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2019年6月27日 (木)

元祖麻婆

190627niigata01 王道の『まるしん』、革新の『たまる屋』と来て最後は麻婆麺のルーツを追っていく。新潟麻婆麺のルーツは1967年創業の『広東飯店』で提供されたものだという。しかしもうその店は閉店してしまった。しかしその『広東飯店』で修行した店主が味を引き継いで提供している店があると聞く。『東来順』という新潟駅にほど近いバイパス沿いにある店だ。中華料理店ながらインドカレーも提供しているとしても有名。今遠征のラストラン。『たまる屋』から6kmと離れている。そして予報通り弱い雨が降ってきた。自動車専用道路の高架に沿って自転車を漕いてようやく目的の店に到着。何かどこにでもある普通の町中華店だ。早速入店。厨房には初老の店主とおばちゃん店員、女店員の3人。客席は一列のカウンター5席と4人がけ丸テーブル2卓、座敷に4人卓が2つ。先客は9人後客3人。口頭で注文。

190627touraijyun00190627touraijyun01 中国料理 東来順 『麻婆湯麺』 700円

元祖の面影を強く残す麻婆麺は予想通り普通のラーメンに麻婆豆腐をかけたシンプルなものだった。但しベースのラーメンは新潟中華そばっぽくあっさり正油のスープに柔らかめに茹でられた縮れ細麺が泳ぐもの。スープの比率が多いので麻婆豆腐の濃度は薄められ、豆腐と挽肉がラーメンの具になった感じ。グリーンピースが入っているのが中華料理店らしくていいね。この店を最後に選択して正解。麻婆麺の食べ歩きはなかなか過酷で、最後にあっさりした原初の麻婆麺を食べる事が出来て良かった。
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雨はまだ本降りにならない。本降りになる前に新潟駅へと急ごう。きっちり3時間延長無しで自転車を返却出来て良かった。2時過ぎ発の東京行き新幹線自由席に乗って帰路について横浜駅に到着したのは4時半。まだ帰宅するには早いので、横浜そごう6階で開催されている「水木しげる魂の漫画展」に行ってみた。少年時代から出征までの貴重なスケッチが保管されているのは凄いね。水木しげるのご両親が大切に保存してくれたのだろう。展示の仕方も漫画大全集に合わせたジャンル別の紹介になっていて見やすく面白かった。7時前には帰宅出来た。充実した平日休暇だった。

背脂麻婆

190627niigata02 今度は駅の方に戻る方向に自転車を走らせる。一面の田んぼと鳥のさえずり。我は平日新潟でサイクリングをして地麺巡りを楽しんでいる。その事が何とも嬉しい。久々だなーこの感覚。途中鳥屋野潟に寄りつつ次の目的の店へと向かう。今度の店は『和風とんこつ たまる屋』という2014年7月2日に開店した創業5年に満たない店。『だるま屋』という背脂ラーメンのグループ傘下の店だが、今の新潟県麻婆麺ブームを牽引している店と言われる。郊外のロードサイドによくある、駐車場を完備して他の飲食店と並列つなぎになった店舗の一角にその店はあった。時刻は正午ちょっと前。店入口の待ち席に多くの人が待っていた。名簿がありそこに名前を書いて待つ。冷たい烏龍茶がセルフサービスされていてありがたい。15分ほど待たされようやく席に案内された。よくあるチェーン店っぽい内装。厨房には男の店員2人と女の店員2人。比較的若いが手慣れた客対応。客席は厨房周りにL字型カウンター8席。手前の座敷には6人がけテーブル席2卓、奥に2人がけテーブル席4卓。冊子メニューを見て口頭で注文。

190627tamaruya00190627tamaruya01 和風とんこつ たまる屋 『背脂マーボーメン』 880円

屋号を冠した「たまる屋らーめん」と味噌らーめん、背脂マーボーメンの3本たてメニュー。我は迷わず一番最後のオススメマークがついたメニューを注文。あまり待たずに提供された。麺は中細ストレートで量は200g。例によって丼の底で塊になっている。こちらの店は汁なし麻婆麺のタイプ。餡が強めの麻婆豆腐に何とチーズが入っている。そこに山椒と辣油が加えられ、更にそこに背脂がかかっている。メタボ上等!な一杯。甘辛く山椒のピリリもあってなおかつチーズの甘さが入る。これは習慣性が高くまた食べたいと思わせるものがある。連食じゃなけりゃライスも頼んで全て食べつくしたかったくらい。確かに麻婆麺の可能性を一気に開花させた一杯だった。満員大盛況にも関わらず店員の対応も良かったし大満足で店を出る事が出来た。

