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2013年2月 9日 (土)

宮崎地麺

延岡からの出発が遅れたが宮崎にはほぼ時間通りに到着する事が出来た。約10分ほど後に出発する日豊本線に乗り換え2駅目、約10分ほどで加納駅で下車。宮崎駅からたった2駅目だというのに無人駅だった。凄いな宮崎。駅から600mほど離れた国道脇に宮崎市内最初の目的店となる『風来軒』加納本店がある。平成元年12月開店というから歴史は浅い。しかしながら宮崎での存在感は大きい。市内に2つの支店をもち、暖簾分けの店が県内に3店舗あるという。マニアの間では京都『無鉄砲』店主の修行先として有名だ。つまりあっさり豚骨が主流だと言われる宮崎において濃厚豚骨の潮流を作ったという店。しかし次の宮崎駅行きの電車の出発は約40分後。これを逃すと更に1時間以上無人駅で待つ事になってしまう。時間との勝負だ。急ぎ足で国道に出て道沿いに歩く。約10分くらい歩いた道路脇に目的の店を発見。早速入店。豚骨臭は全くなし。厨房に男の店員4人と女の店員2人。はカウンター13席、4人がけテーブル席6卓。常に7割以上の入り。

Fuuraikenhonten00Fuuraikenhonten01風来軒 加納本店

『とんこつラーメン(バリかた・濃いめ・ネギ多め)』 600円

メニューはとんこつ・しょうゆ・しお・みそ・辛味と多彩。それでも基本のとんこつを注文。麺のかたさ、スープの濃さ、ネギの量を選べる。すべてMAXで注文。麺はもちもちした食感の中細ちぢれ麺。具は薬味ネギたんまり、メンマ数本、海苔1枚、巻きバラチャーシュー2枚。噂通りの濃厚豚骨。嫌味にならない程度の濃厚さ。いい塩梅の豚骨の甘味を感じた。満足出来た。

駅に戻り無事宮崎行きの電車に乗る事が出来た。昼の部は一反終了として宮崎市内に予約してあったホテルへ向かう。駅から徒歩約10分と結構離れている。でも駅前は銀行や予備校ばかりで華やかさが無かったが、ホテルに近づくにつれて賑やかになった。近くのスーパーに寄ってご当地的な食用品がないか物色した後ホテルへチェックイン。1時間ほど休んで夜の部として再出撃。

宮崎駅に戻って電車に乗り2駅目の蓮が池という駅で下車する。ここも無人駅だ。目的は『風来軒』出身で、今や師匠を超え宮崎筆頭と言われている『拉麺男(ラーメンマン)』という店を訪問する為だ。平成10年4月1日開店。しかし!駅を降りた瞬間に「これはヤヴァイ!!」と心の中で叫んだ。駅の周りが闇に包まれているのだ。駅の降り口がある方は団地となっていて建物はたくさんあるが人はほとんどおらずとても静か。線路の反対側はそれこそ闇が広がるばかりで何があるかすら判らない。遥か遠くに車のライトの光が流れていくくらいしか見えない。目的の店は線路の反対側の遥か遠くにある。しかしどこに行ったら線路を超えられるかIpodの地図を見たってよく判らない。本能的に線路とは反対側の明るさのある団地の方に歩を進めたが、団地の敷地内なので道路らしいものもなくただ団地の間をグルグル歩くばかりでこれでは完全に不審者だ。結局無人の駅に戻ってきてしまった。これは初めて店に行かないで諦めるかと思ったほどだ。しかし次の電車まで約40分以上この無人駅にいたって何にもならない。意を決して線路沿いに進むしかなさそうだ。先が真っ暗なので行き止まりの可能性は十分にある。こんな所で大声出したとしても誰も気づかれないだろう。そう思うと自然に早足になる。すると遠くから何やら歌のようなものが聞こえてきた。歩を進めるごとに何か判ってきた。お経だ。これは怖かった。前後とも闇に包まれているのでここから戻ったところでしょうがない。むしろ進む先の遠くに明かりらしきものがあったのでそれに向かって走った。すると近くに一軒家がポツンとあって、そこで読経しているらしかった。何というタイミングで読経してくれてんだよ!と思った。しばらくすると踏切の明かりが見えてきた。ようやく気持ちに落ち着きが戻ってきた。しかしそれもつかの間だった。線路を超えた先には、おそらく両側とも田んぼだが畑だと思うが何もない闇が広がっていて、唯一道路に沿って50mおきくらいに暗い街灯が立っているだけの、悪い夢に出てきそうな光景だった。途中畑の中にこんもりとした黒い闇が見える。おそらく塚だろう。非常に恐ろしく感じた。歩を早め、遠くに見えていた国道に出る事が出来た。車が行き交うだけで歩いている人など誰もいないのだがそれでも闇を脱する事が出来たので安堵した。「良かったー」である。川を渡ってしばらくすると目的の店『拉麺男』の大きな店舗を発見する事が出来た。ともかく人に会いたい気持ちで急いで暖簾を割る。入口は2段構えになっていて第2の入り口手前に券売機。厨房前に一列のカウンター6席、4人がけテーブル席2卓、10人がけテーブル席1卓、座敷に6人がけテーブル4卓。厨房には男との店員5人と女の店員1人。客入りは6割程度。口頭で注文。

