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2019年7月14日 (日)

仏浦上下

下北半島の旅もいよいよ大詰め。トマホーク型の下北半島の刃の部分の真ん中あたりまでやって来た。景勝地「仏ヶ浦」だ。東日本を連なるグリーンタフと呼ばれる緑色凝灰岩が、長い年月をかけて風雨と海の侵食を受けて形成された奇岩が連なる場所だ。
190714hotokegaura01一般的には近くの港から船で来て観光するらしいが、時間と行動が束縛されてしまうので、駐車場から坂を下って歩いて行くことにした。坂というか遊歩道は設置されているのだが、なにせほぼ垂直な崖なので途中から蛇行する急階段になっている。ここはかなり帰りがキツイと事前調査でわかっていたので、入口脇に置いてある、ほぼ木の棒である簡素な杖を借りて降りた。でも我が下る時、何と着物姿のおばさんが杖もなく上がってくるのとすれ違って驚いたよ。
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ようやく地上に到着した。目の前に海が広がり両側には色々な白い奇岩が立ち並んでいた。岩手の浄土ヶ浜とよく似ている印象を受けた。
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観光を終え満足したので駐車場に戻る事にした。ここから大変だった。杖借りておいて大正解だったよ。途中、額に赤い点を付け民族衣装に見を包んだインド人のおばあちゃんが杖をついて、家族と思しき男に連れられているのを目撃して、ここはどこだよと思ったよ。15分かけて車中に戻り冷房を全開にしてしばらく休んだ。はー疲れた。これにて下北半島観光は終了。トマホークの刃の一番下の部分にある脇野沢のフェリー乗り場を目指し、また山のくねくね道を車で飛ばした。
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脇野沢港からフェリーに乗船する。受付で「満席です」表示があったが、約一ヶ月前にネットから乗船予約はしてあるから大丈夫。料金を支払い車を船に乗せる。1時間かけて平舘海峡を横断して津軽半島蟹田に渡った。そこから開けた真っ直ぐな道を30分走って新青森駅に戻ってきた。無事車を返却出来て安堵した。

恐山入山

草も生えていない白い地面に、明らかに人が積み上て作った石の小山がある。その頂上にカラフルなかざぐるまがひとつささっていて、風に吹かれてカラカラと音を立て回っている。カメラが引くとその石の小山とおもちゃのかざぐるまが無数にあり、カラカラという音が複雑に混じり合っている。更にカメラは別の場所を移すと、まるで生物がいるとは思えない、妙に青白い澄んだ湖が広がっている。子供の頃に見たオカルト番組のオープニングシーンだ。人が考える死後の世界のイメージにこんなに近い風景の場所が現実にあるのか?と思った。そしてそこには「恐山」という恐ろしげなテロップが表示される。こんな出来すぎた名前の土地、本当にあるのか?それを見た当時は「行ってみたい!」とは決して思わなかった。寧ろ避けていたと言っていい。でも我もこの歳になって、この国のいろいろな土地に赴いていろいろな景色を見ていく内に「是非この目で確かめてみたい!」と思うようになった。下北半島を旅してみたいと思った大きな理由は恐山の存在だった。
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尻屋崎から直線が続く道路で快適に車を運転していたが、むつ市街をかすめて恐山へ近づくに連れ、結構くねくねした山道になっていく。霊場恐山菩提寺はいくつもの山から成る恐山山地の中央にあるのだ。ナビをみてそろそろ到着かな?と思った途端に車内に硫黄の臭いが漂ってきた。突然視界が開け、そこには宇曽利山湖が広がっていた。菩提寺駐車場に到着。入山料500円を払っていよいよ恐山体験だ。
190714osorezan02190714osorezan04大きな山門の近くには着飾った地蔵とかざぐるまがいくつもささってカラカラとと音を立てている。今更ながらあの恐山に来てしまったんだと思った。
190714osorezan05 190714osorezan06190714osorezan08山門をくぐると普通の寺院ではありえない景色が広がっていた。白く開けた大地と硫黄の臭い、ところどころにある仏像、お地蔵さん。そして子供の頃にみたカラカラと音を立てて回るいくつもの石で積まれた山とかざぐるま達。白装束に身を包み祈る人達。人々の死者を供養したいという強い気持ちはこのような光景を現実化してしまうものなのか…。恐山、それは勢いを無くした雲仙地獄のような地熱地帯と、仏教世界が奇跡の融合を果たした世界だった。
190714osorezan14 190714osorezan13 190714osorezan15そして極楽浜・宇曽利山湖が見えてきた。何でこのような湖が存在するのか?湖底から湧く硫化水素によって強い酸性をもち、ほとんど生物もいない。だからとても透明度が高い。折からの天候で対面の山々には靄がかかっていて、この世ならざる雰囲気に拍車をかけている。そして足元にはカラカラと音を立てて回るかざぐるま。三途の川の川岸に立っているような錯覚をしてしまってもおかしくはない。このような場所が本当にあったんだという事がまだ信じられない。現実感が曖昧になる。そんな不思議な場所だった。