新潟麻婆

我は長年地麺巡りをしているが、その中でも新潟県というのは特にご当地ラーメンの宝庫だと思う。「長岡生姜醤油ラーメン」、「燕三条背脂煮干ラーメン」、「新潟濃厚味噌ラーメン」、「潟新中華そば」、「三条カレーラーメン」、「上越味噌ラーメン」「上越醤油ラーメン」、「とん汁ラーメン」など掘れば掘るほど出てくる感じ。そして先日新たに知ったのが「麻婆麺」の存在。負け惜しみじゃないけど実は前からその存在は知っていた。でも食べない内から「どうせラーメンに麻婆豆腐かけただけで地麺って言ってるだけでしょ」と軽んじていた。ところが食べてみたら、そんな単純な構造ではないし、美味くて習慣性があった。なので改めて調査をしてみると、発祥は新潟市らしいが、提供している店は今や県内広く分布していた。そりゃそうだよ、東京に進出してくるくらいだから。正に百聞は一見にしかず、いや百聞は一食にしかずだった。
190627niigata03忙しさの峠を一つ越えたので休養の為予め申請していた本日の有休だが、居ても立ってもいられないという感じで急遽日帰り遠征に変更。いつも出勤する時間に家を出て新潟駅に到着したのは10時。今回は入念に選択した市内3店を短時間で周る予定なのでレンタカーではなく、かつてを思い出しレンタサイクルで移動する事にした。駅に併設された地元サッカークラブのショップで手続きをした。3時間で300円。おそらく放置自転車再利用品だろうボロ自転車だがこれで十分だ。最初の目的店は『らーめん工房まるしん』という店。この店は新潟ではつけ麺のパイオニア的存在で有名だったらしいが、最近では麻婆麺の名店、代表格みたいに紹介されている。場所は新潟駅から真っ直ぐ6km以上も離れた江南区亀田という場所にある。久々の自転車なので慣れるのに時間がかかった。ちょっとはしるともう田んぼと工場しかないような田舎の郊外の景色。平日で誰もいないだろうと思って運転しているトラックの運ちゃんが急に工場入口からトラックで飛び出してくるものだから危うく轢かれそうになった。危ないなー。何とか目的の店には開店予定時間の5分前に店に到着出来た。ラーメン店らしからぬ垢抜けた店構えをしている。あれ?でも店の中に客が座っているのが見えた。前倒しで開店したらしい。でも客席に十分余裕がある様子。前客に続いて入店。入口脇に券売機。厨房には男の店員2人と女の店員3人…だったと思う。カウンター席に座ったから厨房がよく見えなかった。カウンター席は窓周りに15席。平日11時、駅から離れた立地なのい間もなく8割型の席は常に埋まっている状態だ。客層はおじさん、おばちゃん、サラリーマン、作業服の男達など。ラオタ達ではなく地元民に親しまれる店だという事がわかった。

