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2019年9月 1日 (日)

祇園一双

190901hakatakou01壱岐芦辺港から出発したジェットフォイルだが、途中何かがスクリューに当たったという事で調整の為止まってしまった。このあたりではクジラやイルカがいてよくこういう事もあるらしい。スクリュー自体は問題ないという事で無事運転再開したが、当初の予定より10分遅れて博多港に着岸した。

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午後3時40分か。当初飛行機の出発まで2時間弱あるから、あわよくば博多で豚骨ラーメンを一杯食べる事が出来るかもと期待していたが、ちょっと難しそうだ。博多駅行きのバスに乗る。当初『一蘭』の釜だれ豚骨でも食べようかと思ったが、場所がちょっと離れて難しそう。でも空港の集合施設は味気ないしなー。じゃあどうしようかとバスの中で食べログ検索。そんなに豚骨ラーメン食べたいか我?と自分にツッコミを入れつつ。そこで見つけたのが祇園駅近くにある『博多一双』なる店。選んだ理由は空港線駅近くということと通し営業だったから。本店は博多駅近くにありこの祇園店は3店舗目だという。到着した時には店前に待ちはなし。だけど早速入店したら満席。でも先客に食べている途中もいたのですぐ空くだろうと食券を買おうとしたら厨房の店員が「お時間いただきますがよろしかったでしょうか?」と聞いてきた。「よろしくありません!」と返答しようとしたが止めて「どれくらい待ちます?」と聞いたら「20分から30分…」と言われた。行列先頭で博多ラーメンでそれはあり得ないだろう!と言い返すのも何だと思い食券を買って店外で待った。飛行機搭乗手続き締め切りまで1時間前。するとやはり5分もしない内に店内へ案内された。厨房には男の店員2人。客席は厨房周りにL字型カウンター8席と2人がけテーブル席3卓。

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博多一双 祇園店 『ラーメン(麺バリカタ)』 650円

筆頭基本メニューを注文。真っ白い泡まみれの一杯が出てきた。店頭にも豚骨カプチーノと宣伝されていた。最近「泡系」豚骨と言われているらしくこういう店が増えているらしいね。その元祖は『博多一幸舎』でこの店はその系統だそうだ。麺は極細ストレート。具は青ネギの小分け切り、細切りきくらげ、海苔1枚、チャーシュー1枚。豚骨濃度はそれほどでもないけど、別の意味で豚骨感というのが濃厚で博多に来ている実感を味わえて良かった。

すぐそばの祇園駅から空港線に乗り10分程度で福岡空港へ。無事搭乗手続きを終え余裕を持って飛行機を待つ事が出来た。夜7時半には羽田空港へ到着。しかしバスが何らかの理由で1号線を通らないルートを通り横浜到着が遅れた。それでも夜9時前くらいに帰宅出来た。良い旅が出来て大満足だった。

2019年8月30日 (金)

厳原夕暮

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対馬南部にある対馬最大の町厳原(いづはら)へ辿り着いたのは午後6時過ぎ。今夜はここで一泊する。ホテルは東横イン。2年前オープンし大手ホテルグループの対馬初進出という事で対馬では話題になったという。駐車場は予め予約しておかないと満席になってしまうらしく駐車出来ず。でもレンタカー営業所の人が教えてくれた、ホテルのすぐ近くにある神社の駐車場があったのでそこに駐車出来た。12時間400円。流石に疲れたのでチェックイン後小一時間休憩した後厳原の町へ散策に出かけた。

190830izuhara02結構綺麗な地方都市といった感じの町じゃん。ホテルの向かいにはちょっと大きめのスーパーにもあった。入ってみたらハングル併記がされていてここが対馬であることがよく分かる。韓国人は土産物より日用品を買って帰っていったのだろうな。このスーパーの建物の2階は日本土産と書かれており土産物コーナーが結構広いスペースをとってあった。しかし閑散としていて客はほとんどいなかったよ。

