水道橋遊
昨夜はお祝いに家でちょっと飲んだ事もあり昼前まで寝ていた。目覚めはさわやか。というのは久々に熱帯夜から解放されぐっすり眠れたからだろう。空は雲で覆われていたが雨は降りそうもない。新勤務先での一週間を終えて色々準備しなくてはいけないものが出て来たのでどっちにしろ買い物に出かけなければならなかったので、起きてすぐ着替え家を出た。当初食べ歩きは新宿方面を考えていたが起きてから何故か気が変わって水道橋方面に行く事にした。昨年10月に来た時も書いたが10年くらい前はしょっちゅう来ていた町だが、このところ全く来ていない。懐かしいくらいだ。まず入った店は『麺者服部』。窓のない和風の店構え。入口に券売機があり黒いコの字型のカウンター席。ボサノバが流れている。厨房には黒いシャツを着た店員が数名。満席になることはなかったものの常に客は入っていた。
『じゅーしーめん』 680円+『香り味玉』 100円=780円
普通のらーめんもあったが『じゅーしーめん』に興味を惹かれてそちらを選択した。ラー油のような辛味のある香味油が魚介豚骨スープ表面に浮かんでいる。麺はシコシコした中太平打ち麺でなかなかいい。柔らかいメンマとホロホロしたチャーシュー、海苔1枚がのる。スパイシーな味付けでどこがジューシーだかわからなかったが、美味しかった。機会があれば普通のらーめんを試してみよう。
水道橋は本の町という事で我の好きな本屋巡りを楽しんだ。ついでにラーメン店も視察した。『けっぱれ』がもう閉店していて、次に入るラーメン屋の宣伝が貼ってあった。まあまた来る事になるだろう。その後通勤用の革靴を購入してもう一店入る事にした。『さぶちゃん』というかなり古く薄汚れL字型カウンター7席のみの小さなお店だが、昔からいつも行列が出来ていた。安くてボリュームたっぷりならば学生街のこの辺りでは人気になるのも頷けるがそれだけではない。全国の中華定食屋で定番となったラーメンと半チャーハンの『半チャーセット』の元祖だという。店外に5人並んでいた。やっぱり閉店時間間際だとすいているのかな?と思っていたら我の後ろに瞬く間に10人以上の列が!我が席に座った時には暖簾は中に仕舞われた。厨房にはいかにもラーメン屋の親父といった感じのじいさんが二人、長年の調理で油で黒くなった厨房で調理していた。口頭で注文。
こうゆう店ならこんなラーメンだろうという期待にそのまま応えてくれたような昔ながらの鶏ガラ豚骨ダシの生姜の効いたラーメン。麺は黄色いやわやわの細麺だた、とにかく驚くほど多い。甘い味付けのメンマもたくさん入っている。チャーシューはかたくてしょっぱいが肉厚でボリュームがある。炒飯は中華なべの中に大量に作り置きしておいて、おたまで掬って皿にのせていた。醤油と味の元の懐かしい味の炒飯で美味しかった。お洒落な店内で凝り過ぎてどうやって食べていいかわからないものより、安心して食べる事に集中出来る環境で食べ慣れたものをがっつり食べられれば得られる満足感は遥かに上だという事がまた証明された。
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