190627marushin00190627marushin01 らーめん工房 まるしん 『マーボ麺』 850円

目的のメニューを注文。我が見た限り、この蒸し暑さにも関わらず、周りの客は筆頭のつけ麺を注文している客はいなかった。マーボ麺か汁なしマーボか担々麺ばかり。我が麻婆麺を調べた限りでは、この店が代表格みたいに各サイトで紹介されていたのでわざわざ駅から6km以上も自転車漕いでやってきたのだ。期待が高まる。あまり待たずに着丼。おー、これぞ!と言わんばかりの、期待通りの顔をした麻婆麺が登場。甘辛い麻婆豆腐が表面を覆っている。この麻婆豆腐がひき肉も豆腐もケチらず気前よく沢山入っている。あときくらげもいい食感を生み出している。大蒜、生姜、醤油、オリジナルの肉味噌、そして大量の砂糖を入れらてた麻婆豆腐は、四川ではなく日本の麻婆豆腐の味。丸美屋のやつにかなり近い。控えめな甘さが良いんだよ。これが全世代に向けて安心感と安定感を生み出している。その上にきざみネギ、胡麻と山椒がやりすぎない感じにかかっている。そして新潟麻婆麺の特徴は、麻婆豆腐に餡が強めに入っていてドロドロしていて、ラーメンのスープとの比率は約8:2くらいで圧倒的に麻婆豆腐の重量感が勝っている。この店の場合スープは醤油ベースだそうだが、麻婆豆腐の味が支配的なのでわからない。味噌ベースだとくどくなり過ぎるとは思う。この比率がいい塩梅なんだよ。さすが麻婆麺筆頭の店だ。そしてもうひとつの特徴が丼のそこにかたまっている中太縮れ麺。決して麺に絡まっておらず、箸でひきずり上げて、その過程でひき肉たっぷりの麻婆豆腐と絡まる感じ。麺量180gとやや多めだが、麻婆豆腐でご飯がすすむのと同じ原理でどんどんいける。餡の粘度で重量感があり、並の二郎系以上にボリュームがあるのに、味にまとまりがあり、ピリ辛で食欲が増し食べやすい。出来れば冬に食べれば最高な感じ。雪深い新潟で広まるのが納得だ。これは大満足な一杯だった。習慣性高いなー。

2015年12月26日 (土)

東横味噌

時刻は午後1時半頃。徒歩で新潟駅まで戻ってきた。天気は良く風は冷たいが爽やかで快適に散歩が出来た。しかし食べ過ぎで消化が追いつかず結構キツイ状態。それでもなお次の店を目指す。駅南口に出て徒歩10分ほどのところにある『ラーメン東横』駅南店だ。こちらは新潟地ラーメンのひとつ、割りスープ付き濃厚味噌ラーメンの代表格のひとつで、我も6年前既に訪問している。今回の新潟遠征を締めくくるにあたり悩んだ結果この店への再訪問を決意した。入店すると大賑わいな店の雰囲気。厨房には店主を含め男の店員2人と女の店員2人。厨房前に一列5席のカウンター席。2人がけテーブル3卓と4人がけテーブル4卓、座敷に4人がけテーブル3卓。9割方の席は埋まっていたが、カウンター席に案内されすぐ座る事が出来た。口頭で注文。

151227touyoko00 151227touyoko01 ラーメン東横 新潟駅南店 『みそラーメン』 680円

看板筆頭メニューを注文。もやしとキャベツが沢山入ったすり鉢丼。麺はツルツルモチモチのちぢれ太麺。スープは確かにしょっぱさを感じるほど濃厚な味噌スープ。でもよほど薄口好きの人か年配の人以外であれば十分そのまま食べられる程度の濃さ。あれ?6年前は強烈な濃さで、とても割りスープを使わないと食べられないレベルだったのに?我の味覚が変化したのかな?それとも一般受けし易いよう変えたのかな?今回気がついたのは麺が美味さ。ツルツルモチモチ感はうどんのようで、濃厚味噌スープにはとても合っていると思う。満足。

重たくなった腹を抱えて新潟駅へ戻った。新幹線出発まで45分ほどあったので、土産物をゆっくり物色。正月用に新潟の餅を買って新幹線に乗り込んだ。満腹で次の駅に到着する前に爆睡眠。起きたら上野だった。午後6時には来たく出来た。来年持ち越しを考えていた『琴平荘』と『赤道食堂』。両方共年内訪問達成してしまった。これで思い残す事はないよ。

石門子訪

念願の『赤道食堂』訪問を無事終えてバスに乗り万代バスセンターに戻ってきた。このまま新潟駅に戻って返ってしまうのは勿体無いので、腹ごなしも兼ね萬代橋を渡って繁華街の古町方面へ足をのばしてみる。昨夜まで天気予報では新潟は雨か雪だと報じていたが、清々しい青空が広がってきた。

