチャーシュー、メンマ、薬味ネギ、ナルト、麺の方に海苔1枚。麺はやや茶色がかった期待を裏切らない食感のブリブリ極太麺300gだ。つけめんの中ではおそらくは上位クラスには入るのだろうし、今後『六厘舎』並に有名店の仲間入りを果たす可能性は高い。でも我はやっぱりつけめんは苦手だな。冷たい麺と暖かいつけ汁、それがどんどんぬるくなっていく。味もラーメンに比べてやや濃いめだし。それでもスープ割りしてもらったつけ汁は美味しかった。
この付近にはもう一店つけめん専門の新店が出来たという情報は得ていた。『天麺』という『イツワ製麺所』系列の店だ。探したがなかなか見つからず、10分弱探した結果それらしい店舗をようやく発見。しかし看板は無くしばらく休業の貼り紙があるだけ。先月開店したばかりだというのに。とんだ無駄骨だ。しかし今回のタイトルは既に決まっていたので非常手段に打って出た。前からこの付近にあり行列店にも関わらず、未だ未訪の有名店がある。それは『横浜大勝軒』だ。今日は時間帯のせいか店外待ち先客4人。1分程度で席に案内された。その待っている間に注文を聞かれた。中はL字カウンター席で意外と狭い印象。厨房には山岸氏の顔がイラスト化されたTシャツを着た店員が3人いた。
『仁鍛』で麺とスープの温度差に違和感を感じたのであつもりを注文。こちらは麺は普通の太麺。でもつけ汁の中にはチャーシューや半玉などがゴロッと入っているのでコストパフォーマンスはこちらの方が上。味もやはり大勝軒。魚介の効いた和のテイスト。しかしながら『仁鍛』で300gの麺を食した直後にさらにこの大ボリュームの麺は無謀だった。麺は1/3程度残してつけ汁に入れて店を出てしまった。つけめんの連食は厳禁だな。
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