浅草武蔵
特に味にはまっているわけでもないのにコレクター感覚で『麺屋武蔵』の全店制覇をやっていたわけだが、いつの間にか8店舗目の新店『江戸きん』が浅草に出来たというので行ってみた。ほぼ開店時間に合わせて行ったのだが準備が遅れてなかなか開店しない。仕方なく目の前の宝くじ売り場でロト6、ミニロト、サマージャンボを購入。その後隣のファミマで立ち読み。ようやく暖簾がかかったので入店。当然口開け客に。券売機が動作していなかったのですぐ店員に言って購入可能な状態にしてもらった。武蔵らしく凝った内装。屋号の『江戸きん』は江戸の金魚の略だそうで、それに合わせて金魚が描かれたカウンター席と涼しげな風鈴が天井から吊り下げられている。この時期にはぴったりだ。浅草らしくもある。接客も武蔵の伝統で威勢がいい。店頭で大声で客の呼び込みをやっていた。後客5人。
魚介ダシが効いたあっさり豚骨の白濁したスープ。このあたりは毎度ながら「あっ武蔵の味だ」と思わせるのは見事。店舗ごとの特色は際立つのに基本の味はぶれないのは凄い事だ。麺はモチモチした太めのちぢれ麺。そして一番目を引くのが金魚をイメージした赤いワンタン。甘い紫蘇の味付けがされている。さらに揚げネギ、白髭ネギ、青ネギの小口切りとネギ3色が彩りを添えている。メンマとチャーシュー1枚。武蔵のアイデアにはいつも関心させられる。
今度は銀座線に乗って二駅目の稲荷町で下車。地上へ出て一分ちょっとのところにある『凡凡ハウス』へ向かう。この店は営業時間が11時20分から2時までの昼営業のみで水土日祝が休みという難易度の高さを誇る。赤いテント屋根に小さな「赤湯」と書かれた暖簾がかかっている。カウンター席のみで一列10席。厨房に中年店主がひとりいる。横には製麺機が置いてあった。入口に券売機あり券を渡すと席が指定される。前客2人後客4人。
新横浜ラーメン博物館に出店している『龍上海』同様、山形赤湯系ラーメン。本場山形の『赤湯とん豚ラーメン』で修行したとされる。丼にも書いてあった。ちゃんと粒粒が感じられる白味噌ベースのスープ。麺は多加水気味の中太平打ち麺。味がしっかりついた脂身の多いチャーシューと海苔が1枚、青海苔が少々かかっている。中央には象徴的な赤い辛味噌玉が浮いている。徐々に溶かして食べ進む内に体が熱くなってきた。店を出ると汗が大量に噴出してきた。やはり夏場に食べるのは失敗だったか。でもそこそこ美味しく食べられた。
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