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次は川沿いの飲食店街にいってみる。晩飯何にしようかな?島旅あるあるなのだが、島だけに新鮮な魚介をウリにした刺し身やウニ丼などが紹介されて、こっちとしては「どの島もいっしょじゃないか!」どなる。それに我は元々好んで魚介を食べる方ではない。なので別のものをと調べてみたら「対馬バーガー」というのがあるらしい。ご当地バーガーか。面白そうと思って訪ねてみた。『kiyo』という店で後で調べたら比田勝、それに韓国釜山まで店舗を展開しているらしい。ここはその本店だ。店は営業中の看板が出ていたが室内の電気がついていない。戸惑ったけどとりあえず突入。すると慌てて店員が電気をつけて奥のテーブル席スペースへ案内してくれた。店員は定かではないが男の店員2人と女の店員1人。先客ゼロはいいんだけど後客もゼロだった。対馬に来て学生を見かけないのだけどどういう事だろうか?と思った。
190830kiyo00 190830kiyo01対馬バーガー Kiyo 対馬厳原本店 

『対馬チーズバーガー』 690円+『ポテト(塩)』 400円+『コーラ』 300円=1390円
セットというのが夜営業ではないらしく単品でポテトとコーラも追加した。バンズはふかふかで。パティも柔らかい。もうちょっと硬さを感じさせてくれる方がかぶりついた時の歯ごたえが楽しまるのになと感じた。味はそこそこかな。どういう所が対馬バーガーなのかわからないままだった。

ホテルの近くのスーパーで何か買ってから帰ろうかなと思って戻ると途中に「らーめん」と書かれた暖簾を発見した。渋い佇まいだね。思わず暖簾を割る。「あなぐらぁー」という店で後で調べて驚いたのだが、福岡小郡に2号店を出していて、この店が本店なのだそうだ。空調はないのか扇風機が回っていた。厨房には眼鏡をかけた男の店員2人。客席は厨房周りにL字型カウンター8席と、壁側に一列のカウンター2席。前後客ゼロ。口頭で注文。こちらでも韓国人と間違われる事もなく日本語ですんなり注文出来た。
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らーめん専門店 あなぐらぁー 対馬本店 『中山らーめん』650円

筆頭基本メニューを注文。何で中山らーめんなのか?麺のかたさとかは聞かれなかった。麺は細麺ストレート。小麦の風味が楽しめる麺だ。具はザンギリネギともやし、海苔1枚、脂身の多いチャーシュー2枚。もやしのシャキシャキ感がよい。スープはあっさり豚骨だが香味油がかかっている。唸るほどという事は決してないがラーメンを食べた満足感は得られた。店にあったハングル併記の注意書きを読んでみた。大人数で店を占拠されたり、キムチを要求されたり、数人で一杯のラーメンを注文したり、日本語が通じなかったり。実際の異文化交流は甘くない事が伺える内容だった。対馬ではこういうトラブルから「韓国人お断り」の店も少なくないと聞く。この店はそこまで露骨な事はしないまでも経験上距離を置こうとしている姿勢が感じられた。当たり前だが対馬も色々な顔があるのだ。
190830izuhara03ホテルに戻る途中美しい夕焼け空を見上げる事が出来た。前日までは連日の大雨だったというのが信じられないくらい。本当に絶妙のタイミングで対馬を旅出来ている事を夕焼け空に感謝した。

静比田勝

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対馬空港から一気に対馬上島を北上して対馬北の玄関口、というより韓国側の玄関口である比田勝港に到着したのは1時ちょっと前。対馬空港からノンストップで1時間半以上かかった。それにしても人が少ない。閉まっている店も多い。平日とはいえ昼間だよ?見かけるのは地元民と思しき人だけで、我が見たところ韓国人だけではなく日本人観光客もいない。韓国語が聞こえる、なんて事はない。韓国人相手にした観光に依存していた対馬だけど、その中でも比田勝は依存度合いが最もたるもの。よってこの光景が生じているのだろう。

