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2013年12月28日 (土)

拉麺再考

常日頃ご当地ラーメンが気になっているので、暇を見つけてはサイトで情報収集している。そしてある日興味深い見出しの記事を見つけた。「ラーメン好きが注目する新ご当地系長野ラーメン」というものだった。しかしよくよく読んでみたら何のことはない、「長野ラーメンの最大の特徴は共通した味の方向性がないこと」と書かれていた。長野のラーメン店はレベルの高い店が多いという事を言いたかったようだ。そんなものは「ご当地ラーメン」ではない。だとしたらラーメン激戦区の高田馬場や池袋みたいな場所は全部ご当地ラーメンという事になってしまうではないか!それに全国まわって食べ歩いておいて何だが、個人的にラーメンの「縦軸(美味いor不味い)」にはほとんど興味がない。我はラーメン店経営を目指しているわけでもなく、食通を気取りたいわけでもない。だいたい我はラーメンショップのネギラーメンで十分満足してしまうような舌なのだから美味い不味いと個人的感想を書き連ねたところで何もならない。そういう事は食べたら食材まで判ってしまうような舌を持ったラーメン評論家と言われる人達に任せておけばいい。…いや、任せちゃいけないな。自分の作ったラーメンガイド本に載せる載せないの利害関係、キックバック要求なんかもやって書いてる奴も中にはいるだろう。眉に唾つけて見た方が良いと思う。

…話が逸れた。ともかく我が興味があるのはラーメンの「横軸(地域ごとの多様性)」の広まりだ。もっと遡って言うと何故「ラーメンなのか?」という問いの答えもそこにある。個人的にもラーメンは好きな食べ物だけど、それだけが理由ではない。日本人は世界の中でもとりわけ凝り性で、道を極めたいという気持ちが強い民族だと言われる。また同時に食に関して極めて関心が強いとされる。外国人が日本のテレビを見て驚く事のひとつに、食べ物関連の番組の多さなのだそうだ。そんな日本人が老若男女ひっくるめて関心が高い食べ物がラーメンだ。元は中国の華僑からもたらされた麺料理が、東京で日本風に醤油味に改造され、それを出稼ぎに来ていた人達等によってそれぞれの地方にもたらされ、その地の食材や調味料、地場産業の影響を受け、独自の変化を遂げた。元はひとつの渡来の食べ物が、北は北海道、南は沖縄まで、ほとんどの県に土着化しているものなぞ他に無いと思う。そしてその多様性という横軸の広まりが、自ずと洗練度という縦軸の進化も押し上げる結果となった。それがまた人々の関心を更に煽り立て、「美味いラーメン屋があるんだよ」と話のネタにする為だけではなく、個人的な趣味として食べ歩きを始めるマニア層まで育む事となった。単なる料理の1種類ではなく、ひとつのジャンルとして存在するようになった料理は世界でも稀な存在だ。そう思うとラーメンというものが凄いものに思えてきた。それを知ることによって、この国の何かが見えてくるのかも知れない。

…ここまで書いておいて自分自身にツッコミを入れる自分がいる。このブログのサブタイトル通り「言葉なんていつも後付け」。実はブログを書き始めるにあたり、プライベートにあまり抵触しないで書きやすい題材だったからに過ぎないのが本当のところ。それはわかっている。それでもラーメン食べ歩きを始めて7年以上が経過している。一度ラーメンに対する自分のスタンスを整理したかっただけだ。まだ言いたい事、整理したい事はあるが、長文になりすぎたのでここで一旦切る事にする。

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コメント

仰る通り、美味い不味いは食べる側の好みの問題もあるので、あまりその点に重きを置いても意味が無いし、そもそも面白くないですよね。
来年も地麺巡りのレポート、楽しみにしています。

丿貫様、コメントありがとうございました。
プロの方に読んでいただけていると思うとかなり赤面ものなのですが、
来年もあと少し地麺巡りに続けてみたいと思います。
来年もよろしくお願い致します。

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