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朝尻屋崎

下北半島。対になっている津軽半島に比べ圧倒的に印象的な、トマホークのような特異な形状をした半島。本州最北の地。中央にはこの国最大級の霊場、恐山が存在する。我がまだ訪れたことのない土地の中でも特に存在感があり、行ってみたいなーと思っていた。今日は念願叶ってほぼ丸一日下北半島を縦横無尽に巡るのだ。

190714mutu01むつで目覚めた旅行2日目の朝。朝5時半に早速別館にある斗南温泉の湯船に浸かる。ここは一般客用にも開放されているようだが、宿泊客専用スペースもあり、それはロッカーキーに埋め込まれたセンサーによってドアが開く仕組みになっている。ちょっとした優越感も味わえた。大きな露天風呂の湯船の中手足を伸ばして空を見ていると、普段蓄積してしまった心のゴミが指先から出て溶けてゆくようだ。部屋に戻ってしばらくゆっくりした後身支度を整え7時前にはチェックアウト、出発。どんよりと灰色の空。奇跡は昨日だけだったか…。

事前の調査したところ、むつ市内には朝7時から営業しているラーメン店があると知った。そこで朝食代わりに一杯食した後に下北半島を巡る旅に出発する計画を立てた。むつ市内からちょっと外れた住宅街の中にその店はあった。しかし暖簾はかかっていない。窓には今月の定休日の表が貼られており、この三連休は見事に休業日指定されていた。むつ市と我は相性が悪いのか?昨夜からこんなのばっかりだ。

気持ちを切り替えて最初の目的地、トマホークの柄の先端の部分、下北半島の北東端、尻屋崎に向かって一路車を走らせた。途中から両側は緑に覆われた真っ直ぐな道が延々と続く、ここは北海道かと錯覚するような時間が続いた。そしてフロントガラスに雨粒。その数は増していき、ワイパーも強で対処せざるを得ないくらいだった。1時間かけてようやく尻屋崎へ到着。入口のところにゲートがあり、この時期だと朝7時から夕方4時45分で閉められてしまう。それはここで天然記念物の野生の寒立馬が放牧されているからだ。監視がない夜に民家に出ていかないようにする為だろう。到着したのは朝8時なので車が近づくとゲートは開いて、そのまま車を走らせ岬先端にある灯台まで移動した。
190714shiriyazaki01190714shiriyazaki05_20190716230801 車を降りてみると不思議と雨は止んでいた。灯台は小さなものだったが、その周りに自由にくつろぐ寒立馬たちは大きかった。競馬馬とかに比べるとずんぐりしていて足が太い。人がいても気にする様子は見られなかったが、大きい野生馬なのであまり近付こうとは思わなかった。そして「死んでるのか?」と疑ったほど、平気で横になって寝ている。よく見れば腹は動いていたので生きているとわかったくらい。フリーダムな馬たちだ。その姿を見て何故か我までのんびりした気分になれた。
190714shiriyazaki04 190714shiriyazaki03さて次はいよいよ恐山へ向かう。反対側のゲートに向かったら、こちらは8時45分から開くらしい。何で時間をずらすかな?仕方なくUターンして最初のゲートに戻って来た道を逆走した。

