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2011年11月 3日 (木)

徳島地麺

Tokushima00今日から2泊3日の四国・徳島遠征に出発する。今回の遠征は我のご当地ラーメン巡りにおいて大きな山場となるだろう。徳島ラーメン。甘辛い豚骨醤油スープに短い中細ストレート麺、具にネギ、もやし、メンマ、甘辛く煮付けた豚バラスライス、更に中央に生玉子の黄身。正に「すき焼きラーメン」といった風だ。数あるご当地ラーメンの中でも強烈な個性をもった一杯。我にとっては有名な「ご当地ラーメン」の最後の一角だ。こんな個性派のご当地ラーメンを我が見逃すわけがなく、ご当地に直接行って本場のラーメン食べ歩く事を思い立った頃から徳島は視野に入っていた。それが何故最後の一角になってしまったのかと言えば、徳島ならではの幾つかの障壁があったからに他ならない。まず四国は交通の便が非常に悪いのだ。自分は電車やバス等公共交通機関かレンタサイクルを使う他は出来るだけ足での食べ歩きを基本としている。しかし四国という土地は電車の本数も少なく、使ったとして効率が極めて悪くなってしまう。また徳島のラーメン店は老舗、有名店と言われる店の数は多く、それらが市内市外の広い範囲に分散していて、自転車でカバー出来るような距離ではない。更に昼の3時間程度しか営業しない店、夜7時から深夜にかけてしか営業しない店等がある。正に食べ歩き最大の難所と言える。

2年越しで考えた結論は「食べ歩き」をあきらめるしかない。禁じ手の車を使うしか手はないのだ。計画決行の時は熟しいよいよ出発だ。羽田9時発の飛行機で徳島空港に10時半前に到着。天気予報は外れて残念ながら小雨が降っていた。空港のレンタカー受付の場所に行く。しばらく待たされた後車に乗せられレンタカー事務所に移動。手続きをしていよいよ出発。しかしペーパードライバーの期間が長かった為、感覚を取り戻すまで恐怖と緊張にさいなまれビクビクしながらのハンドル操作となった。スタートから戸惑った。今はキーを差さずボタン操作でスタート何だとかそういうレベル。

記念すべき徳島1店目は揺るぎなく決まっている。徳島筆頭有名店『いのたに』だ。新横浜ラーメン博物館に出店し一躍徳島ラーメンの存在を全国に知らしめたパイオニア的存在。昭和41年創業の老舗。早速カーナビにセット。しかし単に「いのたに」と入力した為誤って鳴門店に向かってしまった。『いのたに』には鳴門と北島に支店が2つあるが、我はあくまでも本店狙い。慌ててセットし直し向かったのだがかなり時間をロスしてしまい到着したのは11時半くらい。店の脇の駐車場に駐車し早速入店。老朽化してるような古いビルの1階にある。殺風景だが活気があるのでいい。20席のコの字型カウンターが左右に並んで2つあり、中央にプラ板食券機。水色の服を着たおばちゃん店員が数名。客入りは常に9割程度をキープ。さすがは有名店。でも並ばずに着席できた。

Inotani00Inotani01中華そば いのたに 本店 『中華そば(中)』 500円

本当に念願の『いのたに』に来れた事が嬉しくてしばし感慨に浸ってしまった。徳島らしく肉玉で注文したい気持ちを抑え、基本の味を知りたくてノーマルで注文。徳島ラーメンはもっと味濃いドロドロしたイメージを持っていたが印象が違う。見た目は確かに濃そうなのだが実際味わってみるとサラッと口当たりが良い醤油味。甘辛さもなく東京の中華そばとさほど変わらない。麺はかために茹でられた中細ストレート。自家製麺とのこと。麺の長さは確かに短く、通常の感覚で箸で麺を持ち上げるとスープ表面から完全に離れてしまった。具は薬味ねぎ、もやし、メンマ数本、豚バラ数枚。バラ肉はかためで味付けも想像より濃くない。想像していたものとは違ったが、逆にバランスが取れていて普通のラーメンとして美味しく食べられた。とうとう徳島筆頭『いのたに』を達成!大満足!

