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2019年7月14日 (日)

旅終煮干

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十和田・奥入瀬&下北半島の旅が終わった。普通であればそれぞれ1泊2日の工程を組むような観光スポットだけど、それを強引にまとめて1泊2日で回ってしまった。充実した2日間だった。あとは1時間後の新幹線で帰路につくだけ。その間に早めの晩飯をとっておこうかな。東京駅に到着するのが夜9時20分過ぎになるからね。新青森駅の1階は道の駅のような土産物屋とフードコートが設置されている。その中から『めぇ』という店を選んだ。この店は青森の様々なご当地グルメが楽しめる。ラーメンだけでも十三湖のしじみラーメンやら6種類以上ある。早速入店。中は太宰治に関する絵やら写真やら貼られてちょっと明治っぽい雰囲気。口頭で注文。
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めぇ 『濃い煮干し中華』 780円

ラオタならば青森に来たら煮干し中華食べておきたいと思うはず。ましてや我はご当地ラーメン好きなのだから。博多についたらとんこつラーメン食べるようなものだ・窓を見ると1日20食限定の新メニューとして濃い煮干し中華というのがあったので注文すると注文が通った。しばらく待ってやって来た一杯はカプチーノみたいに泡が立っている意外な顔をしていた。麺は中細縮れ麺。具はきざみネギ、メンマ、お麩、かまぼこ1枚、半味玉、チャーシュー1枚。濃い煮干し味をしたスープ…だがそれ以上にしょっぱい!結構な塩分濃度だ。さすが青森って感じ。あまりスープは飲まないように食べ進めた。スープを吸ったお麩はちょっと厳しかった。

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+『馬か丼(小盛り)』 480円=1260円

サイドメニューとして馬か丼を注文。馬肉と高菜と味噌煮と豆腐がのる小丼。こちらはいい塩梅の味わい。これのおかげで満足の食事になった。

新幹線の車中で旅の写真を見て過ごした。何故かあまり寝ることが出来ないまま東京に到着。最寄り駅からまたタクシーを使ったおかげで10時半くらいには帰宅出来た。

粘昆布麺

大間崎から緩やかな坂を上って3kmくらいしたところにある『すみよし食堂』に訪問した。旅に出る前にここ大間崎付近にも少し興味をひかれるラーメンを出す店としてチェックしていたのだ。昨夜や今朝の事もあるのであまり期待しないで行ったのだが、無事暖簾は出ていた。店前の駐車スペースには車はない。とりあえず駐車して入店する。おばちゃん店員が奥の席を案内してくれた。厨房はよく見えなかったのだがおばちゃん店員2人で切り盛りしているようだ。客席は2人がけテーブル席1卓と4人がけテーブル席1卓、座敷に4人卓2つ。田舎のお食事処って感じだなー。口頭で注文。入った時はガラガラで前後客ゼロかなーと思っていたら、次々と来客があり結局8人くらいきたかな。
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すみよし食堂 『ねばり昆布らーめん』680円

この店の看板メニューのねばり昆布ラーメンを注文。中細縮れ麺にねばり昆布(がもめ昆布)を練り込んであるんだってさ。たしかに妙にネトネトした不思議な触感の面だ。具は刻みネギ、メンマ、ワカメ、カニカマ1本、お麩1個、チャーシュー1枚。スープは昔ながらの田舎っぽい塩スープ。ワカメのせいでしょっぱさに拍車がかかっている。この店は他にも津軽海峡海藻らーめんやツルアラメらーめんやら海藻系のラーメンが多い。港町ってこういうラーメン出す店多い。千葉の金谷もそうだった。ただこちらはこの店だけしか提供していないので地麺とは言えない。観光地の土産物屋で提供しているラーメンに近い。でも今日無事ラーメンを一杯食べる事が出来て満足だ。
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その後トマホーク型の下北半島の刃にあたる部分を海岸線に沿って南下した。願掛岩なる奇岩の写真を撮った。

