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2012年9月15日 (土)

薩摩地麺

Kagoshima0112時半近くに鹿児島中央駅に戻ってきた。串木野までは色々と慌ただしかったが、鹿児島市内に戻ってきた段階で気持ちを落ち着かせ、リスタートする事にした。市内の有名店は天文館と言われる地域に集中しており、しかも深夜まで営業している店が多いので、今までの食べ歩きと比較すれば結構楽と思われる。あとはいかに数をこなせるかという問題だ。焦らずゆっくり楽しもう。

まずは市電に乗り「いづろ通」という駅で下車する。駅から徒歩3分ほど歩く。最初の1店目は、昭和22年創業、現存する鹿児島最古のラーメン店である『のぼる屋』だ。ここは5年前一度訪問しているので再訪問となるが、鹿児島地麺シリーズとしてこの店を外すことは出来ない。参拝と言っていい。ウィキペディアによると「創業者の女性が横浜で看護婦をしていた時に中国人の患者からお礼として教わったラーメンの味が忘れられず、帰郷後、試行錯誤の後に完成させた」そうだ。その歴史を感ずる佇まいをしっかり目に焼き付けてから水色の暖簾を割る。横1列10席のカウンター席、奥に座敷があるようだ。厨房にはおばちゃんばかり6人、おじさんも1人いた。カウンター席だけだと先客7人ほど。後客は無かった。こういう老舗に来ると「今自分は遠征に来ているんだなぁ」と嬉しさがこみ上げてくる。ここはメニューが1つだけなので席に座り、おしぼりとお茶、大根の漬物が出されてば自動オーダーとなる。

Noboruya00Noboruya04Noboruya05_2のぼる屋 『ラーメン』 1000円

一杯1000円の価格は不変。麺は平打気味の白い縮れ太麺でもちもちした食感はうどんに似ている。具は多めの薬味ネギと豆もやし、薄く小さなチャーシュー5枚は意外と味が濃い。スープも意外なことに魚介出汁を感じた。もちろん酸味もある。どこにも似ていない貫禄の老舗の一杯。堪能した。また5年前と同様、「お客さんどこから来ましたか?」と声をかけられた。「横浜からです。」と答えるとしばし待たされた後、お土産を手渡された。茶色い紙袋の中身はみかんとボンダンアメと桜島の写真のセット。これも5年前来た時と変わっていない事が嬉しい。お礼を言って店の外に出た。するといきなり火山灰混じりの雨を浴びる事になった。とうとう嵐がやってきてしまった。急遽予定を変更し、まだ1時過ぎという時間だったがホテルに入りチェックイン手続きをして、荷物だけを受付に預けて身軽になり傘を借用し再出発する。

天文館周辺の商店街は大きくアーケード型なのでほとんど傘を使わないで移動出来るのもよい。今回鹿児島に再訪するにあたり一番気になって行きたかった店が『こむらさき』本店だ。昭和25年創業という『のぼる屋』に続く老舗。当時知識が不足していた為、「あーラーメン博物館で食べた店だ」と切り捨ててしまったのだ。『こむらさき』という屋号をもつ老舗は熊本、鹿児島、そして宮崎にもあるらしく、どれもが無関係というのが紛らわしい。こちらの店は鹿児島老舗ラーメン店の中でも個性的といわれ、追従する店もあり「こむらさき系」なる系統も出来ているようだ。百聞は一見にしかず。期待が高まる。店舗自体は今年7月にリニューアルしたばかりなので綺麗で新しい。早速暖簾を割る。コの字型カウンターがだいたい20席くらいだろうか?2階には座敷もあるようだ。賑わっているが満席ではない。料金前払いシステムなのだが、ついつい我は先に着席してしまい、会計係の店員に追っかけてきてもらってしまった。プラ板食券をカウンターに置かれる。コの字型カウンター席の内側はステージのようで、どんどんとラーメンが出来上がっていく様が見学できる。厨房奥で半自動の野菜シュレッダーのようなものがあり、手でペタペタ回転させてかき氷のようにキャベツがスライスされていくのも面白かった。