2019年7月13日 (土)

奥入瀬入

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十和田湖まで足を運んだら奥入瀬(おいらせ)渓流に足を運ばないわけにはいかない。奥入瀬渓流とは、十和田湖子の口から焼山までの14kmの流れの中にあるいくつもの滝を含んだ日本有数と景勝地のこと。この梅雨の時期としては奇跡的な陽光に恵まれたのでこの好機を逃すまいとこちらにも立ち寄る事にした。計画ではちょっと立ち寄るくらいに考えていたんだけど、実際に訪れてみると素晴らしいパワースポットというか、ヒーリングスポットだったので予定を延長してこの雰囲気を楽しむことにした。
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川のせせらぎと鳥のさえずり、遠くで聞こえる滝の音。樹木とシダとコケ類等の緑で満たされた空間。屋久島奄美大島を連想させる。マイナスイオン効果だかわからないが、常日頃溜め込んでしまった何かが霧散していくような感覚を覚えた。
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まず十和田湖子の口の駐車場に車を止め奥入瀬渓流に入ったのだが、あまりに美しい景色の連続で半ば我を忘れて下流方向に歩を進めてしまった。あまり車から離れすぎたし、帰りに上り坂になるのは辛いと思い一度駐車場に戻り車を下流にある石ケ戸に移動させてから、改めて上流を目指す事にした。
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阿修羅の流れ、雲井の滝まで歩いた。雲井の滝を見て道路側に引き返すと偶然にも乗り合い観光バスが止まっていたので乗車することにした。これで時間がショートカット出来て良かった。結構歩いて疲れたので石ケ戸でソフトクリームを買って森林浴しながら体をクールダウンさせた。天候に恵まれたのは本当に幸運だった。初夏の旅という感じで爽やかで良かったなー。

十和田湖

小坂まで足を運んだら十和田湖に行かないわけにはいかない。青森には地麺巡りでは何度か訪れているが、その地麺がない十和田湖や下北半島などの観光名所には我は行ったことがない。だから今回の旅は観光が主目的になる。
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全国的に梅雨真っ只中でいつ梅雨が明けるのか予想もつかない。そんな中でも3連休を有効に過ごそうと1ヶ月前から準備していた。新青森駅に降りた時から空は鉛色一色。雨が降っていないのが救いだった。最初の目的地、秋田県小坂町でかつラーメンの実食を果たした時も変わらずどんよりと曇っていた。天候ばかりはどうしようもない。半ばあきらめ十和田湖に行った経験だけを得る為に車を走らせた。途中ワイパーを使う場面もあった。まず目指すは発荷峠展望台。真夏は燃えるような緑、秋は燃えるような赤で彩られる日本を代表するような湖を一望出来る場所だ。今日はそれはかなわないだろう。そう思って展望台から望むと奇跡のように青空が広がってきていた。
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この奇跡のような幸運!更に湖近くの山中にある展望スポット瞰湖台へ移動。旅行本に載っているような見事な青空と湖面、緑の山々とのコントラスト。爽やかな夏の景色。

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上から眺める十和田湖は堪能出来たので直接湖に降りてみる。廃棄された観光船が繋がれた桟橋を見つけたのでそこに行ってみた。今日は完全に目にすることは不可能と諦めていた夏の風景が広がっていた。梅雨空ばかり目にしていたので忘れていたが、今年も夏がやってきたんだなあ。

2019年5月 4日 (土)

利尻離別

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利尻島での2日目の朝を迎えた。もう朝5時の段階で陽の光が差し込み眩しいくらいだ。利尻島は昨日の時点で頭から尻尾の先まで味わいつくして大満足してしまった。なのでこれほど天気が良いのなら、再び礼文島に渡ってリベンジしてしまおうかという考えも一瞬頭をよぎった。でもここは最北の離島、そんなに都合よく頻繁にフェリーが出ていたのならこれほど苦労はしないよ。そんな心の余裕も『味楽』本店を訪問できたからこそ、そんな事が言えるのだという事を忘れてはならない。そして今日の最重要ミッションは「本日中に帰宅すること」だ。正午発のフェリーに乗船し、予定の時間どおり稚内に無事戻る事を目指す。

