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2015年6月 4日 (木)

外川地麺

150604tokawakou01 東京湾を挟んだ向こう側にある隣県、千葉県。千葉県は所謂地麺の宝庫と言っていい土地で、過去何度も地麺巡りと称し訪れている。そんな千葉県の地麺情報の中に以前から気になっていたものの、そのハードルの高さからなかなか訪れる事が出来なかったのが関東最東端銚子外川(とかわ)にある「天ぷらラーメン」だ。梅雨入り直前の晴れ間の日に意を決して旅立つ事にした。調査したところ浜松町から犬吠埼行きの高速バスが出ているというのでそれに乗車し行くことにした。7時半発のバスに乗り、終点の犬吠埼太陽の里停留所に到着したのは実に10時20分頃。約3時間の長旅だった。個人的な感想だが、新幹線や飛行機が使えない分、関東近隣の県に訪れる方が体感的に遠く感じるんだよな。

150604tokawa00 バス停を降りてしばらく歩くと銚子電鉄の線路近くに出た。田畑が広がり空も広い。東京湾を挟んだだけでこうも景色が変わるのかといつも思う。千葉は東京付近から離れると、何故だか南国の風土に通づるものを感じる。更に進み外川漁港への下り坂を下る。町並みもいかにも日本の漁港町という感じ。我はこの田舎の雰囲気が好きで、水木しげるやつげ義春の漫画に出てくるようなノスタルジーいっぱいの情景に出くわすと胸をときめかせてしまう習性がある。この外川の町並は正につげ義春の世界を思い起こさせるもので歩いているのがとても楽しかった。

150604tokawa01 150604tokawa02 この外川漁港近くにある種有名になった食堂がある。『犬若食堂』という。漁師専用のような食堂だったが、とんねるずの番組の、当時は「きたなシュラン」と言われていた1コーナーで紹介され人気になった店だ。ここでもラーメンが食べられると聞いていたので入店してみた。流石に強烈な外観だがそれが味というものだ。暖簾を割って入店。先客は3人くらい。地元の漁師のようで強烈な濁声で大声で話しているが、ほとんど何を言っているか聞き取れない。ほんとにここは関東地方なのか?と自分に問いかけたよ。絵に描いたような漁師食堂だ。店員はおばちゃんばかりで客席で休んでいたが、我が入店すると席をどいてくれた。4人がけテーブル2卓と6人がけテーブル1卓だったかな?壁に貼られた紙のメニューを見たがラーメンは無かった。無くなったようだ。では失礼!と店を出て行くわけもいかず、ここの看板メニューを口頭で注文。待っている間暖簾の間から見える漁港がいい感じだ。

150604inuwakasyokudou00 150604inuwakasyokudou02 150604inuwakasyokudou01 犬若食堂 『さるえびのかき揚げ定食』 1100円

テレビでも紹介された定食を注文。かき揚げの他にごはん、味噌汁、冷奴、漬物が付く。ふわっと揚げられた銚子名物さるえびと長ネギのかき揚げを醤油と大根おろしにつけて食べる。そして味噌汁には漁港ならではのごついつみれが入った味噌汁。これはご飯が進んでしまう。でもラーメンを食べる以前に腹がいっぱいになってしまったので「しまった!」と後の祭り状態に陥り後悔してしまった。

坂を登って本日の第一目標店舗に向かう事にした。『金兵衛食堂』だ。この店にフラれてしまったら今日の旅は無駄足になってしまう。前情報だと出前専門の店で暖簾を出さない、店舗ではおまけ程度の客席しかない、等の敷居の高さを伝える前情報があったので警戒してたら、屋号が書かれた純白の暖簾がかかっているではないか!嬉しさがこみ上げて暖簾を割った。入店すると4人がけテーブル席が2卓ある。出前専門という感じではなくちゃんと客席あるし。厨房で仕切られているが家族経営らしいアットホームな雰囲気。前後客無し。店主がわざわざ厨房から出てきて「どちらから来られたのですか?」と話しかけて来たので「横浜からです」と答えると親族が横浜と縁がある話をしてくれた。

150604kinbeisyokudou00 150604kinbeisyokudou01 150604kinbeisyokudou02 金兵衛食堂 『天ぷららーめん』 700円

念願の銚子外川名物の天ぷらラーメンだ。店の存在を知ってから数年、思い焦がれていた分、この一杯が出された時の感動もひとしおだ。麺は四角い細麺ストレート。具は薬味ネギ、細メンマ数本、ナルト2枚、脂身の多い柔らかチャーシューが1枚。何故か昆布が1枚入っている。そして衣がたっぷりついた大ぶりの海老天が1本。スープはあっさり醤油でなみなみと注がれている。この天カスのせいなのか、油分が多く感じる。素朴さが伝わってくる我好みの老舗の味。チャーシューも美味しかった。我がかなり暑がっていたのを気遣ってかアイスコーヒーをサービスしてくれた。念願の外川「金兵衛食堂」で天ぷらラーメンが食べられて大満足だ。

15060402tokawatsukasa00続いて狙っていた「つかさ」という店の前まで来てみたが暖簾はかかっていなかった。今回の遠征について参考にさせていただいた千葉のDr氏のブログに詳細は書かれているが、本当に閉店してしまったようだ。冒頭に地麺巡りとして銚子を訪れるのはハードルが高いと書いたが、これが理由のひとつ。銚子の過疎化の勢いがハンパではないようで、市内のラーメン店の閉店が相次いで閉店しているらしい。まあラーメン店に限った事ではないようだけど。人が少ないから食べログの営業情報なども不確定要素が高い。営業しているかどうかは来てみなくてはわからないという恐ろしさ。潰しがきかないのだ。そしてハイリスクのもうひとつの理由は、実は天ぷらがのったラーメンというのは全国的に点在しているので別に外川独特の地麺というわけではなく、地麺巡りという意味では優先順位を低く設定せざるを得なかった。これについては別の機会に述べられれば良いと思う。そんなハイリスクな外川遠征だったが、結果的に第一目標店であった『金兵衛食堂』で目的は達成出来、しかも暖かく迎えて下さった。これだけでもう充分以上の成果があった遠征だった。

帰りも高速バスを使う予定だったが予定を変更し電車に乗ることにした。銚子電鉄外川駅があまりにも魅力的だったからだ。厚紙で作られた切符も久々だ。我は鉄道に対する趣味は特にないのだが、ここまで雰囲気のある駅舎だと堪らないものがある。電車のシートは何故か桃鉄シートだった。

150604tokawaeki00 150604tokawaeki02 150604tokawaeki01 150604tokawaeki03実に我好みの、雰囲気のある町だった。機会があればまた銚子を訪れてみたいなと思った。

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