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2015年10月10日 (土)

二井地麺

10月の三連休初日。時刻は11時半。我は奥羽本線二ツ井駅に降り立った。まだ日も上がらぬ暗い時間に家を出て、新青森経由で新幹線と特急を乗り継いでやって来た。目的は『曙食堂』に他ならない。

151010futatui01 7月末に行った東北大遠征。我にとって現時点で最後と思われる地麺巡りに特化した最大規模の旅だった。そのメインは秋田能代の難関店巡り。本命の『十八番』は無事訪問出来たのだが、それに次ぐ目的店としていた『曙食堂』は臨休を喰らい、大遠征の思い出に傷をつけた恰好になってしまった(「能代地麺」参照)。それは心のなかで今でも尾を引きずっていた。『曙食堂』。JR奥羽本線二ツ井駅からほど近い場所にある昭和24年創業の老舗店。馬肉チャーシューがのった唯一無二の味の一杯を提供する北秋田を代表する店のひとつ。営業は昼11時から2時までの3時間。定休は火曜だが臨時休業も結構あるようで前回煮え湯を飲まされた。この一杯を体感しないと我の東北大遠征は完結しないのだ。駅に到着後、即改札を抜け駆け足で店へと向かう。開店予定時刻から30分後の到着だったからだ。今度こそ!今度こそ!そう心のなかでつぶやきながら走る。そしてまだ記憶に新しい路地に到着。そして横をみると…無事店前に小さな暖簾と営業中の札がかかっていた!久々に嬉しさがこみ上げ破顔してしまったよ!店前に人影なし!早速勇んで暖簾を割った。週末は行列が生じると聞いていたが前客は3人だけだった。中は暗く奥にのびる細い店内。ほぼ一列と言っていいようなL字型カウンター11席。そして背後には空席待ち用の丸イスも並んでいる。異様なことに店内中央に木がのびている。店内突き当りの仕切りの先に厨房があり、おばちゃん達が3人いた。お冷が出された時に口頭で注文。後客はぞくぞく8人。前情報は本当だったようで我は運が良かったようだ。今回は。

151010akebonosyokudou00 151010akebonosyokudou02 151010akebonosyokudou01 曙食堂 『チャーシュー麺』 750円

万感の思いを込めて『曙食堂』、チャーシュー麺を注文。3分程度で着丼。ようやく対麺出来た。麺は白っぽい中細縮れ麺。縮れの強さは同じ秋田の十文字中華そば並。具は薬味ネギ、細切りメンマ、そしてレバーのような黒色をした馬肉チャーシュー。チャーシューというより肉片が沢山入っている。スープは煮干しベースというが隠し味程度。醤油も入っていると思うがそれもあまり感じない。淡い塩気と、豚骨スープに通じるコクがある。馬肉から出る煮汁のようなものが影響しているのか?独特と言えば独特かもしれないけど初めて食べた味という感じではない。クセというものものない。そして馬肉の肉片はほぼビーフジャーキーのような味。やや甘さを感じる。『十八番』に並ぶここでしか食べられない奇麺。とうとう味わう事が出来た。やはり万感の思いを込めて汁一滴残さずありがたく完食した。

『曙食堂』を出たのがまだ正午前。せっかく秋田まで来て一杯だけ食べて帰路につくのはあまりにもったいない。しかしこの静かな北秋田の田舎町に次の店などあろうはずがない。そう思っていたが…事前調査で見つけてしまったのだ、二ツ井名物と言われるもうひとつの地麺の存在を!その名は「ザザーメン」という。何とも微妙で口にするのもはばかられる感じのネーミングだが…それはあったのだ。しかも『曙食堂』の斜向かいの店に。その店の名は『萬福食堂』。創業昭和42年。3年前に火事で旧店舗を焼失したようだが復活したというドラマもあったらしい。おそらく旧店舗時代から使っている年季を感じる黄色い暖簾を割り入店。厨房には初老の夫婦と思しきおじちゃんとおばちゃんの2人。厨房前に一列のカウンター8席と4人がけテーブル席2卓、座敷に4人がけテーブル1卓。先客16人後客6人と大盛況。白髪丸顔のおっちゃんは汗まみれで一所懸命に調理していた。

151010manpukusyokudou00 151010manpukusyokudou02 151010manpukusyokudou01 中華料理 萬福 『ザザーメン』 600円

メニューには塩も醤油も味噌もタンメンもタンタンメンもあるけど、メニューの三番目に燦然と輝くザザーメンを注文。麺は黄色い縮れ細麺。麺量は結構ある。具は大きめの輪切りのネギ、とメンマ、そして挽肉が結構な量入っていた。スープはあっさり味噌。ザザーメンの正体はあっさり味噌ラーメンだった。一説には中華料理の「炸醤麺(ザージャンメン)」がなまったものだというが真相は定かではない。ただこの店だけではなく二ツ井駅周辺の中華料理店でこの料理名で提供されているという事実がある。地麺と言って差し支えないだろう。それにしても凄いボリュームだった。

秋田県能代市の『曙食堂』で食事をして日帰り出来る奇跡の行程では、二ツ井に滞在出来る時間はたった68分。観光も何もあったもんじゃない。それでも駅へと歩をすすめる我の顔は晴れ晴れとしていたと自分でわかった。この2ヶ月間、頭の片隅にあった『曙食堂』への思いが晴れたのだから。

151010futatui02 帰路はまず奥羽本線各駅停車に乗車し秋田へと向かう。車窓から見えるは米どころ秋田を象徴する風景。秋田駅に到着し秋田新幹線こまちに乗り換える猶予は20分。駅ビル土産物売り場で秋田銘菓「金萬」や名物きりたんぽ鍋セットなどを購入し新幹線こまちに乗り込む。東京には18時過ぎ、自宅には19時半には帰ってこれた。丸一日がかりの大遠征だった。

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