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こんな好天に恵まれて、美味しい空気と美しい利尻富士、広がる青い海を見れば否が応でもテンションは上がる。昨日とは逆に時計回りに島を一周して、時間帯でも異なる顔を見せる利尻山をたっぷり楽しむぞ。

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宿泊地から約半周してまた「オタトマリ沼」にやって来た。やはりここからの利尻山は一番美しく見える。そしてこの時間誰もいない。この景色を我が独り占めしているというのがまたテンションを上げるんだよ。

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少し進んで「南兵湿原」。ここからの景色もいいね。誰もいなかったので沼を一周してみたよ。

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道すがら湧き水が出るところを発見。「麗峰湧水(れいほうゆうすい)」とある。早速ペットボトルに注水。これさえあればペットボトルのお茶など必要ない。冷たくて美味い!地元民らしき人も水を汲みに来ていた。こんな水が毎日タダで飲めるとは羨ましい。

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沓形にも寄ったりしてみたが割愛。時刻も11時を過ぎそろそろ鷺泊フェリー乗り場に戻ろう。無事車を返してフェリーを待って乗り込んだ。屋外デッキから離れゆく利尻島に別れを告げる。やっぱりこの島は美しい。円錐形の美しい雪化粧をした利尻山を中心に据え、なだらかな裾野が海面まで続いている。まるで山だけが海に浮いているようにも見える。名残惜しい。でもこれでお別れだ。この国には他にも我が行ってみたいところはいくつもあるのだから。

2019年5月 3日 (金)

利尻巡晴

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旅行3日目、念願の訪問が叶った利尻島で目が覚めた。カーテンを開けるとまだ雲が多く残っている。朝風呂に入り朝食をとった後、朝7時半には車に乗車。島のどこからも見える中心にそびえ立つ利尻山はまだ雲の帽子をかぶっている。宿から近かった「夕陽ケ丘展望台」に登って眺めると、海の向こうの礼文島は良く見えた。青空が広がって来ているのがわかる。今日は予報通り良い天気、行楽日和になりそうだ。昨日の分を取り戻すぞ。
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利尻山3合目あたりに利尻山からの湧き水が出るところ「甘露泉水」という場所があるそうだ。まだ完全に晴れていないので、まず朝一に利尻山からの天然水を体内に取り入れ利尻島を体の中から体感してみよう。まず三合目にある北嶺野営地というところまで車で行くと姫沼までのトレッキングコースにつながっており、甘露泉水はここから650mほど登ったところにあるらしい。所々に少し雪が残っている。結構険しい山道だったので情けないけど辿り着くまでヘトヘトになってしまった。持参したペットボトルに甘露泉水からの湧き水を満タンに注いで、近くに休憩所があったので座って飲んだ。冷たくて美味い!

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下山した後、反時計回りに島を一周する事にする。まずは島の西側にある島第2の大きな町沓形(くつがた)へ向かう。夏場1便だけフェリーも停泊するようになるそうだ。港近くで小さく海に飛び出ている「沓形岬公園」へ。この頃になると上空にはほとんど雲は無く快晴といってよい状態になり気分がいい。まん丸な島で中央に美しい利尻山が鎮座しているので、島中どこへ行っても美しい雪化粧をした利尻山と、地球は確かに円形なんだなと感じられるだだっ広い水平線が広がっている。