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そんな事を思いながら町を散策したいが、まず食事をしたい。朝から何も食べていなかったので腹が減った。長時間運転で疲れているので一息つきたい。食べたいものは決まっていた。上対馬名物の「とんちゃん」というものだ。焼肉だれの味付け豚肉。どんなものなのだろう?それを提供している店を探す。離島ではよくある事だが食べログはほとんど当てにならない。事前調査しようにも無理で自分の足で探すしかない。まるで自分が「孤独のグルメ」の井之頭五郎になったかのようだ。そして我は見つけた。小綺麗な入りやすそうな店。暖簾がかかっていてそこには「ごはん屋」とご飯のイラストが描かれていた。我が今求めていたのはこんな店だよ。店前に立てかけられている黒板には「Newopen!! 昼ごはんやってます!」の文字。この時期に開店した新店だから他の店のようにハングルがデカデカと併記されていない、小綺麗な感じなのか?その下に書かれた「とんちゃん丼」の文字を発見!ここにしよう!早速暖簾をわる。あれ?店内に誰もいないよ。と思ったら女将と思しきおばさんが登場。厨房は奥にあるようだ。客席は正面に一列のカウンター7席、4人がけテーブル3卓。後からおばちゃんがもうひとり、先の女将と厨房から出て来たので店員かと思ったら、近所の人と思しき後客だったようだ。田舎あるあるだ。口頭で目的のものを注文。店内のテレビでは盛んに日韓関係悪化についての討論番組が流れていた。
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ごはん屋 『とんちゃん丼』 850円

味噌汁やたくあんが付いて定食のようになっている。とんちゃんが上にのった丼だからとんちゃん丼。味付けされた豚肉が4,5枚のっている。我はごはんと一緒に食べたい質なのでこれはありがたい。で食べてみてどうだったかというと、見た目も味も豚肉生姜焼き丼とさほど違いが感じられない。それはそれで美味しいので問題なし。腹が減っていたので満足の食事が出来た。
190830hitakatsu03_20190903075101食事と少しの休息が出来たので人心地がついた。町をちょっと散策してみよう。やっぱりハングルの多さが目立つね。ありとあらゆるところにハングルだ。「国境の島」の感じが伝わってくる。その中で異様な異国感を感じる店を発見。ほとんどがハングルと英語。日本語がほとんど書かれていない。外装もちょっと日本っぽくない感じ。屋号は「牛王」とある。焼き肉重と…あ!ラーメンと書かれている!予定外の連食になってしまうが入ってみるか!先程は日和って安心感を求めた定食屋に入ってみたけど、今回は冒険心で店に突入してみた。厨房は別室にあり見えない。店内は広く客席は窓側に一列のカウンター5席、4人がけテーブル席8卓。ちょっとファーストフード店のようだ。先客1人いた。後客ゼロ。口頭で注文。韓国人に間違われることもなく、普通に日本語で客対応してくれた。当たり前だけど。
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牛王 『WAGYU RAMEN M』 900円

メニューが英語表記のみ。ラーメンにMとLがある。高いね。観光客用の値段か。出てきた一杯は外国で出てくるような妙な雰囲気をもつラーメンだった。麺は博多系と同じようなストレート細麺。具は薬味ネギと平メンマ数本、白髭ネギと甘い味付けの牛焼肉1枚。スープはあっさりした醤油豚骨っぽいけどニンニクチップがたくさん入っていてスパイシー感が強めでスープ自体の味が掴みにくい。日本ではまず見ないけど、韓国風でもない、妙にオリジナル性が高い一杯で面白かった。ここは日本なのに何故か自分が外国人観光客になったような気持ちにさせる店だった。満足。
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車に戻り次の観光ポイント、三宇田浜海水浴場に移動した。比田勝から車で5分程度の場所だった。

2019年3月21日 (木)

