武蔵境行
空一面雲に覆われた厳冬のような日。朝窓から空を見た瞬間に外出する気が失せるほど。それでも家を朝10時前に出て、前から予定していたラーメン屋巡りに出立。横浜から湘南新宿ラインで新宿まで出てから中央線で三鷹から一駅目の武蔵境で下車。到着は11時過ぎ。中央線沿線は我は結構知っているが、この駅で降りたのは初めて。ラーメン巡りをしていると視野が広がる。目指す店は駅から5分ちょっと歩いた場所にある『きら星』。主人は五千店を食べ歩いたラーメンマニアだった事でも知られる店。そのマニア心で試行錯誤しながら作った一杯が各メディアで豚骨部門ランキングで上位に必ず名前が出るほどの行列店になったという。実際に開店10分前に到着し30人ほどの行列が出来ていた。並び始めてから自分のラーメンが出てくるまで約45分要した。店自体はすごく小さい。厨房は奥行きがあってスペースはあったようだが。入口の中に券売機有り。店内は結構豚骨臭がした。
他につけ麺や熊本ラーメンなどあるが、やっぱり基本を選択。かなり濃厚ドロドロの豚骨主体の豚骨醤油スープ。コラーゲンたっぷりでさすがにインパクト大。美味しくてどんどんスープが減って困った。麺は平打ち太麺なので食感がちょっと家系を思い出した。きざみ玉ネギと茹でキャベツが歯ごたえのアクセントになって良い。味付けメンマも添えられる。味玉は丸ごとで黄身トロリ。炙りバラーチャーシューは肉厚で脂が多い。そしていわゆるダブルテイストとなる茹でキャベツの上に添えられた鰹餡を溶かすと、濃厚豚骨が和風魚介豚骨に変わった。マニア心をくすぐる仕掛けが随所に散りばめられていて関心した。さすがである。完食!
途中駅まで戻って本屋に入って立ち読みタイム。腹と時間の調整。1時間線路を挟んで反対側に渡りてくてく歩く。いつのまにか空は青空になっていて弱弱しいながら日差しの暖かさを感じる。車の音も時折しか聞こえず、道端では葱畑と軒先での無人野菜販売。いかにも武蔵野といった感じでのんびりしている。10分ほど歩いた亜細亜大学のすぐ近く。昭和33年油そば発祥の店といわれる『珍々亭』へ到着。昔ながらの町の中華そば屋な店構え。店の外に3人並んでいたが、回転率がよく1分も待たなかった。中は家族連れが多数いてにぎやか。注文は言う前に聞かれた。
正直油そばという事であまり期待はしていなかったが、今まで食べた油そばの中で一番美味かった。さすがは発祥といわれるだけある。油といってもラードが主体でかなりマイルド。まるで生卵の白身部分のような感じ。それを中太ちぢれ麺に絡める。脂の少ない厚みのある叉焼。メンマとナルトが付く。並とはいえボリュームは十分。とても美味しかった。さすがに油はちょっぴり残ったけど完食と言っていいだろう。
その後、秋葉原に出て携帯万能17と生簀二つを購入し帰宅した。
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