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この沓形側からも利尻山への登山口があり、こちらは5合目まで車で行けるようなので行ってみる事にした。「見返り台園地」という。駐車場からかなりの長い急坂を歩いてようやく到着。そこにはうぐいすなど小鳥のさえずりと風の音しかしない。降り注ぐ北の太陽の光と、180°以上の日本海の水平線。背後には雄大な利尻山。こればっかりだけど、それはもう穏やかな気持になれる時間がゆっくりと流れていたよ。
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更に南下し島の最南端近くの「仙法志御崎公園」へ。同じ利尻山と海だけど見え方は微妙に異なっていて、そのどれもが絵になるのが凄いね。この海岸には柵で逃げられないようにしていたアザラシが2頭見世物にさせられていた。
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今度は島の南東方向に入り、「南浜湿原」へ。こじんまりとした湿原だが、海との対比とはまた違う美しさを感じられる利尻富士だ。
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そして利尻島観光のハイライトとも言うべき「オタトマリ沼」と利尻山とのコントラスト。開けた平地に広がる沼に反射する逆さ利尻山。ここが利尻山の見え方としては一番美しかった。ここの売店で食べたハマナスソフトも美味かったなー。北の離島だというのに運転中道路に逃げ水が見えるくらいの気温上昇だったからねー。
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この沼の近くの高台に登ると北海道銘菓「白い恋人」のパッケージで描かれたイラストと同じ構図の利尻山が拝めるというので行ってみた。イラストより雪化粧の具合がこの日の方が美しかったくらいだ。
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鴛泊港近くに戻ってきた。山の3合目付近にある静かな人工湖「姫沼」へ。人工といっても自然に出来た沼の周りを囲っただけのもの。こちらも雰囲気がある逆さ利尻富士を拝む事が出来た。沼の周りを一周出来るようになっていたのでまわってみたが、山を背後にしてしまうと逆さ利尻富士が見えなくなってただの沼になってしまう。ただ森林浴的な効果はあったかもしれない。
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鷺泊港の横に小さく突き出た丘がある。「ペシ岬」だ。町の中心部にあるため入口が飲食店の立ち並ぶところにあった為分かりづらかった。ここがとんでもなくきつい角度の上り坂でほぼ登山と言っていいような場所。それでいて山と呼ぶにはあまりにミニチュア感がある。ゲーム「ぼくのなつやすみ2」に出てくるトッテン山を彷彿させた。ここでは利尻山と港との対比を見ることが出来た。
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そしてスタート地点の「夕陽ケ丘展望台」に戻ってきて利尻島をぐるっと一周した事になる。もう夕方5時半過ぎだったけど夕陽にはまだ早かったようだ。
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道民御用達の地域密着型コンビニ、セイコーマートで夕食用の豚丼など買い込み宿に戻った。1時間ほどくつろいだ後、夕暮れの写真を撮影するために外に出た。海の近くなので眼の前が絶好の夕陽撮影ポイントとなっていた。遠く礼文島に沈みゆく夕陽。美しい夕陽を眺めると素晴らしい一日が終わった感じがする。昨日とは対照的に好天に恵まれてよい一日だったなーと今日一日を振り返る。「利尻山十六景」と言われるだけあってその角度ごとに別の顔を魅せる利尻山を1日がかりでたっぷり堪能することが出来て大満足。もう思い残す事はないよ。しばらく夕陽に見とれていたが、さすがに肌寒くなりここが日本最北の離島だという事を思い出した。宿に戻って飯を食べて早々に風呂に入って汗を流し、夜9時前には床に就いた。明日の正午に利尻島を離れる予定だ。

2019年5月 2日 (木)

礼文巡雨

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最北の島、礼文島で目が覚めた。カーテンを開けると眼の前には白い靄に包まれた港と本降りの雨。昨日までは勇姿をたたえていた利尻島の利尻山も幻だったかのように一切の姿を消していた。風呂に入って体ごと目覚めさせてから朝食。8時過ぎにチェックアウト。売店で簡易レインコートが売っていたので購入。フェリー乗り場まで無料送迎バスが出ていたのでそれに乗ってフェリー乗り場まで移動した。フェリー乗り場近くのレンタカー営業所で予約していたレンタカーを借りて雨の中出発。まずは島最北端のスコトン岬を目指した。

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1.スコトン岬
礼文島最北端の岬。緯度的には宗谷岬より若干南に位置する。晴れた日には樺太が見えるらしいが今日は絶望的。岬の先にはトド島が望めた。季節的にもトド等海獣はいなかった。売店で礼文島の昆布出汁を試飲したら美味かったので1本購入した。

