羽田夜行
ようやく産業道路沿線の食べ歩きも終了。その最後の店がラーメンではなくちゃんぽんというのもおかしい。店名は『太白楼』。実は先週『やぶ久』に行く時に下見をしたが、あまりに場末な店構えと、テント屋根に大きく「ちゃんぽん屋」と書いてあったので躊躇し入店をやめた。メニューにはラーメンもある事はあるが、どんなラーメンが出てくるかはたかが知れている。『リンガーハット』以外でなかなかちゃんぽんをイチオシする店は少なかろうと思い、今日は頭を切り替えてちゃんぽんを食す為に入店。これは…いなたい。蒲田の『雪』とオーバーラップする。細長い赤い色のカウンターは油でベタベタする。剥き出しのブレーカーも油がこびりつき真っ黒だ。入店時年老いたおばさんが客席でテレビを見ていた。もちろん先客などいやしない。後客もなかったし。足元にはストーブが点されている。口頭で注文すると、店の入口にあったビール用のガラスで透けた冷蔵庫から、何やら取り出した。おそらく麺とスープと具だろう。注文の度に炒めて解凍するのだ。しばらくすると店主と思しきおじさんが帰ってきた。続いて貧相な猫まで入店。店主はテーブル席の下に猫の餌を置くと猫は食べる。とてもいなたい。早く店を出たくなった。
いか、木耳、かまぼこ、さつまあげ、あさり、豚肉、野菜と具が満載。ちゃんぽんは『リンガーハット』でしか食べた事がないので味の違いがわからなかったが美味しかった。でもどうしても『リンガーハット』と比較して割高に感じてしまう。長崎から直送させているという麺はなかなか良かった。
店を出てホッと一息。とりあえず産業道路はこれにて終了。そして今日は金曜日。新規開拓の標的は羽田方面。産業道路から環八に出て左折。この辺のラーメン店をチェック。羽田空港整備場へ渡る橋の直前まで行って折り返す。そこに発見したのは年季が入っているというよりズバリかなり汚いラーメンショップ『とさっ子』。もうドアまでベトベトだ。壁も塗装が剥げ落ち臭いも凄い。女性客はとうてい無理だろう。ある意味かなりハードルの高いラーメン店だ。意外と接客が丁寧な坊主頭の親父一人が厨房にいる。先客二人後客ゼロ。口頭で注文。
正調ショップ系ラーメン。油が多く化調のしょっぱさを伴い、コクがなくて下品だけど何故かクセになる味。スナック菓子感覚で食べるラーメン。背脂がたくさん浮いているのが特徴。麺は柔らかめの中太麺。具はワカメ、海苔、きざみネギ、チャーシューは普通。とにかくこんなに汚い店は久々だった。
さらにラーメン店をチェックする為、環八から路地に入って穴守稲荷駅周辺も含めて丹念に廻ってみた。やはりネット情報とは大分違う。何店かは潰れていたり新店に変わっていたりした。そんな中何も無い寂しい通りに小さな看板が出ている。いかにも穴場的雰囲気。近づいて暗くて寂しい細い路地に入ると支那そばと書かれた提灯がある。何でこんなところで…。常連客しか来ない小料理屋のような入りづらい雰囲気。またもやハードル高めだ。こんな店は開放的な気分の金曜日の夜に入ってしまうのに限る。禁断の平日三連食へ。引き戸を開けるのも勇気がいった。一杯飲み屋然とした雰囲気。おそらく昔はそうだったが強引にラーメンメインにした店なのだろう。ラーメン屋にしてはやたらカウンターの位置が高かった。カウンター内ではおばさんが二人何やら話していた。先客後客共にゼロ。これは厳しい。
『支那そば(麺かため)』 500円
まず別皿で殻つきゆで玉子がつく。意外にも麺のかたさを聞かれたのでかため注文。きざみネギとメンマ、海苔が添えられた正調鶏ガラ醤油ラーメン。でもかなりスープが甘かった。麺は中細でモチモチしている。チャーシューはまぁまぁ。三杯目なのに結構すんなりいけた。
今日は3店共に客としての自分の注目度が高く、写真を撮るのもかなり勇気がいった。





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