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2019年11月23日 (土)

有頂天訪

山形市大野目温泉。そこには「げそ天みそラーメン」で有名になった『有頂天の元祖』という店がある。温泉旅館の社長の息子が作ったメニューが評判になったのだそうだ。そのラーメンは基本は赤湯にある『龍上海』の辛味噌ラーメンのインスパイア。ご当地ラーメンというわけではない。ところがゲソ天がのったインパクトからか、山形のラーメンを紹介する際に各メディアで紹介されることが多く我も前々から気になってはいた。

尾花沢から南下し山形市内へ。店はわかりずらい場所にあり手こずったけどようやく到着することが出来た。時刻は午後3時半。ラーメンと書かれた幟が多数立てられているが…入口には本日の営業終了を示す札があった。残念!
191123uchyoutennogannso00有頂天の元祖

仕方ないけど我は諦めない。急遽『有頂天Evolution』本店へと向かった。その店の方がメディアでの露出が多い。そちらは「げそ天みそラーメン」を考案した温泉旅館の息子がラーメン専門店として市内に2008年に出店した2号店。その時本店の方は弟に任せた為「味も微妙に変わっている、なのでこの2号店の方が創業当時の本当の味」という噂まで出ている。その後独立したのかこちらを本店として、長井や仙台にも支店を展開するまでに至る。そもそも創業店がわざわざ「元祖」と名乗っているのに違和感があったし、2号店に「Evolution」とか横文字付けちゃってるのも妙だったのでどちらに訪問するか迷っていたのだ。午後4時前くらいに本店到着。こんな時間だったので駐車場も空いていたが営業はしていた。早速入店。券売機はない。厨房は奥突き当たりにあり見えない。中央に6席が向かい合う形になったカウンター12席。その片側に4人がけテーブル席3卓と座敷に4人卓が3つ、10人卓が1つ。店員が注文を取りにきたので口頭で注文。先客3人後客2人。

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山形らーめん有頂天Evolution 山形本店

『げそ天みそらーめん(太麺)』 990円

ようやく食べたかった一杯が注文出来た。麺は中太か太麺か選べる。昨年から自家製麺に切り替えたそうだ。もちもちした白い縮れ太麺だ。具はきざみ葱、茹でキャベツ、バラチャーシュー3枚。げそ天はメディア向けだと立てられた形でセッティングされているけど、実際は寝かされた。魚介出汁の味噌汁のようなあっさり味噌スープ。そこに青のりがのり中央に赤味噌。やっぱり北海道味噌とは全く系統が異なる味噌ラーメンだな。そしてゲソ天。揚げ物がのったラーメンというのは色々あるけど、げそ天のかたくプリプリした食感というのは一番ラーメンに合うような気がする。そこを発見したのはこの店の功績だろう。ご当地ラーメン別バージョンの一杯。そして色々あったけど本日最後の一杯を食べられて満足して退店した。
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夕暮れ時の再開発が進む山形駅西口でレンタカーを返却。久々観光抜きの地麺巡りを無事終える事が出来て満足。5時過ぎ発の新幹線つばさが10分遅れで出発。帰宅出来たのは夜9時半だった。こちらではまだ雨が降っていた。

尾花沢麺

置賜地方ら村上地方へ。目にする山々のほとんどが黄色や橙色に色づき美しい。1時間半ほどかけて尾花沢市へやってきた。こちらにも「尾花沢牛ラーメン」というご当地ラーメンがあるからだ。それを提供しているのは和洋中全てを提供する『お食事処 柏屋』という店結構大きな店で入口を入るとサンプルが並んだショーケースがある。厨房は完全に見えない。客席は4人がけテーブル席9たくと座敷に6人卓が6つ、個室が一部屋あるのも見つけた。パンフレットを見ると二階は宴会会場になているそうだ。口頭で注文。先客は小さな子どもを連れた家族客が数名。子どもたちが店内を走り回っていた。
191123kashiwaya00191123kashiwaya01 お食事処 柏屋 『尾花沢牛ラーメン』 870円

