世田屋巡
マイカーを持たない我にとって環七はなかなか行けないラーメン激戦地帯。そこを制したといわれる名店『せたが屋』。一度『品達』で食べているが、集合体では本当の実力はわからない事がラーメン屋巡りをしていてわかってきたから、いっその事本店を含め『せたが屋』系の店を1日で廻ってしまおうというのが今日の試み。
『せたが屋』本店が夜6時開店なので今日はゆっくりスタート。とは言え昼前に出発したんだが。それはこの本店の昼の顔、『しお専門ひるがお』に行く為。ここは昼2時に閉まってしまう。一応ガイド本通り一旦渋谷に出て田園都市線に乗り換えて駒沢大学駅で降り立つ。右も左もわからないので迷って行ったり来たり時間ロス。蝉の鳴き声がこだまする中汗みどろでようやくたどり着いた。行列20人強。盆休みと道交法改正で空いているかなと思ったが読みが甘かった。
『塩玉らーめん』 800円
店内の照明が暗めなのでうまく撮れない。塩ラーメンらしい透明度のあるスープは、ゆずが効いているせいか、かすかにすっぱさを感じる味。ホタテを中心としたコクのある魚介ダシがじわじわと効いてきて『せたが屋』系だと感じさせてくれる。味玉も塩の味付けだし、チャーシューもちゃんと炙っていて凝っている。他に岩のりのような海苔ときざみ葱と白髭葱。その上にホタテの粉末がかけられている。麺は3種類の太さの細麺を使っているそうだが、あまり判らなかった。衝撃は受けなかったけど標準以上の味。あっさりこってりすっぱ塩ラーメンだ。
帰りは逆方向に向かって歩く。事前に地図で見たが、田園都市線と東横線の中間にあるようだったので、だったら我としては東横側に出たい。それに食後の運動もラーメン屋巡りをする上では重要。てくてく歩いて20分ほどで学芸大学駅に着けた。意外に近かった。次の店まであまりインターバルを取れなかったが、今度の店は夕方4時で昼の部終了。そこから自由が丘へ移動する。自由が丘なんてもしかしたら初めて降りたかも知れない。確かにオシャレな感じはする。駅からそんな離れていないが、商業地と住宅地の境目に『せたが屋』店主前島氏の豚骨ラーメン店『豚そば家大大』がある。並ばずに入れたが中は結構客が入っていた。
『大大そば(麺かため・味濃いめ)』 950円
満を持しての前島氏の新店だったので期待していたのだが、ラーメンはオーソドックスな九州ラーメンとあまり変わらないものだった。ホタテ豚骨との事だがあまり特徴はない。白濁したスープは豚骨独特の匂いが強い。麺は細麺だがシコシコ感があり良い。具は柔らかく大きめの叉焼4枚、きくらげ、きざみ葱、ホタテフレーク、海苔6枚。味玉も含めさすがに手が込んだ感じがする。九州ラーメンとしてはいい感じだけど、『豚そば』というから別のものを期待していたので肩スカシを喰らった感じ。太さの異なる麺を入れた味噌ラーメンもあるらしいので、再訪の際にはそれだろう。
さて短時間で2杯食べてしまったのでかなりキツかった。そして『せたが屋』の開店時間までかなり時間が出来てしまった。自由が丘の街を1周してみたり、学芸大学のマックで時間潰したりした。今日は日曜でかなり混雑が予想されたので早めに向かった。ところが一度覚えた道だったのでスムーズに行けて30分前に到着してしまった。さすがに誰も並んではいない。環七なんて時間潰せる場所もない。悩んだあげく店の前で一人立待ち。わざわざ長時間歩いて他の人の後ろに並ぶのも癪だから。開店時間5分前になると後ろの行列は20人ほどに。そして『ひるがお』の店員達が帰っていった。最初の客として入店。
『せたが屋らーめん』 980円
強烈なかつお節の香りと味。こってり魚介スープと細麺。具は岩海苔みたいなのがやたら入っていて邪魔くさい。具はメンマ、きざみ葱、海苔、味玉。せっかく本店に来たけど品達とあまり変わらない印象。他にはあまりないほど魚介風味は強かったもの、感銘は受けなかった。ただトロ肉を大胆に使った大ぶりの叉焼は凄かった。
帰りはバスで大森まで出て帰った。とりあえず『せたが屋』系は一応制覇した。さすがに1日3杯はキツイ。明日はゆっくりしたいけど朝歯医者に行かなくてはならないからなぁ。今日もよく歩きよく食べた。家帰ったらバタンキューだ。
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