日曜藤沢
快晴の日曜。今日は藤沢にあるガイド本には載らない取材拒否の名店を食べ歩く事にした。まずは藤沢本町にある『はじめ』を目指す。横浜に出てから東海道線で藤沢へ。そこから小田急江ノ島線に乗り換え一駅目の藤沢本町で下車。駅から3分ほど歩く。ところが店が見つからず周囲をうろうろしてしまう。もう一度冷静に周辺を見て廻るとようやく店を発見。しかしまだ暖簾が出ていない開店前だったのか。どうりで見つからないわけだ。最寄り駅でカメラを忘れた事に気がつき大急ぎで家に戻ったというのにこれではもっとゆっくりでも良かった。開店時間まで10分以上ありそうなので駅前の本屋で立ち読み。そろそろかなと店に戻ると何と開店待ちの列が出来ていた。4人だけど。急いで5人目となるべく並ぶ。1分ほどすると開店。一列のカウンター7席のみの小さな店。店内には微かに煮干の匂いがする。熟年夫婦二人で切り盛りしているようだ。メニューが紙に書かれ貼られている。口頭で注文。しばらくすると後客は続々来て店外に行列が出来ている。さすがは隠れた名店。ネット上の情報でも「ここはオペレーションが悪い」と書かれていたが確かにその通りで注文してから20分弱は待った。しかも最初の5人の注文まで覚えきれておらず、何度か注文を聞き返したり、それでも間違えて出したりしていた。接客は悪くないんだけどね。
『醤油らーめん(麺かため)』 700円+『煮玉子』 100円=800円
自家製の中太麺は『大勝軒』を彷彿させるうどんのような麺でもちもちしている。しかしながら麺同士がくっついてしまっているのが結構あって気になった。スープは魚介ダシの効いたものだがやたら醤油味が濃い。チャーシューは煮豚という感じで肉厚で柔らかいものが2枚入っている。噛むと肉汁が出てくる感じで美味しい。オプションの煮玉子は単なるかた茹で玉子。他には薬味ネギ、メンマ、さやえんどう、もやし、海苔2枚。挽肉まで入っているのが個性的。それにしてもスープの味が濃い。濃い口が好きな我は最初の一口は美味いと思ったが食べ進むにつれ醤油のしょっぱさがきつくなってきた。でもこれは一見だからかな?近所に昔からある味となったら習慣性はでてくるのかも知れない。
電車に乗って藤沢駅に戻る。駅北口から歩いて3分。ビックカメラ裏の路地にある赤いテント屋根の年季の入った店。地方都市の老舗店の佇まいの札幌ラーメン『こぐま』だ。中はコの字型カウンターで厨房には老夫婦。入った時には満席で、我の直前に入った二人は立待ち。3分ほどで着席出来たが後客も次々来るので常に満席だ。店内も老朽化の為に照明が暗い。我は末端の一番暗い席になってしまった。口頭で注文。ここでも10分ほど待たされた。
名物の牛乳ラーメンを注文。牛乳だから単純にホットミルクのように甘いのかなと思ったらさにあらず。しょっぱい味付けになっていた。麺はやわやわのちぢれ細麺。薄いチャーシュー、薬味ネギ、茹で玉子のスライス2枚。上にのったもやし等の野菜は冷たかった。牛乳だからコクが出てよかったけど不味くはないが美味しくもなかった。麺が弱すぎる。店構えもそうだが基本的に場末系。これなら『大仏らーめん』の方が数段上かな。
大船に出て根岸線に乗り換えて帰路についた。
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