我が新潟遠征を行ったのはもう6年前に遡る。その際新潟市内に一泊し新潟に古くから伝わる「新潟中華そば」を食べ歩いた。『中華のカトウ』、『三吉屋』、『中華の来味』などを訪問した。今回は昭和31年屋台で創業した『東堀石門子(せきもんし)』という店を訪ねた。入店するとウナギの寝床状態の奥に伸びる細い店内。厨房には初老の店主とおばさん店員2人。厨房前に一列12席のカウンター席。奥に上りが5席ほどあるらしい。ほぼ席は埋まっていたが空席を見つけ着席。即注文を聞かれたので口頭で注文。その後も途切れることなく来客は相次ぎ常にほぼ満席状態。年齢層はやや高め。噂通り地元民に支持されているようだ。卓上にはゆで玉子がザルに大量に入っていて一個50円で自己申告制。

151227sekimonshi00151227sekimonshi01 ラーメン 東堀 石門子 『ラーメン』 600円

筆頭基本メニューを注文。麺はちぢれ細麺。具は薬味ネギと細切りメンマ、チャーシュー1枚半。淡い色の見た目と合ったあっさり味。隠し味に貝の出汁を使っているらしく、確かに絶妙な甘みと脂分を感じる事が出来た。これは近場にあったら気楽に食べに来たくなるのも頷ける一杯だった。満足。この時期でも冷やし中華がやっており注文している客がいるのに驚いた。

帰りも同じく古町散歩をしながら駅へと向かった。

赤道味噌

雪国嫌いの我がそれを圧して新潟にやって来たのは理由がある。神奈川某有名ラーメンサイトで紹介されていた、新潟郊外にある『赤道食堂(あかみちしょくどう)』の味噌ラーメンがそれだ。新潟には割りスープが付きの濃厚味噌ラーメンが地ラーメンとして存在するが、この店のものは割りスープが付かず、それでいて強烈な濃厚味噌なのだという。これは行ってみたいなと思ってしまった。万代バスセンターから新潟空港行きのバスに乗り約15分ほどで宝町というバス停で下車。そこから街道沿いに5分ほど歩くと目的の店が見えてきた。直前でちょうど営業開始。入店直前で先客が1人入った。後に続いて我も入店。内外装とも白い店舗。厨房には親父店主が1人とおばさん店員2人。家族経営っぽい。創業40年を肥えているそうだ。厨房前に一列のカウンター7席と4人がけテーブル席2卓、座敷に6人卓が4つ。前客1人後客5人。口頭で注文。

151227akamichisyokudou00 151227akamichisyokudou01 151227akamichisyokudou02 赤道食堂 『味噌ラーメン(特製)』 700円

5分ほど待って着丼。味噌が泥のごとく。強烈なビジュアル。ジャージャー麺かと勘違いするほどだ。麺は中太縮れ麺。もやし、白菜、豚肉などが入ったあんかけに数種のスパイスを入れた味噌を溶かしている。味噌を溶かしているというより餡を味噌に混ぜた感じ。ベースは八丁味噌なので、味は味噌田楽のよう。やや甘さも感じる。下のスープは普通の醤油スープらしいけど、もはや判別不可能。味噌で塗り固められている。そして強烈なボリューム。驚いたことに隣の客は150円増しで大盛注文していたが、巨大な丼だった。そんな大量の味噌摂取して大丈夫なものなのだろうか?我は何とか無事食べ終える事が出来た。期待を裏切らない一杯で満足だった。食後舌代を払った際グリーンガムを貰った。確かに口直しは急務な一杯だった。

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2015年5月 3日 (日)

金沢旅終

予定していた全ての観光を終えホテルに荷物を受け取りに行く。土産物で荷物が多くなったので、金沢駅まではバスで行く事にした。金沢旅行の締めとして駅にある『ゴーゴーカレー』の店舗に行って金沢カレーの三タテに挑もうとしたのだが…流石に無理だった。ラーメン連食で自分の胃袋は鍛えられていると過信していた。ラーメンの連食とカツカレーの連食は全然別だった。味だってそう変わるわけではないし。ギブします。しかしふと『ゴーゴーカレー』の向かいを見ると、唯一の石川ご当地ラーメンと言われる『8番らーめん』の店舗があるではないか!さっぱりした野菜たっぷり塩ラーメンなら食べられそうだ。『ゴーゴーカレー』は東京や川崎で食べられる。でも『8番ラーメン』はそうはいかないぞ。というわけで方針転換し、名簿に名前を書いてしばし待って入店。
Ramen8ban150503018番ラーメン 金沢駅店