一九拉麺

時刻は正午をまわった。今日午後3時20分発羽田行きの飛行機に乗って帰る事になる。二泊三日の九州北部の食べ歩きの旅も大詰めになってきた。でも腹の空き容量はわずかなので、あっさりと、そして待ち時間などのストレスが少ない、それでいて我好みの老舗感のある渋い店がいいなーと思っていたら、さすが福岡、ありました。1964年創業、『一九ラーメン』だ。福岡市とその周辺で7店舗支店を展開しているが全て親族経営のみの地域密着型ラーメン店。我はいつものように本店狙いで大橋本店へ向かう。大橋駅のすぐ近くにあるが、車で行くとなると駐車に難があるような街なかなので、ちょっと離れたコインパーキングに駐車。降りてみると街路樹の桜が少し咲いていた。春の陽気も感じて福岡の街を明るくしていた。

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 店に到着。なんとも味わいのある渋い店構えで我好みだ。早速暖簾を割る。店内も昔ながらのラーメン店で初めて入ったのにもう懐かしい。券売機などない。厨房には初老の男の店員と妙齢の女店員の2人。厨房周りにL字型カウンター17席。4人がけテーブル席4卓。豚骨臭はあまりしないな。これが久留米や北九州との違いかな。先客は常連っぽい3人後客ゼロ。口頭で注文。

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一九ラーメン 大橋本店 『ラーメン(バリカタ)』 500円

基本のラーメンを注文。福岡の中心部で今どき500円。見た目もかなり素朴で好感が持てる。我が最後に望んでいた一杯そのもの。麺は博多ラーメンにしてはやや太い、中細ストレート。具は多めのきざみネギとチャーシュー1枚。スープはあっさりとした口当たりでやや甘さを感じる。豚骨独特の甘さ。福岡最後にふさわしい一杯だった。ごちそうさまでした。満足。
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退店して車に戻った。まだ13時前だ。街路樹の桜に誘発されて近くに桜の名所があればちょっと寄ってみるかなと舞鶴公園に行ってみる事にした。でも今日は祭日だったんだ。移動で結構時間がかかってしまい入口付近で撤退した。午後2時過ぎには福岡空港前のレンタカー営業所に無事返車。でも精算手続きの最中ETCカードを抜き忘れていたのを思い出し返してもらった。危ないところだった。

出発前計画していた工程を全て滞りなく終える事が出来た。特に念願の軍艦島上陸が叶ったのが何より良かった。そして九州北部で地麺巡りで訪問出来ずに心残りが残った店も全て回収出来たし、ご当地ちゃんぽんも追加出来た。ほぼ観光抜きの旅だったけど満足度と達成感は高い。旅行の計画をしている時は自分の頭の中だけにある妄想みたいなものだけど、旅を進めていく内にどんどん現実化していくのがとても面白い。

昨年9月の奄美大島以来、長崎天草に続いて平成最後は九州への旅ばかりだった。新たな年号が決まった後の最初の旅の目的地はもう決まっている。今から楽しみだ。

博多菜麺

長崎周辺の佐賀、熊本、大分にまで広まったちゃんぽん。昔から人の集まる福岡にも独自発展したちゃんぽん、博多ちゃんぽんなるものがあるのかな?とちょっと調べてみたんだけど見つける事が出来なかった。代わりに福岡で昔から親しまれているちゃんぽんの店を見つける事が出来た。福重というところにある『長崎亭』という創業30年以上の老舗店だ。薬院や那珂川にも支店を出している。昼時はこの店の付近で渋滞が生じるほどの繁盛っぷりだそうで、実際訪問してみるとそれに近い感じだった。偶然前の車が出るところだったので店前に停車する事が出来た。赤い看板のロードサイドの店だ。早速入店。横に長い店内で、厨房には男の店員2人と女の店員3人。厨房前に一列のカウンター14席と窓側に4人がけテーブル席4卓。カウンター上には短冊型のメニューがありリアルレトロな雰囲気はある。我はカウンターに2席くらい空いていたので待つことなく座れたけど、その後には空席待ちの集団客が立ち待ち状態。本当に人気店のようだ。口頭で注文。