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2.澄海岬
スコトン岬からやや南下した島の西側に位置した澄海岬(すかいみさき)へ。名前の通り海の透明度が高く、南国の島を連想させる島一番の絶景スポット…らしいのだが、今日は望むべくもなかった。

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3.金田ノ岬
礼文島はカニのハサミのような形をしていて、スコトン岬と対になるもう一方のハサミの先端の金田岬にも行ってみたが、ただ岩と堤防があるだけだった。

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4.地蔵岩&メノウ浜
一度香深港に戻り、2016年11月に開通したばかりという新桃岩トンネルを抜け北上したところにある地蔵岩へ。高さ50mの切り立った奇岩だ。その岩まで続く弧を描いた浜にはメノウが流れ着く事が多いらしくメノウ浜と言われる。島の西側に位置する為夕陽が綺麗な場所らしい。でもこの天候ではただ寒々しい景色に映った。

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5.桃台&猫台
新桃岩トンネル出口に戻り今度は南側に進むと観光スポット、桃台と猫台が望める展望台がある。桃台というのは高さ約250m、幅約300mの巨岩の事で、今日は先端部分が霧に包まれ全貌を見ることは出来なかった。猫台というのは海にあり猫が座って背を向けている姿に見える事からその名が付いたという。

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6.北のカナリアパーク
新桃岩トンネルを戻り更に島の南端を目指した。そこには北のカナリアパークというものがある。2012年公開の「北のカナリアたち」という映画のロケ地で、利尻島を望める絶景スポットだったらしいが今日は全く見えなかった。

約4時間をかけて島を一周し香深港に戻りレンタカーを戻した。礼文島は比較的小さいので4時間で十分周れた。天候に祟られ礼文島観光は残念なものになってしまった。離島観光は雨天になってしまうと壊滅的になってしまう。特に今回みたいに岬めぐりをすると海からの風でモロに雨粒があたり、撮影するにも一苦労な状態になる。でもこればっかりは天候なのでしょうがない。運がなかったと諦めるしかない。気持ちを切り替えて利尻島へ渡るフェリーに乗船した。13時25分発で利尻島鴛泊港に到着するのが14時10分。本当を言えば夕方まで礼文島でゆっくりしてみたかったが、この便がこの時期として利尻島に渡る最終便だったのでしょうがない。

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利尻島鴛泊港に定刻に到着。当然だが利尻島に渡っても雨は降り続いている。島の真ん中に鎮座しているはずの美しい利尻山も雲の中で全く見えない。フェリー乗り場近くのレンタカー営業所で予約していた車を借りたが、今日はどうしようもない。今日から利尻島には2泊して丸2日過ごす事になる。明日から天候は回復する予報になっているので明日に期待しよう。道民の御用達、セイコーマートで夕食代わりに惣菜パンなどを買って予約している宿へ向かった。利尻島で予約出来た宿は民宿に毛が生えたような宿で、風呂、洗面所、トイレは共用。でも他の客と顔を合わせたりする事もなく、おそらく家族経営だろう宿のスタッフもこちらに干渉する事もないので、どこか自分の部屋にいるような安心感もあって居心地が良かった。今日はゆっくり風呂につかり、明日の予定を考えて床に就いた。明日はいよいよこの旅のメインとなる日だから。

2019年5月 1日 (水)

