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2018年6月 8日 (金)

大岩洋灰

本日は有給休暇を使用した。精神的ストレスが蓄積し、自分でもこのままいくと悪い形で表に出てきそうな予感がしたので、早めにガス抜きしておこうと思ったわけだ。休暇申請した時からこの日を待ち続けるような日々を送っていた。精神的ストレスはただゆっくり休んでいれば癒やされるわけではないように思う。ほんの少しでも達成感が得られる事をすると効果があるように感じる。その為にある程度難易度のあるミッションを自分に課す。難易度が高いほど達成感も大きいけれど、あまり難しいと達成できずに逆にストレス増になってしまう可能性も大きいから、その設定には十分考慮しておく。そして我は自分にとって最適なミッションを知っている。地方へのラーメン食べ歩きだ。目的店はどこにするか?訪問順はどうするか?行ったことが無い土地に出向いてどのような方法だと店に辿り着く事が出来るのか?そういうのを考えるのが楽しいし、成功した時達成感が得られる。見知らぬ土地の見知らぬ電車に乗り見知らぬ駅で降りるというちょっとした高揚感。見知らぬ道を歩いて目的店の暖簾を発見した時の喜び。地元では味わえない味と匂い。店内の会話から耳に入ってくる聞き慣れない方言。店を出た時の達成感。五感で受ける刺激でストレスを発散出来るのだ。

前置きが長くなったが、久々の地方遠征に行ってきた。場所は愛知県安城市。「日本一濃度が高いラーメン」を出す店としてマスコミにもよく取り上げられ有名になった『大岩亭』という店だ。スープはもはや液体と言うより個体に近く、箸どころかレンゲが立つ…などと言われたりする。かつて『天下一品』は「箸が立つスープ」という都市伝説だったけど嘘だった。こちらはレンゲか…。ネットで動画も上がっているので見てみると確かにインパクトがある。でも味と匂い、店の雰囲気を知るには、実際店に足を運ぶしかないのだ。

180608toukai01 新横浜発8時過ぎののぞみに乗り名古屋に到着したのは9時半頃。東海道本線に乗り店の最寄り駅である東刈谷駅に到着したのは10時15分くらいだった。駅から国道沿いの道を歩くこと約10分で店に辿り着く事が出来た。開店予定時刻の35分も前だった。店前には人影も車も無く店内は暗い。何故こんなに早く到着する必要があったかというと、単に行列が出来る店という以前に、注文してから提供迄にかなり時間がかかるらしいからだ。なので1番乗り出来た事に安心した。しかし、この店は臨時休業を頻発するらしいので不安な気持ちで店前で待っていた。しばらくすると我の後ろにもう1人並んだ。そして車でやってきた客も数名現れた。この頃になるとおばさん店員が出てきて店内を掃除しはじめた。これは今日営業するのはほぼ確定だと安堵した。ところが開店予定時刻の11時を過ぎても一向に店は開かない。不安がよぎる。でも定刻を10分回ったあたりで立て看板が出され店に案内された。その頃には我の後ろに15人くらい行列が生じていた。平日なのに凄い。開店は2011年2月3日らしいが、店舗は昭和の国道沿いによくあったドライブイン型定食屋みたいな店舗を一切手を入れる事なく使っている感じ。空間があって広々としているがいたるところにボロがでて清掃しても拭えない汚れが目立つ。厨房には中年男の店主とおばちゃん店員2人。店主は個性的なキャラクターの持ち主と言われるが、普通に客に心遣いが出来る人だった。ただ湯切りをする際「アァー-ーイッッ!!アイッ!」と甲高い声を出し気合を入れるという、それだけなので警戒する必要はない。客席はテーブル席のみで、3人がけテーブル席が4卓と6人がけソファー席が3卓。我は一番乗りなので厨房前の席に案内された。口頭で注文。初回で満席となり入口で行列は続いた。

180608ooiwatei00 180608ooiwatei01 豚骨 大岩亭 『大岩ラーメン特鳥(麺かため)』 1000円

この店は魚介豚骨がメインメニューだが、看板メニューは特鳥シリーズと言われる、鳥のコラーゲンと豚の骨髄を合わせて煮込んだという超濃厚スープのラーメンだ。我はそのシリーズの基本メニューを注文。麺のかたさも聞かれたのは意外だった。提供されたのは注文してから20分以上後。1Lot2杯づつなのでトップを取れなかったら相当待つことになり、遠征連食は出来なかっただろう。トップが獲れて良かったよ。現れた一杯は強烈なインパクトを与えるビジュアルで登場。麺は中太ちぢれ麺。スープの中を泳ぐのではなく、上から重量のあるスープに乗っかられ圧縮されている感じ。箸で持ち上げようとしてもなかなか持ち上がらない。スープを持ち上げているのではなく、絡め取られているので麺が解けないのだ。沼にはまって足が抜けなくなるのと同じだ。具は薬味ネギと海苔1枚と小さなチャーシュー2枚。チャーシューなどは濃厚スープで泥まみれで発掘される感じなので一見チャーシューかどうかはわからず、食べてみてチャーシューと気づくレベル。そしてスープだが、濃厚なスープ等と表現するレベルではなく、ほぼセメント(洋灰)と言っていいのではないか。結構醤油味が濃いめで味もヘビー級。水ガブ飲み必至。コラーゲンと骨髄が混ざり合い、歯の間に粒粒が挟まってくる感じだ。我は今までに超濃厚スープと言われる店を訪問している。『無鉄砲』@京都と比較すると、味は近い感じがする。でも濃度、粘度という事になるとこの『大岩亭』に軍配が上がる気がする。そして『まりお流』@奈良では、自然界でこの濃度を超えることは不可能と自称する「富士山」を超える「チョモランマ」を食した我。あれはチーズを入れている為、ほぼ「チーズクリームシチューに麺をいれたもの」だった。これと比較すると濃度・粘度は同等だけど、『大岩亭』の方が骨髄の粒粒を感じる食感があり、ラーメンを食べている気持ちになれる。それに「チョモランマ」は5年前の訪問時で一杯2500円を超えるスペシャルメニューだったという事を考えると、通常メニューとしての価格で提供している『大岩亭』に軍配を上げたい。やっぱりやっちゃったけど、本当にレンゲが立ったよ。

180608ooiwatei03180608ooiwatei02朝飯を抜いてきたおかげで麺も具もほぼ食べ終える事が出来たが、残ったこのセメントスープをどうやって処理しようか。そこでちょっとうれしいのがライスがセルフサービスになっていること。このスープをおかずとして食べるのだ。卓上から白胡麻と紅生姜をのせて食べると立派なサイドメニューだ。これを食べて我の腹は限界。それでも大量にスープは残ってしまった。勿体無いと思ったけど席を立つ事にした。支払いを済ませ店を出ると、開店前の行列並に長く伸びていた。この人達がラーメンにありつけるのは何時くらいになってしまうのだろうか?我は次の店に向かうべく駅へ戻る道を急いだ。180608ooiwatei04

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