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長崎亭 福重本店 『長崎ちゃんぽん』 700円

看板メニューを注文。他にラーメンや餃子も提供しているようだ。屋号もそうだけどメニューにも長崎と謳っちゃってる。あまり待つことなく着丼。麺は丸い中太ストレートちゃんぽん麺。具はもやし、にんじん、キャベツ、かまぼこ、ゲソ、豚肉。スープは塩味が効いたあっさり味。確かに食べやすくて美味い上質のちゃんぽんだ。だけど長崎ちゃんぽんとの明確な違いというものは確認出来なかったな。ところがこの後に福岡ならではのものがある。替え玉が出来るのだ。但し、それは博多ラーメンと同じ極細ストレートだという。それを確かめて見たかったが、お腹の空き容量は少なく替え玉注文は出来なかった。それにこの時車のキーが見つからずロックしないで停車していたので気持ちに余裕がなかった。『安全食堂』にキーが落ちてないか電話までしちゃっていたからね。お代を払って退店し車に無事戻れた。そしてキーもすぐ見つける事が出来、事なきを得た。旅にはトラブルがつきものとは言え何やってんだ我。

安全食堂

『安全食堂』。昭和49年創業。店主が交通安全を願ってつけた屋号の福岡屈指の有名ラーメン店。最初の福岡地麺巡りから訪問すべき店としてマークしていたのだが、場所がかなり離れていたので訪問は断念していた経緯がある。それが今回は車での移動で、先の『一蘭の森』から20分程度で訪問出来る事からやって来た。住所は西区横浜というちょっと紛らわしい。到着したのは開店11時を5分くらいまわったあたり。広い駐車場が準備されていたので問題なく駐車出来た。店前には8人くらい並んでいた。後客も続々並んだ。家族連れが多く地元に親しまれているのがわかる。開店直後なので待っていれば一気に前客が出てくるだろう。8分ほど待って着席。厨房にはおじさん店主とおばちゃん店員5人くらいか。賑やかな昔ながらの食堂の雰囲気が良い。厨房周りにL字型カウンター15席と4、5人がけのテーブル席が4卓ほど。口頭で注文。

190321anzenshyokudou00190321anzenshyokudou01 安全食堂 『ラーメン』 600円

基本メニューを注文。ラーメン以外だとやきめしが有名らしく美味そうだったな。他に焼きそばやちゃんぽんなどもメニューに並ぶ。極細ストレート。具は薬味ネギと小さめチャーシュー2枚。やや塩味を効かせた豚骨スープは飲みやすい。古き良き博多とんこつラーメンという感じ。ようやくこの店も訪問する事が出来て満足。

一蘭之森

 福岡市の西にある糸島市には『一蘭の森』というものが存在する。『一蘭』の奥の院。本社総本店がボスならこちらはラスボス。ここに来るのが軍艦島上陸に次ぐ今回の旅の主目的地だった。今日は祭日という事もあり混雑を警戒し事前予約もしていた。事前予約してラーメン店に行くという体験も今回初だ。
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8時過ぎにホテルをチェックアウトし立体駐車場から車を出して出発。今朝は雲が立ちこめしばらくすると雨が降り出したよ。高速に入り西へ西へと移動。どんどんと郊外へ、田園地帯へ、緑の山へと景色はのんびりしたものへと変わっていく。上り坂を登り案内板を頼りに進むと大きな駐車場があったのでそこで駐車。到着だ。『一蘭の森』と書かれた提灯が掲げられた竹林が入口だ。何故か硫黄のような異臭がする。そこを抜けると現れたのは『一蘭』生産工場に併設された店舗『一蘭の森』だった。
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工場というから生産ライン等が見学出来ると思ったら、窓から通路越しの更にその奥の窓から製麺機が20台くらい並んでいるのが見えた程度。展示物も『ラー博』の地上フロア程度のレベル。朝10時という時間帯だったからか来客もまばら。祭日で混雑するかなーと思って事前予約までしたのに完全に肩透かしだ。でもおかげでのびのびと見学出来た。「年表に常用している桜木町店がのってる!」とか「一蘭って不動産やデザインやら自前でやっていたんだ」とかちょっと豆知識を知る事が出来た。
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見学も一通り終えたのでラーメンを食べて帰ろう。客席は味集中カウンターもあるが一蘭屋台もある。それは昭和10年台、20年代、30年代と3つのスペースに分けられていた。事前予約していたので案内されたのが昭和20台の一蘭屋台だった。他の客は昭和10年代や30年代のスペースに案内されていたので20年代は我一人貸し切り状態だった。