最北離島

令和元年最初の日を迎えた。そして旅立ちの朝だ。まだ若干痰のつまりを感じるが概ね問題ないレベルになってきた。

今回の旅行の計画は今年のゴールデンウィークが10連休になりそうだと聞いた昨年10月末頃に遡る。ゴールデンウィークなどどこも混んでいて自宅でゆっくり過ごすのが一番良いと思っていたが、10連休となると話が変わってくる。この長い休暇を利用して普段なら行けないような場所へ行けるまたとないチャンスだ。そう考えて選んだ場所は今の所行く事が出来る国内最北の離島、礼文島と利尻島だ。利尻島と書いたところで我の狙いはモロバレだが、更に我のこのところのマイブームとなっている離島への関心も充足してくれるという事でここに行きたいとかねてから熱望していた。最北の離島は冬期ほぼ閉ざされた世界。2つの島の観光シーズンは6月からなので、5月初旬ではまだ時期が早いのだが、このチャンスは逃したくない。しかし実際渡島計画を立案してみるとかなり難易度が高い事がわかった。まずは日本最北の地である稚内に無事辿り着かねばならない。一度辿り着く事が叶わなかった経験を持つ我としては、その時点でハードルが高く感じてしまう。更にその先、フェリーに乗って渡る必要がある。これも難関だ。いくら計画を立てても天候次第では無事たどり着く事が出来るかどうか危うい。たとえ訪問が出来たとしても無事帰ってこられるのかもわからない。余裕を持った日程で旅行計画を立案する必要がある。この機会を逃すわけにはいかないという気持ちがより高まってきた。実際に宿や交通手段を抑えようと動いてみるとこれもまたこれまで経験した事がない難易度だった。いつも利用している旅行サイトでもその段階では宿の予約が出来なかったのだ。冬期を挟んだ半年後の予約は難しかったのだろう。でも考える事は皆同じだろうと先手先手で予約しないと旅行を実現化出来ないぞと焦って、別ルートで探してで何とか宿を予約することが出来た。その分宿代もなかなかの高さ。離島はレンタカーが無いとどうにもならないので、これもキッチリ予約して抑えた。そして現地に辿り着く為に必須の航空券も航空会社に直接予約を行った。ところがここで大チョンボをしていた!予約したつもりで支払いをしていなかった。なので出発2週間くらい前になって予約状況を確認した時に「予約は承っておりません」の文字をサイトで見た時のショックときたらなかった!現地に辿り着く事が出来なければ、せっかく苦労して予約した宿やレンタカーが無駄になってしまうではないか!出発2週間前から空席待ちを予約して何とか奇跡的に往復の航空券を購入することが出来て事なきを得た。その分値段も尋常ではなかったが、背に腹は代えられなかった。

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行きは羽田空港から稚内空港への直行便。我の常道の早期出発は封じられて10時45分発。いつもの癖で朝食抜きで1時間前に空港に到着してしまった。財布も無事でチケット発券手続きも滞りなく済ます事が出来たが腹は減った。旅立ち前なのであまり重いものは食べたくないがしっかりとは食べておきたいと思って空港でチーズバーガーのセットを頼んだら1944円も取られたよ。昨日までダラダラと過ごしていた分全然実感がわかなかったけど、飛行機に搭乗して眼下に稚内を見下ろした時初めて旅行が実現していく事を実感出来たよ。雲は多いが青空も広がる稚内空港に定刻で到着する事が出来一安心。空港リムジンバスでフェリー乗り場に移動。乗船チケット売り場で往復分のチケットを購入。この天候だとフェリーも定刻に礼文島に渡れそうだ。

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14時40分稚内港発で16時35分に礼文島香深港に到着する船に乗った。船が動き出す時ワクワクする旅立ちの実感はなんとも言えないものがある。我が離島旅行にハマった要因はこの瞬間の喜びの為かも知れない。
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しばらくすると明日訪島予定の美しい利尻島が見えてきた。これは美しい!利尻島と比較すると平坦な島である礼文島はよっと見劣りがしてしまうのは否めない。無事夕刻に礼文島に到着。本当にやって来れたんだ!花の島とも言われる礼文島だけどまだシーズンには早いので一面茶色い草ばかりの景色だけど。そして対面に存在感を放つ利尻島についつい目がいってしまうよ。
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2019年3月19日 (火)