『小町セット(小さな野菜らーめん(塩)+餃子3個+杏仁豆腐)』 723円

カレーばかりだったので甘いものも食べたかった。よって杏仁豆腐とのセットを注文。ラーメンは前回塩は食べているので味噌にしようか迷ったけど、今はさっぱりした塩を体は求めていたので塩を注文。麺が平打ち中太麺なのでまるっきり横浜タンメンみたい。でもキャベツの葉の部分が主体なのでこの繊維質が嬉しい。それにメンマやチャーシューは一般のラーメンのそれだ。あんなに腹はきつかったのにスープだけ残したけどほぼ食べてしまった。
新幹線の出発時刻があと10分に迫っていたので乗り場に急いだ。我としては魚津ラーメンと連動した念願の金沢観光旅行だったが、考えてみれば北陸新幹線開通後初の大型連休。メディアもこぞって注目するような、言わばコテコテの連休観光になっていたんだね。3年前米原方面から特急を乗り継いで来た経験をしている身としては、乗り換え無しの1本で、しかも2時間40分程度で東京駅に到着しちゃうというのは大きな違いだなあと実感した。乗車した『かがやき』は全席指定だけど意外と空いていた。5時半には東京に到着し7時前には帰宅出来た。

2015年5月 2日 (土)

金沢一喜

今回の金沢旅行は観光と金沢カレーがメインとなるが、やはり1店くらいはラーメン店も訪問しておきたいというのが我の本心。そこで金沢市内の店を事前調査していると、我好みの老舗店を発見した。創業30年以上というチャーシューラーメン専門店の老舗『一喜(いっき)』本店だ。市内に支店をひとつもつ。暖簾を割り入店すると店内はちょっと和風の高級感が漂っていて驚いた。カウンターには女将が1人で切り盛り。その厨房を囲むカウンター12席と座敷に4人がけテーブル2卓。先客1人後客1人。口頭で注文。

Ikki15050200 Ikki15050201 らーめんの店 一喜 本店

『ちゃーしゅーらーめん 小』 650円

メニューはちゃーしゅーらーめんの小と大しかない。麺は中太縮れ麺。具は大きな薬味ネギが沢山とチャーシューもちいさなものが一杯入っていた。チャーシューの煮汁をベースに使っているとか。かなり濃い醤油味で、胡椒が最初から入っていて一種独特の風味をしている。富山ブラックに通じる一杯だった。個性的な一杯だったのだが、何せ満腹状態だったので麺を食べるので精一杯。お店にもラーメンにも申し訳ない事をしてしまった。

店を出てひがし茶屋へ向った。

魚津地麺

Hokurikushinkansen15050201 本日より5連休!本格的にゴールデンウィーク突入である。この混雑する時期の旅行は敬遠すべきなのだが、5日間も休みがあって外出しないなんてあり得ない。こういうのは勢いだからね。誰かが連れてってくれるわけはなし。誰の足だよ、手前ェの足だろっ!目指すは北陸、初の北陸新幹線乗車だ。

Toyamatihoutetsudou15050201 朝6時過ぎに家を出て8時前東京発の「はくたか」に乗車する。この名前は新幹線以前に走っていた特急と同じだ。行きは各駅停車、帰りは特急かがやきに乗る事にした。1ヶ月前にチケットは購入済。行きに「はくたか」に乗った理由は富山県魚津に行く為だ。黒部宇奈月温泉駅で下車し、富山地方鉄道、新黒部駅から二両編成のローカル電車に乗る。切符がレトロで旅情を煽る。20分ほど電車に揺られ電鉄黒部駅に降り立ったのは10時40分頃だ。富山には約1年半ぶり、地麺遠征としてはもう三度目になる。