下北北上

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せっかくの三連休。青森まで来たのだから日帰りはあまりにもったいない。初日は十和田湖と奥入瀬渓流、明日は下北半島を巡る予定。なので今夜はむつ市に一泊する。秋田県との県境に位置する奥入瀬渓流から北へ進路をとり一路下北半島を目指す。これが130kmの長いドライブになりとても疲れた。ただ下北半島に入ってしまえば車の数がめっきり少なくなって、北海道を思わせるような真っ直ぐな道が延々続くので楽は楽。三沢基地とか六ケ所村とか、あまり人を寄せ付けないけど有名な地名が続く。

予約していた宿は素泊まりにしていた為到着前に夕飯を食べてからチェックインする事にしていた。なので予めむつ市のラーメン店をチェックして地ラーメンっぽいものを提供してそうな店に目星を付けて、同じむつ市内でも陸奥湾側ではなく津軽海峡側の方までわざわざ行った。ところがその店は営業していなかった。定休日ではないので臨時休業か?それにしては貼り紙などされていない。仕方ないので近くにあるもう一店も訪ねてみたがそこもシャッターが降りていた。あまりに地方の店に行くと閉店情報が食べログにも伝わっておらずそのままという事もある。今回はどうもそうゆうパターンのようだ。諦めて陸奥湾側のむつ市中心部へ移動する。飲み屋街とか行ってみたけど飲み屋ばかりで目ぼしい店は無し。この際とんかつ屋でいいやと行ってみたら予約でいっぱいの貼り紙。むつ市は一体どうなっているんだ。もう個人店は諦めてチェーン店でもいいから早いところ腹を満たして宿に行こう。早く風呂に入りたい。そんな中で偶然みつけたのはショッピングモールに併設された場所にある「みそラーメン」と書かれた幟。あーもうここでいいやと入店したのが『万八ラーメン』というチェーン店全開の雰囲気の店。店員は男2人と女2人。客席数は覚えていない。客入りは常に8割り程度でいい感じ。冊子メニューを見て口頭で注文。
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万八ラーメン 苫生店 『ハーフセット(味噌)』 800円

味噌ラーメンもいいけどチャーハンも食べたいなー、唐揚げも食べたいなーと腹が減りすぎて考えがまとまらず、じゃあ量は減らしてハーフセットでいいや。通常は醤油ラーメンだけどスープだけなら味噌に変更可能らしいので。味噌ラーメン(ハーフ)、半チャーハン、唐揚げ1個に餃子3個。味はモロにチェーン店のそれだけど、空腹は最高の調味料となって満足感を味わうことが出来た。

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今夜宿泊するのは「むつグランドホテル」という我にしては上ランクのホテル。高台にあって市街を見おろせる…からというのでは決してない。温泉付きだからという選び方をしたから。素泊まりで早割なら8000円で泊まれた。不慣れな長時間運転で疲れた体を湯船で伸ばしさっぱりした後心地よい眠りにつけた。

2019年7月13日 (土)

小坂地麺

あるテレビ番組で秋田のご当地ラーメン特集を放映していたので何気なく見ていた。たぶん『十文字中華そば』だろうなーと思ったらやっぱりそう。『末廣ラーメン』は秋田じゃないだろう?どうせなら『江戸系』を紹介したらいいのに。おお、『曙食堂』紹介するとはマニアック。でも裏でテレビの仕事だと張り切ったラーメン評論家がアドバイスしてるならそうなるかー…などとしたり顔で見て油断していた。最後に聞いたことがない地麺が突然紹介された。それは青森県十和田湖のすぐ近く、北秋田の小坂町にある『かつラーメン』だ。小坂町は1990年まで鉱山があり、そこで働く若い労働者に最初は裏メニューとして好まれて、青森県野辺地まで鉱物を運搬するルートに沿って広まったものだという。つまり観光目的で無理矢理作ったご当地ラーメンとは違うという事だ。これは行かなきゃだなー。よりによって北秋田で取り残しがあったとは…。

