日吉夜行
金曜日。当初今夜は菊名で東横線に乗り換え大倉山で連食する事を考えていたが、一店が駅から遠い上に夜9時に閉店してしまう事から行ければ行くというスタンスでいた。案の定仕事を終え退社したのが夜8時オーバー。これは諦めるしかない。それならばと色々即興でコースを考えた日吉で連食する事にした。ところがこの中の一店も夜9時閉店だった。駅から近いのでギリギリといったところ。菊名で乗り換え急行に乗り日吉へ。急いで店に向かったがやはり一足遅かった。ここで復讐心がメラメラと燃え上がり、明日今日と同じコースで日吉も大倉山も攻める事に決定した。それはそうと今夜は別のもう一店、更に駅から遠い方向へしばらく歩いたところにある『ハマトラ』。横浜西口の『浜虎』の2号店らしい。こちらは屋号がカタカナだ。入口に券売機。本店と同じく打ちっぱなしのコンクリートと鉄柱を走らせた工事現場のような内装。結構広々としているが客入りはひっきりなし。しかも客層が若い。皆二十代といった感じだ。
本店の方では『鶏塩そば』を食べ今度は醤油だと思っていたので醤そばを注文。意地でも既成のものと同じにしないという意気込みが伝わってくる個性的な一杯だった。一番驚いた事は麺が黒灰色だった事。中太ちぢれ麺に竹炭を練りこんだらしい。スープは揚げニンニク風味を強く感じる酸味を帯びた醤油味。具はメンマ、青梗菜、きざみネギ、海苔1枚。チャーシューの代わりに鶏肉が入っている。上にかかっている辛味を帯びたじゅんさいがかかっていたが、これが活力なのだろう。花の金曜日、個性的な一杯を堪能出来て満足した。
そのまま駅に戻り各駅停車で大倉山に下車。当初の目的の店『摩天楼』へ向かう為だ。初めて降りた駅の為反対方向に向かってかなり歩いてしまった。でもこれが良いインターバルになってくれた。辿り着いた店は奥に長いカウンター席のみのモダンな喫茶店のような内装。高級ウェイターのような格好の男の店員が三人いた。先客7人後客二人。口頭で注文。
基本は中華麺とみそ麺の二本立て。本来なら基本と思しき中華麺だろうが、味噌が有名だったのでみそ麺選択。2杯目なので小盛りがあって良かった。底の深い丼で登場。基本に忠実な普通の味噌ラーメンだった。白と赤の合わせ味噌ベースのスープはそこそこコクがあった。麺は中太ちぢれ麺。青菜と小さなかための半味玉、チャーシュー1枚。コーンの甘さが目立った。オーソドックス味噌としてはそこそこ良いとは思うが前評判ほどは…。期待しすぎたかな。
駅に戻ると既に10時をまわっていた。東横線で横浜まで出た。
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