六角異変
三度目の六角橋訪問。まずは昔ながらの佐賀ラーメンを伝えるとの宣伝文句の店。そう、珍しいご当地を名乗る店は気をつけろの法則に当てはまるが、そこをあえて行ってみた。法則どおり名前が知られているわりには前後客ゼロの店主とサシ状態。それにしても物凄い匂いだ。子供の頃北九州に2年ばかり住んでいた事があったが、近所のラーメン屋がこの匂いを発しており、前を通る時鼻をつまんで通り過ぎていた事を思い出した。だから正に東京に日和る事なく味を守り通しているというのは偽りではないようだ。
あれだけ強烈な匂いを発していたわりにはスープがかなり薄く、それでいて油っこい。麺は細麺でかなり柔らかく茹でられたもの。具は薄い叉焼3枚と小さい海苔2枚。きざんだ万能ネギと最初から紅生姜。これで700円。すばり言って不味かった。佐賀の味を守っているというより、守りに入って進化を怠った感は否めない。食べ終わってカウンターにお盆を下げに行った事に気を良くしたのか親父が別れ際割引券をくれ話してくれた。何でもこの4月からの道交法の影響で客足が激減した為、後一週間くらいしたらこの場所を閉めて、今の『六角橋親父』の場所に移転するとの事。って事は『親父』は閉店するのか?ギリギリセーフだったようだ。考えてみれば六角橋近辺は交通の便が悪い。それは横浜方面へ客を流出させない商店街の意思だったのだが、それが裏目に出たようだ。ラーメン店に限らずこの近辺の商店街の存亡の危機を迎えたようだ。
さらにもう一店、というか今日のメイン。商店街の入り口にある『知ったかぶりのブタ』。3日前に来た時に夜営業のみになっていたのをチェックしていたのだ。明るい店の色で中にはブタの置物が飾られている。
『みそトロチャーシューメン(麺かため)』950円+『ゆで玉子』 50円=1000円
まだ『葉隠』の匂いが鼻の中にしぶとく残っている。別の味を求めて味噌味をチョイス。基本は少なめ背脂豚骨スープでそれに白味噌を加えたようだ。クリーミーではあるがコク不足。麺は中太。トロチャーシューはかなりのボリューム。ほうれん草と万能ネギのきざみ。思ったよりインパクトは無かったな。
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