朝5時前に家を出て、1ヶ月前に予約済の新幹線に乗り新青森駅に到着したのは10時ちょっと前。これまた事前予約済のレンタカーに乗り一路小坂町へ向かった。狙いは先のテレビ番組でも紹介されていた「かつラーメン」発祥の店とされる『奈良岡屋』だ。小坂町に到着したのは11時をちょっとまわったあたり。隣にマックスバリュの広い駐車場があったのでそこに駐車する。店に行ってみると開店時間から10分過ぎているというのに暖簾が出ていない。えっ!これは最初からやられたか!でも貼り紙も出ていないし窓も開いていたので準備はしている雰囲気はあるんだよな。なので諦めきれずに店に電話で確認。すると「もうすぐ開けます」との回答。ルーズだなー。仕方ないのでマックスバリュで冷感フェイスシートなどを買って時間を潰して再度店前に行くと暖簾が出ていた。ひやひやさせるなよー。入店すると店はL字型になっていて、おじさん店主とおばさん店員、おばあちゃん店員の3人。厨房前に一列のカウンター8席と4人がけテーブル席2卓、座敷に4人卓と7人卓。口頭で注文。先客ゼロで後客は7人。
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お食事処 奈良岡屋 『かつラーメン』 800円

迷いなく目的のメニューを注文。麺は柔らかく茹でられた縮れ細麺。スープは一般的なあっさり醤油味。具はきざみネギ、平メンマ、チャーシュー2枚、そして玉子で綴じられたカツ。岡山にもトッピングでカツをのせるものがあったが、こちらはカツ丼としてご飯にのせるやつをそのままラーメンにのせたシンプルなもの。定食屋に元々あるメニュー同士をかけ合わせたのだから真似するのは容易、広まりやすいという強みをもつ地麺だ。蕎麦屋から「天中華」が生まれたのと同様の経緯だ。とんかつの煮汁がスープに溶けて甘くなるのがいい感じだ。小坂町ご当地かつラーメン、何とか実食出来て満足だ。
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かつラーメンという目的は無事達成出来た。でもこのまま小坂町を去ってもなーと思い、日本の滝百選にもなっている「七滝」に行ってみた。本当は通りかかって偶然見つけたのだけど。滝があるとついつい見に行ってしまうのは何故だろう。すぐ近くまで行けて迫力もあり涼を感じられたのが何よりだ。

2017年9月 2日 (土)

柳家焼肉

盛岡駅に戻ってきたのは昼12時20分くらいか。最後に盛岡らしいものを食べて早々に帰ろう。食べログをチェックすると『柳家』が駅ビルに入っているらしいので行ってみた。駅ビル内らしい白い小奇麗な店舗。仕切り程度で壁はなく開放的。厨房はガラス張りで男の店員3人と女の店員2人。厨房前に一列のカウンター6席と、12人がけテーブル1卓。先客7人後客4人。口頭で注文。

170902yanagiya00 170902yanagiya01 岩手のらーめん 柳家 フェザン店 『焼肉』 980円
6年前に本店に訪問し筆頭の「キムチ納豆」を食したががこれが我には合わなかった記憶がある(盛岡再訪)。なので筆頭メニューは回避し2番人気メニューの焼肉を注文。盛岡は冷麺とかキムチとか焼肉とか朝鮮半島由来の食べ物を推してくるな。現れた一杯は大ボリュームで二郎的な雰囲気も漂わせるものだった。キムチ付き。麺はちぢれ太麺。もやしとネギと焼肉がたっぷりのっている。スープは味噌ベースだがそれほど強くない。焼肉の香ばしさが前面に出た一杯。高いけど満足の食事が出来た。
新幹線の改札に行くと何と13時前発の全席指定のはやぶさは全席埋まっているという。これはショックだが次の列車を1時間待ちしても時間の無駄なので立って乗る事にした。実際は入口付近に直座りだったけど。大宮辺りでちゃっかり席に座って東京まで移動。帰宅したのは夕方5時半くらい。久々の旅行はかなりストレスを開放する事が出来た。

2017年9月 1日 (金)