尾花沢市の名産は尾花沢牛とスイカだそうだ。その尾花沢牛の牛脛肉と、スイカから作ったぺそら漬けが入っている。名産品を入れているという事からこれは自然発生した地麺ではなく「町おこし型」地麺である事が容易にわかる。麺は中細縮れ麺。きざみ葱も入っている。スープは鶏ガラ醤油。でも柔らかく煮られた牛すね肉から出る甘みによって何とも言えない美味しい味わいになっており、本日3杯目なのに完飲しそうになった。未知のぺそら漬けは強烈な酸味と辛味があり、強めの梅干しの味に近い。ラーメンに入れるには少々くせがある。なのでぺそら漬けを抜いた「べごラーメン」というのがメニューにあったよ。何にせよ尾花沢牛すね肉の美味さが際立っており満足。長井から1時間半のドライブで何とか昼営業に間に合い実食出来た事で安堵した。

長井馬肉

米沢市の北西に位置する長井市。ここには馬肉チャーシューを使う「長井馬肉ラーメン」という地麺がある。馬肉チャーシューというと秋田県能代市の『曙食堂』が思い出されるが、山形にも馬肉文化が根付いていたという事だ。その元祖の店と言われる『かめや』を目指し30分ほど車を走らせ店にやってきた。するとどうも様子がおかしい。店前の駐車場にはおじさんがひとり洗車しているだけ。これは…やられた。しかも11月の丸々1ヶ月を休業する旨の貼り紙が貼られれていた。全く、やってくれるなー…。
191123kameya00191123kameya03かめや

長井馬肉ラーメンを提供しているのはこの店だけではない!と仕切り直し。10分ほど車で北上し『新来軒』という店にやってきた。昭和5年創業でこちらも馬肉ラーメンの老舗と知られている。近くにスーパーの広い駐車場がありそこへ駐車させ急いで店へと向かった。早速暖簾を割り入店。店内は昭和の雰囲気が感じられ好印象。カウンターは無く、4人がけテーブル席と座敷に各々5卓。厨房は別室で見えにくいが、たまたま厨房入口付近の席に座ったので覗いてみると男の店員1人とおばさん店員2人。口頭で注文。ちょうど昼時の入店だったので先客15人後客6人と賑わっていた。
191123shinraiken00191123shinraiken01支那そば 新来軒 『馬肉チャーシューメン』 850円

本当は筆頭支那そばを注文するべきだったのだが、壁に「長井名物 馬肉チャーシューメン」の貼り紙を見て「確実に馬肉」である「馬肉チャーシューメン」を注文した。だってそのメニューには別に普通の「チャーシューメン」があったから。ここまで来て地麺ではないメニューを頼んでしまったら元も子もない。早速現れた一杯。黒々とした薄い馬肉チャーシューが6枚、中央には平メンマが数本表面を覆っている。他にきざみネギが少々。
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麺はもちもちした食感の白い中太ストレート麺。スープはしょっぱさ控えめのあっさり醤油で、若干馬肉から溶け出している甘みが混じっている。馬肉チャーシューは豚チャーシューに食べ慣れていると固く感じてしまうが、これでも水煮してから醤油を煮て柔らかくしているそうだ。それとバランスをとるように柔らかめの中太麺の食感がまたいいね。この店も地元民に好まれ地元に根ざしている感が感じられる雰囲気がよい。地麺巡りの楽しみを思い出させてくれて満足の退店となった。

米沢筆頭

ラーメン消費量日本一であり、ラーメン王国の異名をもつ山形県。それ故県内各地に個性的な地麺が存在する。そんな山形地麺をたった一泊二日で巡ってしまおうと、我は2010年8月6日、真夏の山形へ訪れた。その旅は我の地麺巡りの旅の中でもトップクラスで過酷だった。楽しかったけどね。でも山形県の地麺は一泊二日でなんとかなるような浅いものではなかった。なので2015年のの二度に渡って訪れた。しかしそれはいずれも日本海に面した庄内地方だけだった。まだ内陸も取りこぼしている地麺が存在していたことを最近になってようやく思い出した。思い出すと我慢が出来なくなってしまい、本日置賜地方と村上地方の地麺巡りの旅に出ることにした。
191123yonezawa0110時20分過ぎに米沢駅に降り立った。横浜は本降りだったがこちらは青空が少し見えていて安堵した。米沢には9年前の真夏の山形遠征最後の目的地として訪れている。その頃はまだ体力もあったので、車は使わず公共交通機関かレンタサイクルを使用し店を巡るスタイルだったが、この米沢駅周辺には当時レンタサイクルなどなかった。過酷な旅の最後でバテ気味だったので、結局禁じ手のタクシーを使った苦い思い出がある。その為十分な米沢ラーメン店巡りが出来たとは思えず、いずれ再訪したいと思っていたので今回は米沢を最初の目的地に選んだ。そして予め予約していた駅前のレンタカー事務所へ。

