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2015年7月31日 (金)

天中華史

「天中華」というものがある。天ぷらがのったラーメンのことだ。あまり知られていないが、九州・沖縄以外を除いて提供する店は日本各地に点在している。東北や中部地方に多いようだけど。よって「ご当地ラーメン」というものではない。なぜこの天ぷらラーメンが全国に点在しているのか?それを考えるとラーメンの黎明期が見えてくるような気がした。言っておくがこれから書くことは個人的な推測でしかない。

全国各地のラーメンを食べ歩いて各地にラーメン未満と言うような麺料理が存在した。我の定義ではラーメンにしてしまっているが、うどんやそばの汁の中に中華麺を入れたような存在だ。「鳥中華」@山形「かけ中」@富山「素ラーメン」@鳥取「駅そば」@姫路「中日」@高知赤岡etc…。これら全部が全部そうだという訳ではないが、内いくつかは「ラーメンへの憧れ」が生み出した一品だと思われるところがある。戦後東京へ出稼ぎに来た地方の労働者が初めて食べたラーメンという未知の食べ物に感動し、故郷に帰ってもその味を忘れられず、記憶を頼りにラーメン店を始める。或いはそういう人達から「東京にはラーメンという美味いものがあるんだよ!」と伝え聞いた人が憧れを抱いて、想像でラーメンを作ってみる。…何て事がバラエティ豊かな日本のご当地ラーメンを産んだ原動力だったのかも知れない。
またそんなラーメンへ強い憧れをもった人がそのまま料理経験者だったはずもなく、ラーメンへの渇望は身近な料理店に向けられる事になる。その身近な料理店とはどの町にもひとつはあったであろう蕎麦屋やうどん屋だったである事は簡単に推測できる。今でこそあまり見かけなくなったが昔の蕎麦屋には普通にラーメンやカレーがお品書きにあったものだ。「ラーメンは蕎麦屋で食べる」という事が普通の時代だった地域があったのだろう。蕎麦屋やうどん屋といえば天ぷらトッピングが普通にある。ならばラーメンに天ぷらがのったっていいじゃないかと考えるのは自然の流れだ。「天中華」或いは「天ぷらラーメン」を今も提供している店はほとんどが地方の、言い方は悪いが田舎の老舗そば屋やうどん屋だったりするのは、その名残りである事を示しているのだと思う。「天中華」はご当地ラーメンではないが、その誕生以前、ラーメンが全国に広まりを見せた最初の時代の「生きた化石」のような貴重な存在なのだと考える。
前置きが長くなったが、今回はその「天中華」の中でも最も有名な存在である青森県五所川原市の創業100年を越えるという老舗蕎麦屋、『亀乃家』の天中華だ。黒石市から車で約50分。五所川原の老舗蕎麦店と聞いたから木板で建てられた古い店舗を想像していたが、五所川原市中心部にある綺麗な店舗だった。聞けば4年前移転した新店舗らしい。内外装とも和を感じる綺麗な蕎麦屋さんだ。厨房には店主と思しき初老のおじさんと女店員の2人。厨房前に一列のカウンター5席、4人がけテーブル席3卓。先客はおばさんとお婆さんの2人…と思っていたら、蕎麦を食べ終わったらそのまま厨房に入っていった。店員が賄いを食べていたみたい。なので前後客ゼロ。口頭で注文。
150731kamenoya00 150731kamenoya01 そば処 亀乃家 『天中華』 700円
流石に筆頭ではなかったが看板メニューを注文。麺は中細縮れ麺。スープは豚骨と野菜から摂っているという蕎麦屋らしからぬ本格的な中華そば。と言っても青森だからって魚介出汁は入っていないっぽい。昔ながらの方。ややしょっぱめの正油スープ。具も天ぷら以外は薬味ネギ、細切りメンマ数本、さっぱりチャーシュー1枚とシンプル。そして天ぷらが凄かった。県産のホタテ貝柱のかき揚げ。沢山のホタテが入っている。我は好んで貝類を食べる方ではないのだが、このかき揚げは美味かったね。サクサクかつプリプリ。大満足です。

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