薩摩老舗
せっかく鹿児島に行くのだから鹿児島ラーメンを食べようとウィキペディアで検索すると、鹿児島で最古でルーツと言われる店『のぼる屋』がちょうど港の近くにある事が判明。それならば港に移動する途中に寄ってしまおうと決めた。リムジンバスを降り鹿児島の街をコロコロを引きづりながら歩く。路面電車が走る大通りから2本ほど外れた路地に青い暖簾を発見し早速入店。普通の古い民家のようだが曇りガラスから丸イスが見えたのでここで間違いないようだ。この店は1947年創業という事だから今年で60年目という事になる。何でも映画『タンポポ』のモデルになった店なのだそうだ。年季を感じる暗めの店内。鍋をかけるコンロが厨房に何個も置かれている。厨房には割烹着を着たおばちゃんが数名。先客は8名くらいいたかな?テレビがBGV。新潟の地震のニュースを伝えていた。
メニューがラーメンしかないので席につけばおのずと出てくる。それでいて一杯1000円というのは凄い。ラーメンが出てくる前に濡れたおしぼりと大根の漬物、お茶が出される。出された一杯は同じ九州でも博多のものとは全く無縁だと思える不思議な一杯だった。豚骨だけれど脂は感じない、かなりあっさりしていて野菜の酸味みたいなのを強く感じた。麺は平打ち中細麺で色が白い。かん水を使わない自家製麺でかなり柔らかい。沖縄そばにも類似点は多々あるような気がする。具は豆もやしにきざみネギ、小さな煮豚が5枚ほどのっている。新宿で鹿児島ラーメン『ザボン』も食べたが、やはり似て非なるもの。こちらの方がやはり風情と風格がある。
食べ終える頃おばちゃんが「どこから来たの?」と聞いてきたので「東京から」と答えると桜島の写真と紙袋に包まれたボンタンとボンダンアメを「荷物になるかも知れないけど」と言ってくれた。これには感激!もう値段なんかどうでも良くなった。「今回の旅は幸先いいぞ!」という気持ちになれた。




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