本日最初の目的店は米沢ラーメン筆頭といわれる『ひらま』。昭和35年製麺所として開業、その後昭和47年に店主が独学で学んだラーメンを提供することとなった。現在でも製麺所として市内数店舗に麺を卸しており、この店の存在が「米沢ラーメン」の名を全国に知れ渡らせる主な要因になっている。「米沢ラーメン筆頭店」で間違いない店だ。場所は車で行かなくては厳しい場所にあり、前回の米沢遠征時訪問を断念していた経緯がある。到着したのは開店予定の30分前。流石に誰もいない。しかし直後に店前の駐車場が埋まりだした。まだ時間があるからと車の中で待っていたら開店20分前から店前に人が並びだした。慌てて我も車外に出て並ぶ。しくじった。車も続々店にやってきて行列も長く伸びていく。開店予定の5分前に店主自ら暖簾を出してくれた。厨房にはいかにも職人といった感じの店主と割烹着を着たおばちゃん店員3人。厨房前に一列のカウンター11席、4人がけテーブル席3卓。口頭で注文。他の客は夫婦や家族連れ、作業着姿の男などが多くラオタな感じの人はいなかった。田舎町の人気ラーメン店という感じが良いねー。すぐ満席になった。
191123hirama00191123hirama01 そばの店 ひらま 『中華そば(麺かため)』 650円

基本メニュー、先客に習って麺かため指定。注文グループ人数ごとに調理しているようだ。現れた一杯は温かみを感じる良い顔をしている。具はきざみ葱、細切りメンマ、ナルト1枚、海苔1枚、パサツキチャーシュー1枚。スープは豚骨鶏ガラ煮干しのじんわり旨味が伝わる東北らしいスープ。最初っから胡椒がかかっている。そして主役は間違いなくこの縮れに縮れた中細麺。製麺時に手もみして2~3日熟成させてから、茹でる直前にさらに手もみする念の入れよう。もの凄い存在感のある麺に仕上がっている。そしてこれは山形ラーメンに共通する特徴なのだが麺量が多め。この店内の雰囲気の中、カウンターに座って縮れた麺を音を立てて啜っていると多幸感に包まれ「地麺巡りって本当いいなー」と実感してしまった。本当に来てよかったと思わせる店。大満足で舌代を払って店を出る事が出来た。

2019年7月14日 (日)

旅終煮干

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十和田・奥入瀬&下北半島の旅が終わった。普通であればそれぞれ1泊2日の工程を組むような観光スポットだけど、それを強引にまとめて1泊2日で回ってしまった。充実した2日間だった。あとは1時間後の新幹線で帰路につくだけ。その間に早めの晩飯をとっておこうかな。東京駅に到着するのが夜9時20分過ぎになるからね。新青森駅の1階は道の駅のような土産物屋とフードコートが設置されている。その中から『めぇ』という店を選んだ。この店は青森の様々なご当地グルメが楽しめる。ラーメンだけでも十三湖のしじみラーメンやら6種類以上ある。早速入店。中は太宰治に関する絵やら写真やら貼られてちょっと明治っぽい雰囲気。口頭で注文。
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めぇ 『濃い煮干し中華』 780円

ラオタならば青森に来たら煮干し中華食べておきたいと思うはず。ましてや我はご当地ラーメン好きなのだから。博多についたらとんこつラーメン食べるようなものだ・窓を見ると1日20食限定の新メニューとして濃い煮干し中華というのがあったので注文すると注文が通った。しばらく待ってやって来た一杯はカプチーノみたいに泡が立っている意外な顔をしていた。麺は中細縮れ麺。具はきざみネギ、メンマ、お麩、かまぼこ1枚、半味玉、チャーシュー1枚。濃い煮干し味をしたスープ…だがそれ以上にしょっぱい!結構な塩分濃度だ。さすが青森って感じ。あまりスープは飲まないように食べ進めた。スープを吸ったお麩はちょっと厳しかった。

