瀬谷連麺
連休中日。本来ならレンタカーでも借りて厚木方面へ遠征するつもりであったが止め、市内の店に行く事にした。それは日頃の疲れがありあまり無理したくない心境になった事がひとつ。連休だからって無理に困難な遠征に出かけなくてもいい。そんな強迫観念はリセットした。心身共に行く気になった時行けば良いに決まっている。そしてもうひとつは昨日から冷たい雨が降りとても寒かったからだ。せっかくの日曜、惰眠をして起きてもいい。何でこんなに言い訳をだらだらと書いているのか。それはその時の心境を記録しておきたかったからに他ならない。
冷たい雨もすぐに止み10時くらいには青空も少し覗いてきたようだったので出発。横浜から相鉄線で瀬谷に向かう。瀬谷区は今までもあまり縁がなかったところだから行ってみようという気になった。北口に出てバスターミナルで10分待ちバスに乗り込む。料金先払いで行き先を告げるなど初めてのシステムで戸惑う。何で同じ神奈中バスなのに地域差があるのか?バスは真っ直ぐな一本道をひたすら進む。まっ平らな土地で畑と郊外の大型スーパーが目に付く。この辺りに来るといずみ野や高座渋谷の方が近いんだな。ひなた山バザール前というバス停で下車してすぐ、赤い暖簾の家系ラーメン店『四号家』に入店。六角家系らしい。狭い店内。L字カウンターのみ。先客3人後客3人。厨房には二人の親父。口頭で注文、料金前払い。
事前にこの店は油が多いと情報を得ていたので油多めオーダーはしなかった。予想通り油多め好きの我としては普通でちょうどの量だった。スープの色が少しくすんだ茶色をしているのが印象的だったが味は標準の家系の味。麺も理想的なかたさでシコシコして美味しかった。
10分ほど待って再びバスに乗る。瀬谷駅のひとつ手前のバス停で下車し厚木街道を大和方面へ10分弱歩く。黄色い暖簾が見えた。九州ラーメン『野永や』だ。この店はテレビ番組「愛の貧乏脱出脱出大作戦」で持ち上げられた事があり、新横浜ラーメン博物館にも進出した事がある有名店『魁龍』で修行したという珍しい経歴のある店。L字型のカウンター。入口に券売機。厨房には木村祐一のような顔の店主におばさんの二人。先客ゼロで後客一人。日曜の昼時でこの客入りで本当に貧乏脱出出来ているのか?
博多ラーメン 野永や 『トンコツ醤油らーめん(発芽玄米麺)』 600円
本来筆頭の博多ラーメンを注文すべきなのだろうが、後付の博多よりトンコツ醤油の方が店主の味ではないかと深読みした為。麺は店頭で押していた店オリジナルの発芽玄米麺にしてみた。ただ残念な事にあまり我の好みではない甘いトンコツ醤油スープだった。郊外スーパーに併設されたラーメン店の味。麺もツルツルしたストレート中太麺で我の好みではなかった。具は青葱の小口切りとかためのメンマ、海苔1枚。チャーシューだけは肉厚で味が良かった。博多にしとけば良かったかなと思いつつ一期一会。
そこからは徒歩で瀬谷駅に向かう。すっかり雲ひとつ無い青空が広がっていて気持ちいい。線路を渡り駅の反対側へ。コンビニで年賀はがきを買った後隣の『茶蘭(ちゃらん)』に入店。そこは今年2月に瀬谷で降りた時に見つけガイド本にも載っていてきになっていた店だった。中は広くテーブル席が多数で家族連れで賑わっている。我はカウンター席に座った。厨房には二人の料理人と接客係のおばちゃんが二人もいる。定食などもやっているのでラーメン屋というより中華レストランと言った方がいいだろう。口頭で注文。
筆頭のみそを注文。大きな丼でボリュームのある一杯が運ばれてきた。 基本的には場末系なのだろうが炒められた野菜の香ばしさが中華料理店の料理法だなと伝わってくる。味噌としてのこってり度はまぁまぁ。麺は中太ちぢれ麺。かためのめんまとぱさぱさなチャーシュー、海苔1枚。ワカメはいらない。コストパフォーマンスは高いが、残念ながら我は3杯目。半分以上残す結果となってしまった。後悔。
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