大島南砂
今日も強烈な猛暑。この夏一番の暑さを記録した。秋葉原で買い物をした後岩本町まで歩き都営新宿線で西大島という駅で下車。もちろん初めて降りる駅だ。明治通りを南下し5分くらいすると目的の店が見えてきた。『支那そば屋蘭丸』。『こうかいぼう』の隣にも店を出していたが、こちらが本店のようだ。屋号は店主が森蘭丸の末裔だからとの事。黒い和風の店構え。入口に券売機有り。L字のカウンター席と奥に座敷が見える。厨房には女性ばかり三人いる。先客1人後客4人。
支那そば屋 蘭丸 西大島店 『特製塩そば(太麺)』 850円
筆頭の特製塩そばを注文。淡い透明のスープに白胡麻と桜海老とワカメがのっていかにも塩ラーメンの趣き。今は無き『小春』の磯ラーメンを彷彿させた。ホタテとか貝類のダシを感じるスープ。麺は太麺と細麺が選べる。多加水気味のもちもちした食感の中太麺。ちょっとこれはスープに合わなかった。細麺にしておけばよかったとちょっと後悔。具は他に半味玉、巻きバラチャーシュー、メンマ。確かに塩ラーメンとしては標準より上という気がするが、絶賛するほどのものではないと感じた。
さらに明治通り沿いを南下する。尾道旅行以降日焼けによる夏バテ気味の体調に強い日差しが過酷に照りつける。夏はラーメン食べ歩きには適さない事をしみじみ思いながら、日陰もない一本道をひたすら歩く。途中砂町商店街というやたら賑わっている路地の細い商店街に入ってみた。七夕のような飾りが釣り下がっている。何故こんなに賑わっているのだろう、魚屋とかに行列まで出来ていた。それからちょっと迷ったけど何とか次の店『とうかんや』へ辿り着いた。堤燈には『十日夜』とある。こちらも和を感じさせる木作りの店構え。ところが予想外に店外に7人くらい行列が出来ていた。これも日よけが無くジリジリと日差しが照りつける状況。15分くらい待ってようやく入店。入口に券売機あり。冷たい水を何杯も飲んだ。
小さめの丼で登場。表面に香味油が幕を張ったスープの熱さが印象的。火傷しないように慎重にスープを啜る。瀬戸物のレンゲが小さいのも気遣いが感じられる。煮干やサバなどの和風だしが効いていてまろやかな醤油味。無化調をウリにしている。麺は中太ちぢれ麺でコシがある。浅草開花楼の麺らしい。それに味玉が評判だと聞いていたのであえて味玉を選んだのだが、確かに絶品の部類に入るものだった。視覚的にも味も申し分なかった。他にメンマ、チャーシュー、きざみネギ、海苔1枚。かなり暑さで参っていたところに熱々のラーメンだったのでかなり不利な状況で食べたのだが、それでも満足した一杯だった。
今度は東西線南砂町駅を目指し、またもや炎天下の中10分くらい広い一本道を歩いた。
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