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2006年8月12日 (土)

原風景店

盆休み初日。何処へ行くか散々迷った。もちろんラーメン店巡りの話だが。いくつものコースは朧げながら考えているが、やっぱりこの時期は店も盆休み取るからね。遠くまで出向いて閉まってましたでは目も当てられない。来週あたりがピークだろうから、それまでに行けそうな西東京遠方コースを選択してみた。再び八王子からバス。15分ほどで目的地の橋の途中のバス停に着く。その店の駐車場案内を見つけたので、それに従い普通の住宅街の細い路地に入っていく。店に着いたが「えぇっ!ここ!?」と驚いた。ホントに商売やるには全く適さない住宅街にあった。客層は家族連れや土方の集団など。店で働いているのは近所のおばちゃんって感じの人ばかり。完全に地方の大衆食堂の雰囲気。並ぶ事はほとんどなく入店出来たが、着席してからラーメンが出てくるまでかなり時間がかかった。

Hosinoya01南京ラーメン総本山星の家

『南京ラーメン(並)』 600円

南京ラーメンとは支那そばより古いラーメンの呼称だそうだ。出てきたラーメンは八王子ラーメンの系統。『みんみん』に近い味。スープは濃口たまり醤油で甘みがあり我の好み。そして大きなバラチャーシューは美味。玉ネギのスライス、細切のメンマとナルト、小さなのりと歴史を感じさせる具。問題は麺。中細ちぢれ麺だがコシが無くブニュブニュした食感。のびていると言っていいほど柔らかい。店内にあらかじめ「当店のラーメンはやわらか麺です」と貼り紙があるからこだわりがあるのだろう。しかし根っからのかた麺好きの我としては不満が残った。それでもそれを差し引いてもスープとチャーシューは美味い。いわゆる毎日でも食べられそうな一杯。習慣性が高そう。さすが創業30年の老舗だ。

帰りのバスを待つ間川を眺めながら涼む。汗をかいた体に風が心地よい。本当に八王子は良い意味で東京ではない。駅に戻り今度は逆方向に一駅、西八王子へ。ここには珍しい津軽ラーメンの店があるというのだ。今日のメインとして期待に胸ふくらませ店に到着。店は郊外の普通の中華料理屋。前客一人。

Issyatei01らーめん工房 一舎亭

『津軽風あっさり正油らーめん』 500円

見事なほどに何の変哲もない中華料理屋の正油ラーメン。一体どの辺が津軽風なのか?という疑問を差し挟むのも馬鹿らしくなる程だ。津軽らしさといえば店主が津軽弁で同郷と思われる常連客としゃべってただけ。ご当地ラーメンに個性を求めて行くとスカされる事が実に多い。単に商売上の戦略だったりする。ラーメン自体は『星の家』の後だからかかもしれないが麺はモチモチして普通に美味しかった。こういうラーメンを美味しいと感じられる自分に何故かホッとした。

再び進路を変えて三鷹へ移動。ここには我にとって思い出深い店がある。『中華そば江ぐち』。5年前くらいか?久住昌之著『小説中華そば江ぐち』を読んだのをきっかけに久住昌之のファンになり、彼の著書を買い求め、もちろん『江ぐち』にも食べに行った。確か3回くらいフラれた苦い経験がある。年老いた店主が体調を崩されていたのか、当時は不定休だった。だから今回も開いているかとても不安だった。三鷹に着くと強烈な雷雨。その時山手線が止まった程だ。仕方なくキオスクで傘を買いどしゃ降りの中『江ぐち』へ向かう。もう道は記憶している。その角に看板が出ていたのを見た時ホッとした。この店は50年以上の老舗だが、紆余曲折があり今は何とビルの地下にある。それでも雰囲気は昭和へタイムスリップしたような気持ちになる風格を持っている。

Eguchi01中華そば 江ぐち

『竹の子ラーメン』 430円

基本のラーメンが400円という奇跡の値段。正に中華そばといった一杯。スープも麺もラーメンというより蕎麦に近い。鶏ガラスープにきざみ葱というオーソドックスな中に特徴的な自家製麺が入る。茶色見がかっていてコシが強いボキボキした歯ごたえのある太麺がこの店の特徴のひとつ。しっかり味がついた竹の子。オマケ感覚でつく小さなバラチャーシューにナルト。ひとつの鍋で茹でているので、客の注文がある度に麺や具を足すものだからたまに注文していない具が混じる事もある。おやつ感覚で食べるラーメン。ジャンク&ソウルフード。近所の人達は定期的に来たくなるだろう習慣性の強い店。今日店の中央でラーメンを湯がいていたのは、まだ幼さが残る小太りの青年。無事後継が出来たようで本当に良かった。『3丁目の夕日』の世界。本来のラーメン屋の姿がそこにあった。

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