次の目的店は『春陽軒』という。11時から夕方4時前には売り切れ御免で閉まってしまうという老舗ながら行列店らしい。場所は『いのたに』から近いと思って設定したのだが一方通行の路に囲まれていてなかなか辿り着かない。仕方なく近くの店に駐車させてもらい付近を徒歩で探索しようやく見つけた。店前の狭い駐車場がギュウギュウに埋まっていた。横長の長方形の白い外装の店構え。早速暖簾を割る。内装は町の食堂といった雰囲気で清潔感がある。厨房は奥にあり見えないが男の店員2人と女の店員2人だったと思う。入口脇に券売機。カウンター9席、2人がけテーブル席4卓、4人がけテーブル席2卓。運よく待たずに座れたが常にほぼ満席状態。

Syunyouken00Syunyouken01中華そば 春陽軒

『中華そば肉玉入』 650円+『ライス小』 100円=750円

この店での我のテーマは徳島ラーメンの王道の食べ方を試みること。ラーメンは肉玉入、そしてライスと一緒におかずとしてラーメンを食べるのだ。出てきた一杯に感動!正に我が思っていた徳島スタイルのヴィジュアル。定冠詞を付けたくなる徳島ラーメンだ。スープもこってりコクがあるものの、口当たりが良い味。決してくどい濃くはなくほどよい。麺は中細ストレートで短め。具は徳島王道、薬味ねぎ、もやし、メンマ数本、甘辛い豚バラ肉、そして生玉子の黄身。すき焼きをごはんで食べるのとまた微妙に違う味わいなのだが、確かにごはんに合う。ごはんにスープをたっぷりかけて食べたら美味しかった。徳島に来て本場の徳島ラーメンを食べている感動がこみ上げてきた。大満足だ。

間髪入れず3店目『ふく利』北島町本店。場所は徳島市から離れ板野郡北島町へ移動。この店は最初訪問の予定に入れていなかった。『ふく利』でも吉野本町店はどのガイドブックにも紹介され人気店のようだったので行ってみるつもりではいた。しかし我は本店狙いを信条としている。調べたら北島店が本店となっていたので訪問リストに急きょ追加したのだ。しかしオフィシャルサイトに行くと何故か本店のはずの北島店が「姉妹店」と表記されている。謎だったので調べてみた。元々ここ北島町で個人営業していたが、2代目が「スターフード」という外食会社を立ち上げ吉野本町店を中心にFC展開していった。よって北島本店だけは個人経営のままなので姉妹店扱いという事のようだ。なるほど、2代目はやり手のようだ。店に到着すると店前の駐車場はすべて埋まっていた。仕方なく付近を1周して駐車場が空くのを待って駐車し入店。吉野家のようなコの字型カウンター席で40席程度。入口中央に券売機。男の店員2人と女の店員5人くらい。こちらもほぼ満席で繁盛している。何とか待たずに席に座れた。

Fukurikitajimahonten00Fukurikitajimahonten01中華そば ふく利 北島本店 『中華そば』 500円

基本の中華そばを注文。こちらは豚バラ肉ではなくチャーシューが2枚のっているのが大きな違い。他の構成は徳島スタイルに準ずる。スープは『いのたに』同様濃そうに見えるけどあっさりした口当たり。ほんのり生姜風味。麺は中細ストレート。自家製麺らしい。具は青ネギの小分け切り、もやし、メンマ、チャーシュー2枚。チャーシューは脂身が多いが柔らかい。美味しかった。

再び徳島市内にも戻り次に目指す本日4店目は『巽屋』。こちらも『春陽軒』と同じような横に長い長方形の店構え。中はテーブル席主体の構造になっていて町の食堂といった雰囲気。入口脇に券売機。厨房は奥にあり見えない。おばちゃん店員が4人くらいだったと思う。4人がけテーブル席が12卓。客入りは常に8割をキープ。人気店だ。

Tatumiya00Tatumiyat01支那そば 巽屋 『支那そば 小』 500円

外観だけではなくラーメンも『春陽軒』に似たスープ濃いめのスタイル。コクはあるのに飲み口サッパリというのも同様。麺は中細ストレート。具は青ネギの小分け切り、もやし、メンマ、甘辛い豚バラ肉。4杯目なのに苦も無く食べられたのは美味しく食べやすかったからだ。この4店目でだんだんわかってきた。首都圏で紹介されているクドイ味のする徳島ラーメンは紛い物であり、本物は見た目は濃いめで口当たりはサッパリしている。更にもやしが結構多めに入っている。ブラックマッペと言われる細いもやしで首都圏の人間からするとちょっと邪魔に感じてしまった。