1年半前に行った2度目の富山遠征は、県内各地に存在する町おこし系ご当地ラーメン、「富山カラーラーメン」を食べ歩く旅だった。富山ブラックを筆頭に、小矢部ホワイト、入善ブラウン、入善レッド(未食)、高岡グリーンなどがあった。面白そうだなあと思って行ったのだが、実際に訪問してみると虚しい思いをした。町おこし系ご当地ラーメンの存在を疑問に思うきっかけとなり、その後の地麺巡りを見直す事になった苦い思いが残った遠征だった。今調べてみると更に増殖していた。入善では凝りもせず3色目のイエロー(地元の高校が作ったウコン入)、県内のサービスエリアで提供されている海老味噌味のゴールド等…。もう何でも有りで収拾がつかない状態。きっと短命に終わる事だろう。こういうのは我が望むご当地ラーメンではない。その中でまだもうひとつカラーラーメンが存在した。それは無色、魚津クリアラーメンという。その存在は1年半前の遠征時に既に知っていたが、それは店で出されているものではなく、イベント等で提供されているラーメンだった。そんなものはご当地ラーメンとは言えない。…そう思っていた。ところがよくよく調べると、よりにもよってこの魚津にはクリアラーメンの元になった本当の地ラーメンが存在していたのだ。

Uozu15050201 電鉄魚津駅は高架にある立派な駅だが無人だ。駅を出ると快晴!でもシーンと静まり返った白昼夢のような良い味わいの地方の町の路地がある。これは我の好み!すぐ魚津に好感が持てた。駅から徒歩10分ほどの川沿いにある、これまた趣きのある店構えの店が現れた。魚津筆頭目的店『手打ラーメンやまや』だ。開店予定時刻の5分前くらいだったが暖簾がかかっていたので入店。ウナギの寝床のような奥に長い店内。年季も感じられ、いかにも町の中華そば屋といった趣。これはテンションあがるなあ。入口右手にある厨房には男の店員1人とおばちゃん店員2人。4人がけテーブル席4卓のみ。口頭で注文。前客ゼロ後客2人。

Yamaya15050200 Yamaya15050201 手打ラーメン やまや 『中華そば 並』 650円

筆頭基本メニューを注文。やや灰色がかった中太縮れ麺。具は薬味ネギ、メンマ数本、脂身の少ない小さなサッパリチャーシュー3枚。そして昆布出汁がじんわりと感じられる薄口醤油スープは透明で美しい。店の雰囲気と素朴さが前面に出たこの一杯に自然と顔がほころんでしまった。地麺巡りの醍醐味満喫といった感じ。汁一滴残さず完食した。

Uozu15050202 更に港の方へと歩を進める。つげ義春のマンガに出てきそうな漁村の路地の風景が広がり、テンションもどんどん上がりっぱなしだ。その路地を奥に進み現れたのが次の訪問店『四十萬(しじま)食堂』だ。これまたいい感じの店構えと暖簾なのだ。暖簾を割って入店すると店内が薄暗い感じもいいね。ローカル感満載の年季を感じる町の食堂。サイン色紙や額縁入の絵などが雑多に壁に貼られている。仕切られた厨房にはおばちゃん2人くらいだと思う。3人がけテーブル席4卓と4人がけテーブル席1卓。先客1人後客1人。口頭で注文。

Shitoman15050200 Shitoman15050201 大衆食堂 四十萬 『中華そば』 600円

大衆食堂なので、うどん、そば、カレー、かつ丼等のメニュー名が並ぶが、筆頭はこの中華そば。推していたのは五目中華(そば)だった。先客後客もラーメンメニューを選択していた。筆頭基本メニューを注文。これまた透き通ったスープの美しい顔をした一杯。別に塩ラーメンを頼んだのではなく、中華そばを頼んでこれが出てきたところがポイントだ。中細縮れ麺。具は薬味ネギ、メンマ、富山のカマボコ、小さなチャーシュー2枚。単なる塩スープではなく、こちらも昆布出汁が効いている感じがする。富山県民は屈指の昆布好きなのだ。こちらでも地麺巡りの醍醐味をたっぷり味わう事が出来た。「魚津クリアラーメン」などいう陳腐な言い方ではなく、正々堂々「魚津中華そば」と呼びたい。1年半前で感じた虚しさを一気に転換し富山が好きになってしまいそうな地麺巡りだった。やっぱり地麺巡りの旅はいいねー。