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+『馬か丼(小盛り)』 480円=1260円

サイドメニューとして馬か丼を注文。馬肉と高菜と味噌煮と豆腐がのる小丼。こちらはいい塩梅の味わい。これのおかげで満足の食事になった。

新幹線の車中で旅の写真を見て過ごした。何故かあまり寝ることが出来ないまま東京に到着。最寄り駅からまたタクシーを使ったおかげで10時半くらいには帰宅出来た。

粘昆布麺

大間崎から緩やかな坂を上って3kmくらいしたところにある『すみよし食堂』に訪問した。旅に出る前にここ大間崎付近にも少し興味をひかれるラーメンを出す店としてチェックしていたのだ。昨夜や今朝の事もあるのであまり期待しないで行ったのだが、無事暖簾は出ていた。店前の駐車スペースには車はない。とりあえず駐車して入店する。おばちゃん店員が奥の席を案内してくれた。厨房はよく見えなかったのだがおばちゃん店員2人で切り盛りしているようだ。客席は2人がけテーブル席1卓と4人がけテーブル席1卓、座敷に4人卓2つ。田舎のお食事処って感じだなー。口頭で注文。入った時はガラガラで前後客ゼロかなーと思っていたら、次々と来客があり結局8人くらいきたかな。
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すみよし食堂 『ねばり昆布らーめん』680円

この店の看板メニューのねばり昆布ラーメンを注文。中細縮れ麺にねばり昆布(がもめ昆布)を練り込んであるんだってさ。たしかに妙にネトネトした不思議な触感の面だ。具は刻みネギ、メンマ、ワカメ、カニカマ1本、お麩1個、チャーシュー1枚。スープは昔ながらの田舎っぽい塩スープ。ワカメのせいでしょっぱさに拍車がかかっている。この店は他にも津軽海峡海藻らーめんやツルアラメらーめんやら海藻系のラーメンが多い。港町ってこういうラーメン出す店多い。千葉の金谷もそうだった。ただこちらはこの店だけしか提供していないので地麺とは言えない。観光地の土産物屋で提供しているラーメンに近い。でも今日無事ラーメンを一杯食べる事が出来て満足だ。
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その後トマホーク型の下北半島の刃にあたる部分を海岸線に沿って南下した。願掛岩なる奇岩の写真を撮った。

下北北上

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せっかくの三連休。青森まで来たのだから日帰りはあまりにもったいない。初日は十和田湖と奥入瀬渓流、明日は下北半島を巡る予定。なので今夜はむつ市に一泊する。秋田県との県境に位置する奥入瀬渓流から北へ進路をとり一路下北半島を目指す。これが130kmの長いドライブになりとても疲れた。ただ下北半島に入ってしまえば車の数がめっきり少なくなって、北海道を思わせるような真っ直ぐな道が延々続くので楽は楽。三沢基地とか六ケ所村とか、あまり人を寄せ付けないけど有名な地名が続く。

予約していた宿は素泊まりにしていた為到着前に夕飯を食べてからチェックインする事にしていた。なので予めむつ市のラーメン店をチェックして地ラーメンっぽいものを提供してそうな店に目星を付けて、同じむつ市内でも陸奥湾側ではなく津軽海峡側の方までわざわざ行った。ところがその店は営業していなかった。定休日ではないので臨時休業か?それにしては貼り紙などされていない。仕方ないので近くにあるもう一店も訪ねてみたがそこもシャッターが降りていた。あまりに地方の店に行くと閉店情報が食べログにも伝わっておらずそのままという事もある。今回はどうもそうゆうパターンのようだ。諦めて陸奥湾側のむつ市中心部へ移動する。飲み屋街とか行ってみたけど飲み屋ばかりで目ぼしい店は無し。この際とんかつ屋でいいやと行ってみたら予約でいっぱいの貼り紙。むつ市は一体どうなっているんだ。もう個人店は諦めてチェーン店でもいいから早いところ腹を満たして宿に行こう。早く風呂に入りたい。そんな中で偶然みつけたのはショッピングモールに併設された場所にある「みそラーメン」と書かれた幟。あーもうここでいいやと入店したのが『万八ラーメン』というチェーン店全開の雰囲気の店。店員は男2人と女2人。客席数は覚えていない。客入りは常に8割り程度でいい感じ。冊子メニューを見て口頭で注文。
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万八ラーメン 苫生店 『ハーフセット(味噌)』 800円