地麺体質

盛岡冷麺を食し満足してホテルに戻ってきたものの、何だかしっくり来ない。せっかく盛岡の繁華街に泊まっていて時間的に余裕があるのだからもう一店くらい寄ってみたい。今度は温かいラーメンを食べたい。出来れば老舗店で素朴で懐かしい感じがするシンプルな醤油ベースのヤツがいい。完全に地麺巡りの癖が抜けていないな。食べログアプリで探してみたけど、やっぱり盛岡という街はラーメンが弱いね。他県から来た支店ばかり。個人店も歴史を感じない味噌メインの店ばかり目が付く。取り敢えず街を散策して探すかと再びホテルを出た。するとホテルのすぐ隣に、店舗は歴史を感じないけど、暖簾に歴史を感じ何となく良い雰囲気の店を見つけた。『栄華』という屋号の店。メニューの写真を見ると味噌を推す一方でシンプルな醤油ラーメンもオススメになっていたので暖簾を割る。時刻は夜8時過ぎ。奥にのびる店内。券売機などは無く昔のラーメン店っぽい雰囲気で明るい。厨房には親父店員2人と東南アジア系女店員1人。厨房前に一列10席ほどのカウンター席と4人がけテーブル席4卓。先客3人後客2人。口頭で注文。

170901eika00 170901eika01 麺や 栄華 『ラーメン』 650円

筆頭基本メニューを注文。ほどなく到着した一杯は我が今望んでいたものだった。麺は中細縮れ麺。具は多めの薬味ネギと平メンマ数本と海苔1枚、サッパリモモチャーシュー1枚。濃い色をした醤油スープだが意外とあっさり味。でも魚介出汁も感じて奥行きも少し感じられる味わいだった。いいね。

すぐホテルに戻り風呂に入りダラダラと過ごした。久々だなーこの感覚。やっぱり旅するっていいな。

盛岡的屋

平泉から東北本線で一本、本日の宿泊地である盛岡に到着したのは午後5時半前。町には制服姿の学生や上着を片手に抱えたサラリーマンの姿を多く見かけるなーと思って、あっ今日は平日金曜だったと思い出した。観光地ばかり行っていたから忘れていた。盛岡には地麺巡りで2度訪問した事があるが、いずれも日帰り弾丸ツアーだった。宿泊は今回が初めてになる。

それにしても腹が減った。今日は朝食は少し食べたが猊鼻渓の土産屋で串団子とソフトクリームを食べただけ。ホテルに行く前に食べる事にした。地麺巡りをしていた時には考えられなかった現象だ。もうラーメン食べるぞ。禁ラーメンしたわけではないのだから!とは言え今回の旅はご当地ラーメン食べ歩きではないのでロクに下調べもしていない。駅で食べログアプリで近場で美味そうな店を探したくらいだ。見つけたのは駅前すぐにある『マトヤ中華』盛岡駅前店だ。黄色い看板とレトロな暖簾。駅前にあるけどチェーン展開しているわけではなく、店舗はここだけのようだ。『新福菜館』直伝の店という。つまり京都のラーメン。ご当地ラーメンでも何でもない。入店すると入口脇に券売機。厨房にはおばさん店員が一人で切り盛りしている。厨房周りにL字型カウンター5席と4人がけテーブル席2卓。先客2人後客ゼロ。

170901matoyacyuuka00 170901matoyacyuuka02中華そば マトヤ中華 盛岡駅前店

『中華そば(並)』700円+『ヤキメシ』 300円=1000円

新福菜館スタイルの店なら中華そばとヤキメシのセットだ。黒いラーメンと黒いヤキメシ。空きっ腹に効くビジュアルだ。この店の説明に「『末廣ラーメン本舗』は雪国みちのくに合うよう改良しているが、マトヤ中華は京都本店の味に忠実」とある。確かビジュアルは似ている。麺は中太ストレート。具は九条ねぎのきざみ、もやし、豚バラチャーシュー数枚。黒いけどスッキリした味わいのスープ。チャーハンは香ばしさを感じる満足の味。とりあえず空腹は一旦納めることが出来た。

繁華街のホテルまで歩く事10分ちょっと。はー疲れた。

2015年12月19日 (土)