Komurasakikagoshima00Komurasakikagoshima01ラーメン専門店 こむらさき 天文館本店

『ラーメン(鹿児島黒豚チャーシュー入)』 950円

チャーシュー入りと無しがある。先に書いたように正式な注文をしなかったのでよく分からず「普通ので」と頼んだらチャーシュー入りとなった。このラーメン、確かにかなり個性的。まず麺が無かん水の真っ白い蒸し麺。それにこんもりとキャベツの糸切り、椎茸、千切りチャーシューがのっている。出されたときに店員に「混ぜて食べてください」と言われたのでガシガシと混ぜて食す。これは食感が面白い。ラーメンという感覚ではない。スープサラダのような感覚。蒸し麺と肉とキャベツと椎茸の味と食感が一気に押し寄せる。「ラーメンを食べたい」と思って食べるのは微妙だが、「こむらさきが食べたい」と思ったらここ意外ありえない。こういう個性爆発な一杯に出会って幸せだ。今考えれば昔新宿で食べた『ザボン』は「こむらさき系」だったんだなぁ。

ここで本日最初のピークを迎えたので本屋で立ち読み等してお腹をクールダウンさせる。次は5年前に訪問したことのある鹿児島スタンダードのラーメン店、昭和43年創業、市内に4店舗支店を構える『くろいわ』の本店だ。料金先払い。コの字型カウンター21席、2階にはテーブル席19席あるそうだ。1階では先客6人後客3人。Kuroiwa00Kuroiwa02くろいわラーメン 本店 『ラーメン』 750円

麺は多加水中細ストレート麺。具はたくさんの薬味ネギ、チャーシュー、揚げ玉ねぎフレーク。鶏ガラ豚骨のあっさりスープ。ここもチャーシューの味が良い。定冠詞付きの鹿児島ラーメンを堪能した。

とりあえず昼の部はここで終了。ホテルの方にもどろうとするが途中、ラーメン店ではないが面白い店を発見した。今普通にコンビニでも売られているかき氷の「白くま」の元祖の店として知られる『天文館むじゃき』だ。冷たいデザートは歓迎。熱を持った体を冷やしてくれる。完全に観光スポットになっている有名店なので、しばらく順番待ちした後2階の席に案内された。口頭で注文。Mujyaki00

Mujyaki01天文館むじゃき 『白熊(レギュラー)』 683円

デカイのがきた。ぶどうやメロン、干しぶどうやみかん、さくらんぼ等その他もろもろざっくり刺さっている。氷には練乳がたっぷりとかかっている。コンビニで買って食べたのと似て非なるもの。甘さも控えめで食べやすい。良い箸休めとなった。

ホテルの部屋に入り着替えてシャワーを浴び横になったらもう完全に爆睡してしまった。約4時間後の夜7時過ぎに目が覚めた。再びシャワーを浴び着替えてから夜の部に出撃。

まずホテルから近かった繁華街にある『のり一』という店へ入店。鹿児島はラーメン一杯の値段が比較的高い土地柄なのだが、こちらの店は300円という価格破壊を成し遂げている店だ。もっとも場所柄飲んだ後の締めに特化している店で、何と20時以降は100円増しになるという。で我はその20分くらいに入店したので300円のままだった。厨房には男の店員と女の店員の2名。厨房前に一列のカウンター12席と座敷は4人がけテーブルが3卓あった。先客4人後客2人。口頭で注文。

Noriichi00Noriichi01ラーメン専門 のり一 『ラーメン』 300円

麺はちぢれ細麺。具は薬味ネギともやし、薄く小さなチャーシュー3枚。スープは鶏がらあっさり塩スープ。もうあっさりの一言。飲みの締めに特化した一杯だった。食べ終わった頃、別の男女ペアの店員が現れた。ちょうど夜の部へ切り替わるタイミングを見られたようだ。

鹿児島には豚骨だけではなく、黒味噌を主体にしたラーメンの系統が存在する。味噌というのは九州では珍しいのではないか?何故鹿児島だけに?このあたりも興味があるところだ。5年前に鹿児島へ来た際は、味噌をメインに提供していた老舗『和田屋』が天文館にあり訪問した。残念ながらその後閉店してしまったと聞く。代わりといっては何なのだが、照国神社近くに鹿児島黒味噌ラーメンの発祥の店を名乗る『三平らーめん』の本店がある。天文館や霧島、名古屋にも支店があるそうだ。我は本店狙い。早速入店。厨房には親父がひとり。窓側に一列のカウンター8席ほど。座敷に2人がけテーブル1卓と4人がけテーブルが2卓。先客1人後客2人。口頭で注文。