端島上陸

永年勤続表彰があり3万円と3日間の特別休暇が与えられた。この機会に父との旅行を考えたが、父に「もう遠出したくない」と言われてしまった。残念だが高齢の父に無理を強いる事もしたくない。父は「お前一人行っておいで」と言ってくれた。特別休暇の期限は来月半ばで切れてしまう。なので言葉に甘えて今日から2泊3日の旅行に出る事にした。
昨年11月に軍艦島(端島)上陸ツアーに参加した。とても残念な事に10月の台風で上陸設備が壊れ長期上陸が禁止されており、そのツアーも上陸から周遊に強制的に切り替えされてしまった。でもその時の写真を父に見せると父が「面白そうだな。」と言ったから親子での旅行を考えたのだけど。そして先月ようやく上陸ツアーが解禁となり、我としても悔いが残ったし、この機会に上陸を果たす事にした。写真や動画を撮って父に見せよう。そう思った。
190319nagasaki01_1武雄インターから長崎自動車道に入り車を飛ばすこと1時間で長崎港に到着。立体駐車場に車を止める。急いでツアー乗船チケット売り場へ向かう。既に10人くらいの行列が生じていたのでその後に続く。事前予約済だけど船の席は早いもの順。上陸契約書も事前に記入したのを持参していたのですんなりとチケットを購入出来た。乗船時間まで40分もあるがそのまま桟橋へ直行し乗船のトップを確保した。ツアー会社は変わっても2回だからだいたい分かるのだ。前回のツアーでは「軍艦島コンシェルジュ」という会社を利用した。元島民のじいさんの説明が入り、同行する係員も格好いい制服を着た比較的若い男女社員が多かった。軍艦島デジタルミュージアムという同時の映像や立入禁止区域までVRで見せるなどかなり金をかけた施設も運営していた。その分商業主義的な色合いを強く感じた。またツアーの途中にリゾート地として有名な伊王島に立ち寄る等余計な工程があるのもちょっとなと感じた。なので今回は別のツアー会社を選んだ。「やまさ海運」という会社だ。こちらはシンプルに長崎港から軍艦島に行くので13時に出港して15時半には帰港出来る。そしてツアー係員は普通の作業着にライフジャケット、ヘルメット着用した男ばかり。ツアー会社にもカラーがあるね。これも2度目だからわかること。定刻になり乗船開始。早速進行方向右側後方の席を陣取る。そこが一番の撮影ポイントになる。
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見えてきた軍艦島。4ヶ月ぶりにまたやって来れたぞ。今回こそ上陸を果たしたい。天候は良いが風が強い。船は島に並列に並び近づいていく…。
190319hashijima03船員が上陸し着岸用ロープを引っ掛けるのが見えた!上陸出来る!4ヶ月前の前振りが効いていた分、この時の感動は人一倍だった。
190319hashijima04念願の端島初上陸!この瞬間こそがこの旅の目的だった。客は乗船時に渡された識別カードの色別に3班に別れ説明を受ける。自由行動は許されない。説明ポイントは3箇所。いずれも開けた場所のみ。いつ崩れてくるかわからない建物の中は立入禁止区域だ。真夏に来るととても暑いらしいが、桜開花前のこの時期は快適。海鳥の鳴き声が廃墟の島に響いて雰囲気がある。
190319hashijima05190319hashijima06190319hashijima07190319hashijima08多くが崩れているものの昭和40年代の建物が手付かずそのままの状態で眼の前にあるというのが現実感を危うくさせる。当時の生活を想像できるものが多くあった。
190319hashijima09190319hashijima10奥にみえるのが日本最古の鉄筋コンクリートアパートだそうだ。軍艦島が軍艦島らしいフォルムをしているのもこのアパート群があってこそ。しかしその風化は今も刻一刻と進んでいる。実際来てみるとわかるのだが、想像以上に過酷で強烈な風雨、海水の侵食に晒されているのがわかる。世界文化遺産に登録され、長崎市も維持保存方法を検討しているそうだが、現時点で現実的な手段はないそうだ。もし1年後再び上陸が出来たとしても、今の状態のままであるはずがない。建物が全壊した瓦礫の山だけの状態を見ても面白さは半減以下だ。そう遠くない時期に上陸自体が制限される事になるだろう。本当に今日上陸することが出来て良かった。
190319hashijima11今日連れてこれなかった父の為にも写真だけではなく動画も撮影した。旅から帰った後に父に話をしよう。本当に上陸出来て良かった。船に戻って遠くなっていく軍艦島を撮影した。
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長崎港に下船する際に上陸証明書を貰えた。嬉しい。当時の島の生活を写した写真集を父への土産として買おうと思ったが、良い本が売っていなかったので旅先からアマゾンへ注文をかけた。

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