冬琴平荘

151219konpirasou06 我は暑がりのくせに雪国が苦手だ。かじかむ指と千切れそうに冷えるる耳たぶ。そういった体感的な事は然ることながら、灰色の空と静まり返った白一色の景色が心の中まで寒々とさせる心理的な影響が大きい。そして交通機関が麻痺状態になるという実質的な弊害も嫌だ。そんなわけで、東北や北陸、北海道などへ遠征に行く場合はせいぜい10月迄で、それを逃すと5月以降までは計画しないのが通例だった。ところが今年最後となるであろう地方遠征の地に選んだのは、何と山形県でも日本海側に面した鶴岡市だった。山形は各地に特色のある地ラーメンが存在する全国でも有数の麺処。そんな山形にあって毎年ランキング上位に食い込んでくる、冬季にしか味わえない一杯があるからだ。

151219konpirasou07 三瀬海水浴場にほど近い場所にある昭和の雰囲気を残した旅館『琴平荘』。夏場ならまだしも冬場の集客は絶望的。そんな冬の閑散期対策として、この旅館で中華そばを提供するようになった。旅館経営者兼料理長である掛神氏は元々ラーメン好きだった事もあり、独学で研鑽を積み、今ではその中華そば目当てに休日には500人も詰めかけるようになったという。最初はごく近くの近隣の人達の間で評判になった程度だったろうが、全国を食べ歩くタガが外れたラオタ狂者達に知られ全国区の有名店になるのはそう時間がかからなかっただろう。営業期間は10月から5月までの期間限定で、営業時間は昼の3時間のみ。しかも場所は雪深い寒風吹き荒ぶ日本海にある古びた旅館。こういったハードルの高さも狂者にとっては結構重要なスパイスになり得るからだ。

151219konpirasou00 この店に挑むにあたって重要なのは時期。雪深くなっては行きたくても行けなくなってしまう。考える事は皆同じで営業開始直後の10月や営業終了直前の春頃は人でごった返し、本当に500人以上の待ちが生じるらしい。我がこの時期を狙ったのは雪が降る直前のギリギリのこの時期。エイヤで特急券とレンタカーの手配を前もってしてしまったのだが、出発3日前くらいから現地の天気予報で雪だるまマークが付き始めた。我のようなペーパードライバーが雪道を運転するのは恐怖なのでど心配していた。当日空に星が瞬く時間に家を出て、東京から新幹線に乗り新潟でいなほ1号に乗り継ぎ鶴岡に到着したのは10時20分頃。流石に横浜より風が冷たい。でも路面に積雪は見当たらない。駅前にあるレンタカー営業所で車を借りる。乗り慣れたヴィッツを期待していたのだが手配された車は新型パッソ。シフトレバーがハンドル横にあったり、サイドブレーキがフット式だったり斬新で慣れるのに時間がかかった。駅から走ること30分ほど、荒々しい冬の日本海の波音が聞こえる場所に目的の店はあった。到着したのは開店予定時刻を5分ほど過ぎたあたり。駐車場には既に多くの車が駐車されていた。早速店入口に向かう。無人の入口。靴を下駄箱に入れ、昭和の雰囲気がある旅館の廊下を進むと「中華そば処」と書かれた目印があるので矢印に従って進むと緑の暖簾がかかっていた。そこを開くと大広間。座敷卓が15卓ほど並んでいて、そこでラーメンを食べている客の姿がある。後方に仕切りがあり、その向こうには順番待ちの客がゆったりと座って呼ばれるのを待っている状況。入口に番号札があり、若い番号順に取って待つシステム。我が取った札は31番。その時案内で呼ばれていたのは22番だった。畳に座って足を伸ばすのなんて久々だ。でも混雑時にはこの大広間の待合いスペースでは間に合わなくて、他の部屋を待合室にしているというのだから凄いな。でも今は20人くらいが座敷の後ろのスペースで待っていた。後客も来るけどいい感じで回転している。我の番号は30分ほど待ったあたりで呼ばれた。やっぱりこの時期に訪問した我の狙いは大正解だった。厨房は座敷奥にチラッと見える程度でよく判らなかったが、掛神氏の姿は確認出来た。接客係として女店員が4人。卓の脇に座布団が積んであるので人数分を自分たちで敷いいて使えという事だろう。待っていると女店員が注文を取りに来るので口頭で注文した。