4店目を終えちょっと一休み。持ってくるのを忘れたWifiの充電コードを近くのディスカウントショップで購入してから車内でちょっと寝た。相変わらず小雨が降っている。こういう時は車が助かる。そして5店目へと向かう。徳島ラーメン巡りで訪問すべき店は多く、初日の今日頑張っておく必要があるのだ。次は昭和41年創業の老舗『広東』矢三本店だ。路地裏にあり細い道を車で進むのは苦労した。目的地周辺にドラックストアの広い駐車スペースがあったので駐車。すると目の前に目的の『広東』があった。早速店に近づいてみると雰囲気がおかしい。

Kanton00支那そば 広東 矢三本店

臨休だった。一期一会。次の店が控えているので出発する。

場所的にそれほど距離は離れていない『やまきょう』という店に向かう。カーナビにセットするも誤って川沿いの土手へ上がってしまった。店は土手下にある。こういう立体的な立地の場合はカーナビの地図だけでは判断出来ないんだな。ともかく店には無事辿り着く事ができた。店構えは縦長の長方形でシンプル。徳島の店はこういうスタイルが多い。東京のように妙なコンサルトが絡んでいないのだろう。早速入店。入口脇に券売機。厨房は奥にあり見えづらい。おそらく店主の男1人と女性店員4人。店主は『春陽軒』で修業したとのこと。向い合せのカウンター18席、4人がけテーブル席3卓。先客3人後客ゼロ。

Yamakyou00Yamakyou01中華そば やまきょう

『中華そば小(麺かため)』 500円

基本メニューを注文。麺のかたさの好みを聞かれたのでかためで注文。修業先の『春陽軒』同様見た目濃いめでコクがあるのに飲み口さっぱりのスープ。生姜が効いているのが印象的。麺は中細ストレート。具は青ネギの小分け切り、もやし、メンマ、甘辛い豚バラ肉。お腹に余裕があればライスを注文して食べたかった。こちらも評判に違わず美味しい徳島ラーメンであった。

『広東』にフラれた為昼の部最後の1店をどこにしようか迷った。結論としては最終日に予定していた『三八(さんぱ)』田宮店に行く事にした。何故最終日に行く予定にしていたかというと、最終日は徳島ラーメン3系統を巡る旅の予定でいたからだ。

徳島3系統とは、徳島ラーメンの分類で茶(黒)系、黄系、白系の3色に分別されている事を指す。こういうのは我のようなコレクター感覚で食べ歩いている者にはたまらないものがある。今まで食べてきた5店舗はいずれも茶系で、県外の人間が徳島ラーメンと言われ思い浮かべる、濃い醤油色をしたスープに甘辛い豚バラ肉がトッピングされるスタイルで、元祖は『いのたに』や『広東』だという。徳島市内に広く分布しているので「徳島系」とも言われている一番新しく現在主流になっている系統だ。

この茶系が広まる以前に主流だったと言われるのが「黄系」と言われる系統で別名「支那そば系」。鶏ガラや野菜を使った中華料理の手法が使われている系統だという。もうひとつの「白系」は徳島ラーメンのルーツともいわれる一番古い系統で、こちらは最終日の『岡本中華』のところで詳しく書きたい。次の店『三八』は「黄系」の筆頭と言われる創業38年の老舗。以前鳴門市の方に本店を構えていた為、この黄系を「鳴門系」とも言われていたという。今はこの徳島田宮店が本店扱いだ。鳴門市に2店舗、徳島駅前に1店舗の支店を持つ。こちらも有名店なのに路地裏に店を構えていたので駐車が一苦労だった。白く綺麗な店構え。早速暖簾を割り入店。中はラーメン店というよりファミレスに近い感じ。入口に券売機。コの字型カウンターが1つ半で25席、4人がけテーブル席が2卓。客入りは常に8割以上の入り。厨房には店主を含め男の店員4人と女の店員2人。店主はテーブル席1卓を使用しアルバイトの面接をしていた。壁には客との交流を目的とした壁新聞がたくさん貼られていた。『ふく利』といい徳島老舗の2代目は頑張っているなぁ。