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事前予約だと自ずと抹茶杏仁豆腐とのセットになっていた。ここ『一蘭の森』でもここでしか味わえない特別メニューがあり、コラーゲンなどを入れた「滋味系とんこつ」や、長浜ラーメン風にした「市場系とんこつ」が週替りに提供されていた…はずだったが、何と昨年に販売を止めてしまったらしいんだよね。それ目当てでここに来てみたいと思っていたので残念だった。代わりに提供されたのは工場で出来たばかりの超生麺を使用した天然とんこつラーメン(創業以来)だった。
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 一蘭の森

『天然とんこつラーメン(創業以来)(超生麺)』 790円+『抹茶杏仁豆腐』 390円=1180円

『一蘭』は自らの味に異常なこだわりを見せる。昔からラーメンは一種類のみ提供。塩や味噌など作らない。むしろ豚骨不使用で自らの味を再現しようという逆のアプローチさえ見せるこだわりよう。だから味を変えたメニューを廃止してしまったのだろう。独創的な様々な限定メニューを出す『博多一風堂』とは好対照だ。
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超生麺については常人ではその違いを判別するのは不可能なレベル。いつもの安定の一蘭の一杯。抹茶杏仁豆腐は初めて食べたが抹茶杏仁豆腐としか言いようがないものだった。今回の旅のテーマのひとつ、『一蘭』探訪はこれにて終了となった。計画通り全部訪問できて良かった。

一蘭総本

旅の3日目の朝を迎えた。朝6時にベッドを出て顔洗って着替えてホテルを出て6時25分には博多駅地下鉄改札できっぷを買っていた。空港線に乗り二駅目の中洲川端駅で下車。地上に出るとそこには無数の提灯で彩られたビルがそびえ立っていた。『一蘭』本社総本店である。『一蘭』巡礼の旅の大ボスだ。
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1階は一般的な構造の店舗でラーメンが食べられる「一蘭屋台」。2階がおなじみ味集中カウンターの店舗。3階から上は『一蘭』本社及び関連会社が入っていると思われる。1階の「一蘭屋台」は24時間営業なので朝でも営業している。入口手前に券売機。食券を買い暖簾を割る。まだ時刻は朝7時前にも関わらず店内は大賑わい。おそらくはカラオケで夜を明かしたであろう若者達でいっぱいだった。我はカウンター隅の空席に座った。好みを書いて注文。
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一蘭 本社総本店 『天然とんこつラーメン』 890円

ここは本社ビルに店舗が併設されているだけで、本店限定のメニューはない。いつもの『一蘭』のラーメンだ。総本店で食べる事に意義がある。朝食に『一蘭』。福岡に来ているんだなーと実感した。そんな2泊3日の旅も今日が最終日だ。

ホテルに戻って大浴場で湯に浸かり8時過ぎまでゆっくりと過ごした。

2019年3月20日 (水)