Uozu15050203 Uozu15050204 その後魚津港をぐるーっと一周してみた。魚津港は蜃気楼が目撃される事で有名。この日も良い天気の上気温が高く霞んでいるので蜃気楼発生に期待がもてる状況だったが、そう簡単に見えるわけでも無かった。でも遠く雪を被った僧ヶ岳を望む魚津港の雰囲気は良かったね。魚津には『吉村家』直系の『はじめ家』があるが、そういう店に行くのは我の役目ではない。魚津駅へと向かう。その途中地元のスーパーに向かい、激安のかにや富山名産のカマボコを買った。

2013年12月28日 (土)

王様中華

先ほどあんな事を書いたにも関わらず、今年最後の遠征地は長野にした。蕎麦処として名を馳せている為か、ご当地ラーメン不毛の地である長野。固有のラーメンが無い。それは逆に東京のラーメンが流入し易い風土だったとも言え、東京の行列店並のスペックを持ったラーメン店が次々に開業する事になり、近年では東京に上陸する店も出始めた。でも我からすれば東京で食べられるようなラーメンをわざわざ長野まで行って食べる理由がない。味は特に関心がないのだから。それでも長野を選択したのは理由がある。近年の長野県のラーメン界の隆盛の牽引役となり、『気むずかし家』他数店舗を展開している塚田兼司という人物がいる。同氏は「信州麺友会」というものを立ち上げ長野県のラーメン店の結束を固める役を買って出る等、今や長野ラーメン界の中心人物と言っていい。そんな氏が昨年開催された「東京ラーメンショー」というイベントに参加した時の事。そのイベントのテーマが「ご当地再発見」だったそうで、ご当地ラーメンの無い長野代表として悩んだ中、長野市の老舗店だった『光蘭』のラーメンを思い出したのだそうだ。鶏ガラベースの醤油スープがなみなみと注がれた丼の中にメンマ、海苔、チャーシュー、中細縮れ麺、最大の特徴は強烈な黒胡椒と、長葱を直接丼に切り落とす「空中切り」と言われる葱のザン切り。ところがこの『光蘭』、半世紀続いた老舗店であったが2010年10月を持って既に閉店している。閉店時の模様を伝えるブログ記事を見てみたが、90人近い人達が別れを惜しみ行列したとあるので、本当にその土地に親しまれていた店だった事が判る。この『光蘭』のラーメンを、塚田氏はそのイベントで「王様中華そば」と名付け復活させ、その後も信州麺友会のコネクションで信州の新しいご当地ラーメンとして定着させようとしているのだそうだ。まるで上板橋の蒙古タンメンか、高知須崎の鍋焼きラーメンによく似た経緯だ。…そうなんだよなぁ。ご当地ラーメンって地元の人はあまりに日常過ぎて見落としてしまうんだよ。それで外部の人間に特異性を発見されたり、閉店となって初めて代替のない貴重な存在だった事を知る。まるで両親や友人のように。

前置きがかなり長くなったが、今回の目的は「王様中華そば」。単なる地元食材を使った町おこし系ラーメンではなく、その地の老舗ラーメン復元の味なので訪問してみる気になった。しかしながら食べたいラーメンは明確だけど、訪問するべき店が決まらないんだよ。なにせ元祖の店はもう無いのだし。とりあえず発起人である塚田氏が運営している代表店『気むずかし家』の店は行く事だけを決めて出発した。長野には11時10分前くらいに到着。前日の天気予報では寒波が厳しく、長野は曇りで午後時々雪という予報だったので、結構厚着をして行ったのだが、実際は雲は多いものの晴れ間がのぞく天候で、寒さも横浜とあまり変わらない気がした。

栄えている方とは逆の駅東口から徒歩8分くらいの場所にある『気むずかし家』に到着。黒く四角い外観の店だ。中は意外と狭くて、手前に4人がけテーブル席3卓と座敷に4人がけテーブル3卓、奥にカウンター3席と厨房があった。我は一番奥のカウンター席に案内された。厨房には店主と思しき若い男の店員と女の店員が2人。有名店と聞いていたが行列も無く我が最初の客だったようで先客ゼロ、だいぶ後で4人が来店した。口頭で注文。料金後払い。