151219konpirasou03 151219konpirasou04 151219konpirasou01 151219konpirasou02 旅館 琴平荘 中華そば処

『中華そば(こってり・麺かため)』 700円

筆頭基本のメニューを注文。「あっさり」か「こってり」を選んで、麺のかたさも指定出来る。屋号入の丼を期待したがそこは選択出来なかった。どうも識別で「あっさり」選択だと屋号入の丼になっている気がした。麺は多加水で縮れが強い中細麺。具は薬味ネギ、メンマ、海苔1枚、チャーシュー2枚。魚介出汁がかなり強めで美味さが伝わる醤油スープ。地元で取れたトビウオで自家製で焼き干しにして出汁に使っているそうだ。また自家製スルメを醤油タレに使っているとか手間をかけて努力に余念がない。その分評判通りの味わい。同じ庄内地方、酒田ラーメンの筆頭『満月』に通じるものを感じた。文句無く美味い!汁一滴残さず完食した。

到着して僅か1時間弱で店を出た。予想より大分早い退店となった。周辺の海岸を見てに冬の日本海を目に焼き付けた。151219konpirasou08

鶴岡地麺

151219turuoka01 5年半前の夏、初めての山形県遠征。最初の目的地として酒田を訪れた。目的はもちろん酒田ラーメン。その最初の店として訪問したのは、山形でも強力な人気を集めると聞いていた『ケンチャンラーメン』本店だった。その野趣溢れる独特な一杯は人気があるのがわかる味だった。しばらくはその一杯が記憶から離れなかったほど。でもその後他の酒田ラーメンを何店か訪問したが、『ケンチャンラーメン』の特異性が浮き彫りになってきた。調査をすると『ケンチャンラーメン』のルーツが鶴岡市にある事が判った。それは『鈴木そば』という店で、元々の店は閉店してしまったが、店主の娘がその屋号と味を引き継いだ店がある。鶴岡2店目としてこの店を選び鶴岡市内へ戻ってきた。ちょうど正午過ぎだったので店前の駐車場は厳しそうだったので近くのコンビニ駐車スペースを拝借し店に向かう。

入口にはでかでかとマスコミへの取材拒否の旨の張り紙がされていた。ドアには香水を付けた客お断りなども書かれている。クセがありそうな店だ。早速入店。店内は灯油のニオイが結構強め。香水は駄目だけど灯油は生活のため仕方ないという事か。厨房には男の店員2人とおばさん店員1人。厨房近くにカウンター3席と4人がけテーブル席6卓。入口で注文してから着席するのがこの店のルールらしいが、何も知らず先に座ってしまった。おばちゃん店員が注文を聞きに来てくれた。先客8人後客2人。

151219suzukisoba00 151219suzukisoba01 鈴木そば 『中華そば 小』 650円

つけめんと、背脂追加のこってすずと言うメニューもあるが、我は基本を知りたいので筆頭メニューを注文。連食の為小にした。ところがこのボリューム。鶴岡ラーメンの特徴として量が多いという事が挙げられる。麺はねずみ色をして強烈に縮れた平打太麺で、力を入れて手もみしたのか、一部麺がくっつきダマのようになっていた。しかしこのワシワシと表現したくなる食感は『ケンチャンラーメン』に通じるものだ。具は薬味ネギ、ワカメ、細裂きメンマ、海苔1枚、チャーシュー2枚。熱々のスープは表面にラードがかかっている。魚介出汁と昆布出汁が効いた庄内地方らしい味。でもやや醤油の味が出ている感じかな。満足。

続いて『鈴木そば』から徒歩10分ほど歩いた住宅街の只中に本日3店目に狙った店がある。『らーめん 満び(まんび)』。店主は先に説明した閉店した元の『鈴木そば』出身だという。早速暖簾を割り入店。昼時だけあって大賑わいだった。こちらは場所柄か、家族客が多くとてもアットホームな雰囲気。3世代でやって来た客もいたり。山形の人は本当にラーメンが好きなんだね。厨房にはおばちゃん店員ばかり5人。厨房前に一列5席のカウンター席、4人がけテーブル席5卓と座敷に4人テーブル席4卓。人でごった返していたので案内を待っていると、まずは注文して料金前払いだという。まだ鶴岡のルールに慣れていない。でもそこが嬉しい。相席となり待たずに座れた。