味噌ラーメンもいいけどチャーハンも食べたいなー、唐揚げも食べたいなーと腹が減りすぎて考えがまとまらず、じゃあ量は減らしてハーフセットでいいや。通常は醤油ラーメンだけどスープだけなら味噌に変更可能らしいので。味噌ラーメン(ハーフ)、半チャーハン、唐揚げ1個に餃子3個。味はモロにチェーン店のそれだけど、空腹は最高の調味料となって満足感を味わうことが出来た。

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今夜宿泊するのは「むつグランドホテル」という我にしては上ランクのホテル。高台にあって市街を見おろせる…からというのでは決してない。温泉付きだからという選び方をしたから。素泊まりで早割なら8000円で泊まれた。不慣れな長時間運転で疲れた体を湯船で伸ばしさっぱりした後心地よい眠りにつけた。

2019年7月13日 (土)

小坂地麺

あるテレビ番組で秋田のご当地ラーメン特集を放映していたので何気なく見ていた。たぶん『十文字中華そば』だろうなーと思ったらやっぱりそう。『末廣ラーメン』は秋田じゃないだろう?どうせなら『江戸系』を紹介したらいいのに。おお、『曙食堂』紹介するとはマニアック。でも裏でテレビの仕事だと張り切ったラーメン評論家がアドバイスしてるならそうなるかー…などとしたり顔で見て油断していた。最後に聞いたことがない地麺が突然紹介された。それは青森県十和田湖のすぐ近く、北秋田の小坂町にある『かつラーメン』だ。小坂町は1990年まで鉱山があり、そこで働く若い労働者に最初は裏メニューとして好まれて、青森県野辺地まで鉱物を運搬するルートに沿って広まったものだという。つまり観光目的で無理矢理作ったご当地ラーメンとは違うという事だ。これは行かなきゃだなー。よりによって北秋田で取り残しがあったとは…。

朝5時前に家を出て、1ヶ月前に予約済の新幹線に乗り新青森駅に到着したのは10時ちょっと前。これまた事前予約済のレンタカーに乗り一路小坂町へ向かった。狙いは先のテレビ番組でも紹介されていた「かつラーメン」発祥の店とされる『奈良岡屋』だ。小坂町に到着したのは11時をちょっとまわったあたり。隣にマックスバリュの広い駐車場があったのでそこに駐車する。店に行ってみると開店時間から10分過ぎているというのに暖簾が出ていない。えっ!これは最初からやられたか!でも貼り紙も出ていないし窓も開いていたので準備はしている雰囲気はあるんだよな。なので諦めきれずに店に電話で確認。すると「もうすぐ開けます」との回答。ルーズだなー。仕方ないのでマックスバリュで冷感フェイスシートなどを買って時間を潰して再度店前に行くと暖簾が出ていた。ひやひやさせるなよー。入店すると店はL字型になっていて、おじさん店主とおばさん店員、おばあちゃん店員の3人。厨房前に一列のカウンター8席と4人がけテーブル席2卓、座敷に4人卓と7人卓。口頭で注文。先客ゼロで後客は7人。
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お食事処 奈良岡屋 『かつラーメン』 800円