Kimuzukashiya00 Kimuzukashiya02 頑固麺飯魂 気むずかし家

『王様中華そば』 700円

目的のメニューは正式なメニュー表にはのっておらず、壁の広告のみ。本気で定着させようと思っているのか疑問に感じた。平打気味の中細ストレート麺。具は噂のザンギリ葱と海苔1枚、スモークチャーシューが2枚。絵的にはこのスモークチャーシューが素朴感を奪っている印象がある。味は美味しかったけど。スープは普通の醤油味ではあるが、やはり強烈に黒胡椒が効いていて支配的。葱の食感も良く、黒胡椒の辛さも相まって体が温まる気がしたし、実際冬の長野にはぴったりな気がする。良いバランスで設計された一杯だと思う。でもやっぱり店内の雰囲気含め、老舗店好きの我からすれば違和感を感じた。『光蘭』で食べてみたかった。

次なんだけど、近くに老舗店らしいものがあれば良かったんだけど見つからなかった。東京っぽいラーメン店ばかり。だったら店を変えても同じこと。このまま長野ラーメン界の中心人物のフラッグシップ店で、今度は基本の味を確かめてみる事にした。しかし、追加でもう一杯注文するのは我でも恥ずかしかった。

Kimuzukashiya01 頑固麺飯魂 気むずかし家

『ラーメン』 650円

メニューには濃厚鶏白湯と紹介されている。麺は平打中太麺。具は薬味ネギ、メンマ数本、海苔1枚、鶏皮付きの鶏チャーシュー2枚。スープは鶏白湯というより魚介の味が強く出ている。なかなか濃厚なスープで美味しい。でも最初の一口で「どこかで食べた記憶があるぞ」と感じてしまった。木場の『麺屋吉左右』を思い出した。

さて今度こそ次の店へ。でも思い浮かばない。条件としては「王様中華そば」を提供している店。ということは「信州麺友会」加盟店となる。単純に一番上にあった『ゆいが総本店』という店に行ってみる事にした。総本店とか書いてあるし。ところがこの店電車の駅から遠い場所にあるので、バスに乗る必要がある。駅の反対側にあるバスターミナルに移動。その間何故か白人系の観光客を大勢見かけた。集団ではなく個人旅行っぽい感じ。スキー目的かな?1時間に1本のバスが来るのを待っている間土産物店に行き、おやき等の土産物を購入。ようやく来たバスに乗り20分くらいで店付近に到着。国道沿いに徒歩5分ぐらいのところで目的店を発見。こちらも真っ黒な箱みたいな店舗。早速入店。厨房は正面奥にあり店主と男の店員1人、女の店員1人。店主は長野ラーメン四天王の一人と言われているがけテーブル席2卓と8人がけテーブル席1卓。

Yuigasouhonten00 Yuigasouhonten02 ゆいが総本店 『夜鳴きそば』 800円

目的の「王様中華そば」を注文したら「当店では夜鳴きそばとなっております」と訂正された。定着させる気があるのならメニュー名を揃えて欲しかったなぁ。こちらも正式メニューに記載はなかった。やっぱり期間限定メニューみたいになって消えていくのかもなぁ。で出てきた一杯は丼が底の部分だけが筒みたいになった変な形のもの。麺はもちもちした中細ちぢれ麺。具はメンマ、ザンギリ葱、海苔1枚、炙りチャーシュー1枚。スープはコクのある醤油スープ。黒胡椒は若干効いていた。全てが最近っぽい一杯でご当地感は全く感じなかった。本当はこちらも基本のラーメンを連食しようと思っていたが、よくある魚介醤油ラーメンのようだし、ご当地ラーメンらしさが微塵も感じられずテンションも落ちてしまったので支払いを済ませ店を出た。

バスだと次が2時間後という絶望的な間隔があったので、1.3km以上離れているという駅まで歩いて行った。ローカル電車に乗り長野駅に戻ってきた後新幹線のホームにそのまま移動。ところが出発ホームを間違えて、それに気づいたのは発車ベルが鳴った時!急いで隣のホームからダッシュし何とか乗り込む事が出来た。帰りは自由席だったが座れた。家には18時前には戻る事が出来た。

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