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『らーめん 小(あっさり・太麺)』 650円

立て続いて3杯目なので小を注文。「こってり」か「あっさり」か、「太麺」か「細麺」か選べるのも『鈴木そば』と同じ。麺は茶褐色を帯びねじれも入ったような強い縮れの中太平打太麺。具は薬味ネギ、メンマ、海苔1枚、チャーシューは2枚半。人気の理由がよく分かる魚介出汁が前面に出たあっさり醤油スープ。東北を感じるねー。それにしても何だよこの量は。小を注文したんだよ。でも関東の人間からすればこれは大盛りサイズ。丼のサイズもそんな感じ。鶴岡ラーメン連食はとてもきつかった。でも満足。

鶴岡ラーメン。それは荒々しく縮れビロビロ自家製麺と魚介出汁スープで構成された一杯でこってりかあっさりが選べて、ボリュームがある一杯。隣接する酒田ラーメンと似ているが微妙に違いもある。喜多方ラーメンにとっての会津若松ラーメンのように。まだまだあるね、隠れた地麺は。

雪が懸念された今回の遠征。時々白いのがちらついた時はあったけど、全然安全快適に運転出来た。超難関店『琴平荘』訪問達成が叶った。おそらく来週末には年末休暇で客がごった返すだろう。そして年が明けたら雪が積りはじめ春先まで訪問は困難になるだろう。年内に来れて本当に良かった。長時間の待ちを覚悟していた『琴平荘』が短時間で終わったので、当初の予定より大分早く地麺巡りが終わった。これから観光してもよかったけど、これ以上は望まない。余計な欲を出して事故ってしまったらせっかくの旅行が台無しになる。レンタカーを無事返車し、駅近くの土産物店でゆっくり土産を物色。余裕を持って駅に着いて、来る時と同じ行程で家路に着いた。横浜には7時半過ぎ、8時過ぎには帰宅出来た。

2015年10月24日 (土)

古川拉麺

151024furukawa00 古川駅に到着したのは午後1時15分頃。『いろは食堂』に寄っただけで帰りの新幹線に乗ってしまうのは勿体無いと思われたので、地元で人気だと聞く老舗ラーメン店に寄ってみる事にした。『富士屋本店』だ。仙台にも支店があるらしい。駅から1km以上離れており徒歩15分かかって到着。しかし店前に5人の行列が生じていた。今日はタイミング悪いな。7~8分待って入店。奥行きがある店内。内装は白。厨房にはおじさん店主と若い女の店員が2人。厨房を囲んでL字型カウンター9席と4人がけテーブル5席。後客も続々来店。人気の噂は本当だった。口頭で注文。

151024fujiya00 151024fujiya01 ラーメン 富士屋 本店 『ワンタンメン』 750円

こちらの看板メニューはワンタンメンとのことだったのでそれを注文。なかなかのボリュームな一杯。麺は中細ストレート。具は薬味ネギ、メンマ、ナルト、ゆで玉子のスライスが2枚、チャーシュー2枚。ワンタンが5~6個。このワンタン、餡がザラッとした食感があり、味噌味を感じた。スープは豚骨鶏ガラメインで地元産の醤油を4種ブレンドしたタレを加えているのだそうだ。この店は醤油味一筋をウリにしているが、それほど醤油がビンビンに感じるといったタイプではない。他の店で例えてしまうと昔の『げんこつ屋』に近い印象を受けた。ボリュームもあり個性もあるので馴染めば習慣性が出てくるのだろう。

駅に戻る途中、お茶屋で抹茶ソフト150円を購入し食べた。お茶の味が濃くて美味かった。古川駅に到着すると、1時間に1本出る新幹線は発車してしまったばかり。今日はこんなのばっかりだ。牛タンと南蛮味噌を土産に買い、ホームで新幹線を待つ。帰りはやまびこの自由席。早く並んだので座れた。車中は爆睡眠。18時半頃には帰宅出来た。

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