一蘭別流

今や世界的ラーメングループとして成長を続けている『一蘭』。一枚板のように見えるが、実は袂を分かち独立した店も存在する。それには『一蘭』の歴史を遡る必要がある。『一蘭』の前身は昭和35年福岡市で創業した『双葉ラーメン』という屋台。それから6年後小郡市に移転したのを機に屋号を『一蘭』に変えた。しかし店主が体調を崩し廃業してしまう。それでも常連客の何とか営業を続けてしてほしいという熱意にほだされて規模を限定した、恐らく史上初の会員制ラーメン店となる。更にその会員の常連客グループが暖簾を譲り受け那の川に1号店の店舗を構える。これが現在の『一蘭』の始まりだ。

その後は破竹の勢いで全国展開化がされるのだが、その過程でその営業方針などに異議を唱えた創立メンバーが袂を分かち、元の店主もそこに合流し新たなラーメン店『鳳凛』を立ち上げた。現在福岡市内に5店舗を構えるに至る。そんなわけでどちらが元祖か本家かというのは難しいのだが、『一蘭』原初の味は『鳳凛』の方がより近いはずだ。今回の旅のひとつのテーマが『一蘭』巡りなので、番外編としてその店を訪問してみる事にした。

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西新から地下鉄に乗り天神で下車。地下街を通って南天神駅方面に抜けて地上に出た。すぐそばに『鳳凛』春吉店を発見出来た。福岡中心部天神の繁華街にある、普通のラーメン店といった感じ。早速入店。店内もよくある木材を多用した作り。厨房には若い男の店員2人。前情報があったからいいものの、それら背後関係を感じさせるようなものは一切無し。厨房前に一列のカウンター6席と窓側に5席、4人がけテーブル席2卓と8人がけテーブル席2卓。先客1人後客ゼロ。口頭で注文。料金後払い。
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基本メニューを注文。麺のかたさの好みだけ聞かれた。麺は極細ストレート。多めの薬味ネギとチャーシュー2枚。そしてシンボルの辛味ダレ。スープは『一蘭』に比べて若干豚骨濃度が抑えめで醤油味が出ているように感じた。でもこれは『一蘭』西新店と間を置かず連食だったから何とかわかったくらいで、ほぼ同じ味と言っていい。それにこちらの方が良心的な価格設定をしている。これが元々の味かーと創業時の『一蘭』に想いを馳せてみた。料金を払って店を出た。

バスで博多駅へ移動しホテルに戻った。とりあえず汗を流し落とす為大浴場で湯につかり目をつぶってぼんやりと今日1日を振り返る。もうこんな事はしないとか言いながら、また1日10杯のラーメンを食べてしまった。正直言うともうラーメンを見たくもない気分になっていた。これでは自分にとっても不幸だし、ラーメンにとっても不幸になってしまう。本当にこんな無茶はこれで最後にしよう。そう思いつつ明日は早朝からラーメンを食べる事になるんだよなー。

一蘭剛鉄

呉服町から箱崎線で7駅目、西新駅で下車する。駅から徒歩2分ほどで『一蘭』西新店にやって来た。この店もプレミアム店でこの店でしか食べられない限定メニューが存在する。それが「剛鉄麺」を使用したラーメンだ。入口の券売機で食券を購入。客席は2階にある。例の味集中カウンターが21席。個室もいくつかあるらしい。一蘭なので他の客の出入りはよくわからない。
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一蘭 西新店 『ラーメン(剛鉄麺・超剛鉄)』 790円

普通の麺も選べるが、当然我は剛鉄麺を選択。その場合の麺のかたさ選択は剛鉄or超剛鉄。超剛鉄を選んだ。剛鉄麺とは一蘭が開発したカタメ専用の麺。といってもボキボキなわけではなく、ちゃんとしなやかに茹でられていながら噛む時に良い歯切れを感じる。麺の中心だけが硬いわけではなく麺全体に歯ごたえがある感じ。とは言っても味は一蘭で統一されているので言われなかったら気づかないかも知れない。190320ichirannishijin03 190320ichirannishijin02

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