Sanpeiramenhonten00Sanpeiramenhonten01三平らーめん 照国本店

『黒味噌ラーメン 基本味』 750円

筆頭基本メニューを注文。もう一つ元祖味というものがありそちらは濃い目だという。これでも十分ドロドロだけど。麺は柔らかめに茹でられた中細縮れ麺。具はもやし、キャベツ、にんじん、コーン、チャーシュー2枚と半味玉。胡麻がかかっている。濃い目の味噌のあじだけどコーンとかが入っていて札幌味噌にかなり影響されているようだった。味も味噌だけに差別化も難しいようだ。

再び天文館に戻ってくる。『我流風(がるふ)』天文館本店に入店。昭和47年食堂として創業。ラーメン専門店としては平成5年に出店。その後鹿児島だけではなく福岡、そして東京進出を果たし大きなグループに成長したが、資金繰りが悪化し平成19年に一度破産、採算ベースが合った店のみ残して再出発したそうだ。秋葉原で食べたが印象が良かったので本店詣でをする事にした。暖簾を割り入店。奥に伸びるうなぎの寝床状態の店内。入口に今回の遠征初の券売機。厨房には男の店員1人と女の店員2人。2列のカウンター30席くらい。先客1人後客3人。

Garufutenmonkan00Garufutenmonkan01かごしまラーメン 我流風 天文館本店

『我流風らーめん』 650円

屋号をかんする基本メニューを注文。麺はモチモチとした食感のちぢれ太麺。具は薬味ネギ、もやし、きくらげ、炙りチャーシュー1枚。揚げネギチップがのる。スープは鹿児島にしては濃いめのスープ。明らかに『くろいわ』の系統にあるだろう。しかし秋葉原店で食べたものより明らかに雑に作られていた。せっかくの本店詣でだったのに残念だ。

本日3度目くらいのピークを迎えたので再びホテルに戻り風呂に入り2時間ほど休息に入った。まだ行きたい店があったので深夜11時過ぎに三度目の出撃を敢行した。

まずは『らーめん 小金太』という鹿児島では有名な店へ訪問。こちらも場所柄「飲んだあとの〆」として活用される店のようだ。実際行ってみると入口に5人くらい並んでいた。3分ほどの待ちで着席。席数は…正直覚えていない。カウンターも座敷もあったはず。店員は男4人女2人。飲み会の後集団で入る客がほとんどでかなり賑わっていた。

Ramenkokinta00Ramenkokinta01らーめん 小金太

『ラーメン(Sサイズ)』 550円

Sサイズ(100円引き)、SSサイズ(200円引き)と飲んだ後の〆対応がきちんとしていて助かる。自分はアルコールは1滴も飲んでいないのだが。麺は中細ストレート。具は薬味ネギ、もやし、きくらげの細切り、チャーシュー2枚。鹿児島らしい脂分の少ない豚骨スープで味はややしょぱめ。チャーシューは味が濃く美味しかった。チャーシューが美味しいのは熊本と同じだ。

次は先の『小金太』出身の店主が立ち上げた、今や鹿児島筆頭と言われる店『豚とろ』だ。鹿児島市周辺に3つの支店を持つ。我はもちろん天文館本店に訪問。こちらも繁華街の中心部にある。入口に待ちはない。早速入店。厨房には男の店員4人と女の店員1人。厨房前に一列のカウンター5席、座敷に4人テーブル3卓。客入りは8割といったところか。口頭で注文。

Tontoro00Tontoro01鹿児島ラーメン 豚とろ 天文館本店

『豚とろラーメン(小盛り)』 480円

こちらも小盛りというメニューがあったので助かる。なにせ本日10杯目だ。麺は中太ストレート。具は薬味ネギ、もやし、きくらげの細切り、チャーシュー2枚。こちらの売りはチャーシューらしい。確かに味がよく染みて美味しい。スープはややしょっぱめだった。

ホテルまでは1分程度で戻れる距離だったから助かった。長かった鹿児島遠征初日はようやく幕を下ろす事が出来る。今度こそぐっすり眠ろう。

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