Sanpatamiya00_2Sanpatamiya01_2支那そば 三八 田宮店 『ラーメン小盛』 500円

今までの徳島ラーメンとは明らかに違う、黄色というより黄金色のスープ。豚骨に加え丸鶏、更に玉ねぎを溶かしているという。確かに鶏油の味と塩気、とろみを感じる。麺はツルツルした食感の中太ストレート麺。具は薬味ねぎ、もやし、メンマ、チャーシュー2枚。チャーシューは柔らかくて美味しかった。そしてこの店はソフトクリームも名物なのだ。本日昼の部の締めとしていただく事にした。一服の清涼剤、クールダウン出来て美味しかった。結果的にはこの日に『三八』に行けたのは良かった。最終日だったら時間が無くて諦めていたところだ。

Sanpatamiya02
6店舗を食べ歩いてようやくホテルにチェックイン。慣れない車の運転の緊張感から解放され疲れがどっと出てベットに倒れこみ爆睡。目が覚めたのは20時過ぎ。3時間くらい寝たのかな?徳島ラーメン巡り、初日はまだ終われない。徳島の有名店には夜から営業を始める店も数多くあるのでこれからそういった店を訪問する為、再び車のエンジンをかける。まず訪問したのは昭和28年創業の老舗『よあけ』だ。といっても2年ほど休業していて、最近復活をしたらしい。徳島駅前にも支店を出しているが本店と言われる二軒屋店へ訪問。入口に券売機。厨房には老店主と女店員の二人。カウンター4席と4人がけテーブル席4卓。先客2人後客1人。

Yoake00Yoake01支那そば よあけ 二軒屋本店

『支那そば(小)』 500円

基本の支那そば小を注文。豚骨醤油スープは徳島風でもありながら東京豚骨醤油っぽくもある。麺は柔らかめに茹でられた細麺ストレート。具は青ネギ、もやし、メンマ、チャーシュー2枚。今までのラーメンが個性的だった為印象が薄い。でも老舗ってこういう淡い味っていうのが味わいになっていくのかもしれない。

続いて向かったのは『ラーメン東大』大道本店。県内に支店を2つあるが、本店の大道店に訪問。我は上大岡京急百貨店の大徳島展のイートインで一度食べた事がある。店の前には大勢の若者がたむろしていた。店外に券売機。3分くらい待って中に通された。厨房は奥にあり男の店員3人。両壁側に各々5席、計10席のカウンター席と中央に4人がけテーブル席2卓。有名店の割にはこじんまりしているが、今月リニューアルするとの事。

Ramentoudaihonten00Ramentoudaihonten01ラーメン東大 大道本店

『徳島ラーメン 並』 600円+『玉子』 無料

基本メニューを注文。玉子は無料だが衛生管理の為食券機であらかじめ玉子の件を買うシステム。でも結局玉子券を渡しても「玉子は無料ですがいかがいたしますか?」と聞かれた。こちらのラーメンは訪問以前より抱いていた徳島ラーメンそのもの。豚骨濃度高めの味の濃いスープ。でもイートインで食べた時よりくどさは感じなかった。さすがに本店ということか?色々なサイトを見たところ地元民にはあまり受けが良くなく、県外からの観光客相手の店となっているようだ。

長かった徳島食べ歩き初日、最後の9店目となったのは『ふく利』吉野本町店だ。昼に食べた北島本店との違いを知りたかった。駅から離れた場所にある。元々はこの店が『ふく利』の原点で、後に北島店を本店とし昼のみの営業、夜はこの吉野本町店で営業という2店舗昼夜別営業をしていたとの事。そしてこの吉野本町店を2代目が先代から譲り受けFC展開した。その時代の名残りか、この店舗は夜6時からの営業なのだ。暖簾を割り中に入ると満席。しかしすぐ大勢の客が一気に会計に列をなした。よってすぐ案内された。厨房には若い男の店員3人。壁に面していくつかのカウンター席14席と2人がけテーブル席2卓。先客10人くらい後客5人。口頭で注文。

Fukuriyosinohoncyouten00Fukuriyosinohoncyouten01徳島らーめん ふく利 吉野本町店

『徳島中華そば』 490円

本日9杯目になるので、さすがに基本のラーメンをシンプルにいただくのが精いっぱいだ。濃いめに見えるがあっさり豚骨醤油スープ。麺は中細ストレート。具は青ネギの小分け切り、もやし、メンマ、チャーシュー2枚。北島本店との違いははっきり言って判らなかった。でもコストパフォーマンスは良いと思った。

ホテルに戻って温泉に浸かり疲れをとってまた爆睡。明日も盛りだくさんの予定だから。

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