迷いなく目的のメニューを注文。麺は柔らかく茹でられた縮れ細麺。スープは一般的なあっさり醤油味。具はきざみネギ、平メンマ、チャーシュー2枚、そして玉子で綴じられたカツ。岡山にもトッピングでカツをのせるものがあったが、こちらはカツ丼としてご飯にのせるやつをそのままラーメンにのせたシンプルなもの。定食屋に元々あるメニュー同士をかけ合わせたのだから真似するのは容易、広まりやすいという強みをもつ地麺だ。蕎麦屋から「天中華」が生まれたのと同様の経緯だ。とんかつの煮汁がスープに溶けて甘くなるのがいい感じだ。小坂町ご当地かつラーメン、何とか実食出来て満足だ。
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かつラーメンという目的は無事達成出来た。でもこのまま小坂町を去ってもなーと思い、日本の滝百選にもなっている「七滝」に行ってみた。本当は通りかかって偶然見つけたのだけど。滝があるとついつい見に行ってしまうのは何故だろう。すぐ近くまで行けて迫力もあり涼を感じられたのが何よりだ。

2017年9月 2日 (土)

柳家焼肉

盛岡駅に戻ってきたのは昼12時20分くらいか。最後に盛岡らしいものを食べて早々に帰ろう。食べログをチェックすると『柳家』が駅ビルに入っているらしいので行ってみた。駅ビル内らしい白い小奇麗な店舗。仕切り程度で壁はなく開放的。厨房はガラス張りで男の店員3人と女の店員2人。厨房前に一列のカウンター6席と、12人がけテーブル1卓。先客7人後客4人。口頭で注文。

170902yanagiya00 170902yanagiya01 岩手のらーめん 柳家 フェザン店 『焼肉』 980円
6年前に本店に訪問し筆頭の「キムチ納豆」を食したががこれが我には合わなかった記憶がある(盛岡再訪)。なので筆頭メニューは回避し2番人気メニューの焼肉を注文。盛岡は冷麺とかキムチとか焼肉とか朝鮮半島由来の食べ物を推してくるな。現れた一杯は大ボリュームで二郎的な雰囲気も漂わせるものだった。キムチ付き。麺はちぢれ太麺。もやしとネギと焼肉がたっぷりのっている。スープは味噌ベースだがそれほど強くない。焼肉の香ばしさが前面に出た一杯。高いけど満足の食事が出来た。
新幹線の改札に行くと何と13時前発の全席指定のはやぶさは全席埋まっているという。これはショックだが次の列車を1時間待ちしても時間の無駄なので立って乗る事にした。実際は入口付近に直座りだったけど。大宮辺りでちゃっかり席に座って東京まで移動。帰宅したのは夕方5時半くらい。久々の旅行はかなりストレスを開放する事が出来た。

2017年9月 1日 (金)

地麺体質

盛岡冷麺を食し満足してホテルに戻ってきたものの、何だかしっくり来ない。せっかく盛岡の繁華街に泊まっていて時間的に余裕があるのだからもう一店くらい寄ってみたい。今度は温かいラーメンを食べたい。出来れば老舗店で素朴で懐かしい感じがするシンプルな醤油ベースのヤツがいい。完全に地麺巡りの癖が抜けていないな。食べログアプリで探してみたけど、やっぱり盛岡という街はラーメンが弱いね。他県から来た支店ばかり。個人店も歴史を感じない味噌メインの店ばかり目が付く。取り敢えず街を散策して探すかと再びホテルを出た。するとホテルのすぐ隣に、店舗は歴史を感じないけど、暖簾に歴史を感じ何となく良い雰囲気の店を見つけた。『栄華』という屋号の店。メニューの写真を見ると味噌を推す一方でシンプルな醤油ラーメンもオススメになっていたので暖簾を割る。時刻は夜8時過ぎ。奥にのびる店内。券売機などは無く昔のラーメン店っぽい雰囲気で明るい。厨房には親父店員2人と東南アジア系女店員1人。厨房前に一列10席ほどのカウンター席と4人がけテーブル席4卓。先客3人後客2人。口頭で注文。

170901eika00 170901eika01 麺や 栄華 『ラーメン』 650円

筆頭基本メニューを注文。ほどなく到着した一杯は我が今望んでいたものだった。麺は中細縮れ麺。具は多めの薬味ネギと平メンマ数本と海苔1枚、サッパリモモチャーシュー1枚。濃い色をした醤油スープだが意外とあっさり味。でも魚介出汁も感じて奥行きも少し感じられる味わいだった。いいね。

すぐホテルに戻り風呂に入りダラダラと過ごした。久々だなーこの感覚。やっぱり旅するっていいな。

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