Ramenman00Ramenman01拉麺ギョーザ専門店 拉麺男

『こってりとんこつ』 650円

通常のとんこつもあるが、そちらはニンニク油が入った熊本風のもの。こってりとんこつの方は創業以来の呼び戻し方式で作り上げた久留米式濃厚豚骨ラーメンで看板メニューでもあるのでこちらを選択。他にも宮崎風あっさりとんこつ、魚介醤油の中華そば、塩とんこつ、カレーとんこつ等、師匠店ゆずりでメニュー多彩。出てきた一杯はいかにも濃厚な色をした豚骨スープ。麺は細麺ストレート。具は青ネギ、細切りきくらげ、海苔1枚、脂身の多いチャーシュー3枚、もやしの上には辛味がのっている。この濃厚ド豚骨は確かに評判になるだろう。満足。しかし正直言って帰りはあの道を戻るのかどうなのかに意識はいっていた。何と言っても店を出た時刻から電車の出発時刻まで15分を切っている。しかしあの無人駅でその次の電車まで無人駅で待つ事を思うと何とか次の電車へ乗りたい。歩を早めて駅への暗闇へ向かう。一度通っているので未知への恐怖心は大分少なくない。それでも線路脇の細い路地は心の中で「ウォー」と叫びながら走って駅へと向かった。口から「ヒィー!ヒィー!」と変な呼吸音が漏れたが、電車が駅へと入ってくるのが見えたので、それこそ必死で走る速度を早めてギリギリのタイミングで乗る事が出来た。『拉麺男』から蓮ヶ池駅まで13分くらいで到着するというのは奇跡なのではないのだろうか?ともかくこの旅で最もインパクトがある経験をした。

せっかく飛び乗った電車だったがひと駅目の宮崎神宮駅で下車する。昭和39年創業という宮崎市で現存する店で最古クラスの店『栄養軒』を訪問する為だ。ここ宮崎神宮駅もご多分に漏れず無人駅だったがだいぶ状況が違う。入口付近はいきなり駐車場になっていて、そこを抜けると往復4車線の国道で人通りこそ少なかったが都市部の風景だった。その国道10号線をひたすら南下し徒歩15分弱。目的の『栄養軒』を発見。厨房には男の店員5人と女店員1人。L字型カウンター12席、4人がけテーブル席3卓、座敷に4人がけテーブル席7卓。先客9人後客6人。口頭で注文。まず沢庵が小皿で提供された。鹿児島との類似性を感じた。

Eiyouken00Eiyouken01栄養軒 『ラーメン』 550円

麺は柔らかめに茹でられた黄色いストレート中細麺。自家製麺で麺量は多い。具は青ネギの小分け切り、メンマ数本、大量のヒゲ付きもやし、スープは口当たりのよい豚骨に黄色い油がかかっている。これは鶏油ではなくニンニク油。熊本との類似性も感じる。今までの『風来軒』系の新鋭2店とは明らかに異なる。あぁこれこそが昔ながらの宮崎ラーメンなんだな。ニンニク油の味とシコシコした黄色い中細麺が明らかに他の九州地ラーメンとは異なる。本当の宮崎ラーメンを感じる事が出来た。

『栄養軒』からは国道沿いにひたすら南下し徒歩20分以上かけてホテルに戻った。今日もよく食べよく歩いた。1階にある大浴場に浸かって疲れを癒す。湯船の中でじんわりと温まりながら蓮ヶ池での暗闇の恐怖を思い出し、「あぁあそこから無事戻ってくる事が出来たんだ」と喜びが湧いてきたのだった。

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